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若草武留の自慢は、高校入学ですでに190センチを超えたその長身と、類まれなる優れた運動神経である。
中学の時は実は文芸部で創作活動をしていた彼は、あるアニメ化もした有名なバレー漫画が大好きだった。
漫画の影響は強く、武留はバレーがしたかった。
高校は、その昔、全国制覇をしたが、今は都大会で予選を通るか、どうかくらいの古豪に行った。
そしたら、入学初日で、あのバレー漫画のオタクが集まったバレー部を束ねる部長に目をつけられた。
しかし、無残に負けた都大会予選も終わり、三年が引退したころに、彼は、運命の出会いをする。
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文字数 7,073
最終更新日 2024.04.04
登録日 2024.03.14
ある一族は、平安の時代より前から国家のために、はたまた国家転覆の為にその特殊能力を駆使してきた。
―サトリ―
人々はその一族の能力をそう呼んだ。
その能力が初めて顕現した神谷一族初代当主は、『未来予知』、『読心術』その他、複数の能力を持って当時の国家に貢献したという。
神谷一族現当主の次男に娶られた和葉(かずは)を従姉にもつ憂葉(ういは)は、自身の生い立ちに悩み、苦しんでいた。
そんなある日、五年前に神谷に嫁いだ従姉が、「神谷の次期当主であるお義兄さんが貴方に用があるらしい」と言い、憂葉の元を訪れた。
「やぁ。お主が来るのは『悟って』いたよ」
神谷一族の次期当主、伊織(いおり)は、人のいい微笑みとともにそう憂葉に告げた。
憂葉もまた、神谷の花嫁だったのだ――――――。
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文字数 24,186
最終更新日 2024.03.14
登録日 2024.02.22
千紘は立派な男だ。
しかしながら、この十八年の生涯の中で、一度として初見で性別を当てられたことがない。
幼少期はもう本当に女の子の可愛いお人形さんだったし、十八になった今は、スレンダー系美女と間違われ、ナンパされるか、ルームシェアをしている幼馴染の彼女として認識されてしまう。
そんな、『美女』な男子、千紘と出会ったのは、一見王子系イケメンに見える女子高生、千草だった。
正反対な彼らは、次第にお互いの不足部分を補いあっていく。
文字数 6,953
最終更新日 2024.03.12
登録日 2024.03.11
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