罪滅ぼしの千年聖女

その昔。

わたしは聖女を陥れた悪女として裁かれた。

冤罪でも何でもなく、確かに聖女を陥れた悪女だった。しかもそれを悪いとは思っていない罪深い女だった。

その時代の王太子や高位貴族の子息をたぶらかし、聖女を偽聖女として断罪した。

チヤホヤされるその地位が欲しかったから。

そしてその後、国が荒れて嘘がバレて死刑になった。

神の寵愛する聖女を陥れたということで、死後、天界と人間界の狭間で神様にも裁かれた。

「聖女を断罪し、国の滅亡に追い込んだ其方の罪は重い。百年の罪滅ぼしを言い渡す」

と言われた事に対して、しれっと私は文句を言った。

「聖女一人如きでで滅ぶような国のあり方にも問題があるのでは?」と。

口の減らない女であった。そして罪滅ぼしが千年になった。
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