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翌日、俺たちは旅を再開させた。目指す場所は【竜人族】の里だ。そこで新たな情報が手に入るかもしれない……そう思い、俺たちは旅路を急ぐのだった……。
「大きな山だな……」
目の前に広がる光景に俺は驚いた。なぜならそこには巨大な山がそびえ立っていたからだ……まるで天を衝くような高さだ……! しかもその山の麓には大きな湖があり、そこから一本の川が流れ出ているのが見えたのだ。そして周囲には森が広がっているのが見えた……どうやらこの森の奥に里があるようだ。
「あそこに行くのか……」
「そうみたいですね、とりあえず行ってみましょうか?」
フレアも笑顔で言った。どうやらみんなやる気に満ちているようだ……俺も覚悟を決めて里へと向かったのだった……。
(さて、鬼が出るか蛇が出るかだな)
そんなことを考えつつ、俺はノエルたちと共に森へと入っていった……しばらく進むと開けた場所に出たのだが、そこには小さな集落があったのだ……!
「ここが竜人族の里か……」
里の人々は頭に角が生えており、肌の色は褐色だった……そしてみんな筋肉質で体格がいいようだ。中には翼のある者もいたのでおそらく空を飛べるのだろう。
「あの……すいません、少しお尋ねしたいのですが……」
俺は近くにいた男性に声をかけた。男は俺を見ると一瞬驚いたような顔をしたがすぐに落ち着きを取り戻したようだった。そして笑みを浮かべて言った。
「これはこれは……人族の方ですか? 珍しいこともあるものですね」
男は穏やかな口調で言うと、続けて言った。
「私はこの村の長を務めているドランと申します、どうぞよろしくお願いいたします」
そう言って深々と頭を下げたのだった。俺も慌てて頭を下げると自己紹介をした。
「初めまして、アークと言います……こっちはノエルでこっちはフレアです」
俺が紹介すると、二人は軽く会釈をした。
「それで、何かご用ですかな?」
「実は伝説の武器を作るために【竜神石】というものが必要でして……もしよろしければ譲っていただけませんか?」
俺が尋ねると、ドランさんは首を横に振った。
「申し訳ありませんが、その石は私たちの里に代々伝わる大事なものなので簡単にお渡しすることはできません」
まぁ当然の反応だろう……だがここで引き下がるわけにはいかない……! 俺は必死に食い下がった。
「そこをなんとかお願いします……! どうかお願いできないでしょうか……!」
頭を下げる俺を見て、ドランさんはしばらく考えていた様子だったがやがて口を開いた。
「わかりました……少しお待ちいただけますか?長老に相談してまいります」
ドランさんはそう言って立ち上がると、奥の部屋へと入っていった。俺たちは彼の帰りを待つことにした……しばらくすると彼は戻ってきた。そして俺たちを見ると笑みを浮かべた。
「お待たせしました……長老の許可が出ましたので案内いたします」
そう言ってドランさんは歩き出したので、俺たちも後に続いた……里の奥にある大きな建物に案内された俺たちは中に入ったのだった……。中に入ると一人の老人が座っていた……おそらく彼が長老なのだろう。俺は彼に頭を下げた後、事情を説明し始めた。すると彼は頷きながら言った。
「なるほどな……そういうことだったのか……」
彼はゆっくりと立ち上がると、俺たちを見た。
「確かにお主たちの目的は分かった……だが一つ問題があるのだ」
問題? 一体何だろうか……? 俺は首を傾げた。すると長老は深刻な表情になった後、口を開いた。
「実はその石はとても貴重なものでな……そう簡単に渡すわけにはいかんのだ……」
その言葉に俺は落胆したが、諦めずに食い下がった。
「そこを何とかお願いできませんか!?どんな条件でも構いませんので!」
必死の形相で頼む俺を見て長老はしばらく悩んでいたようだったが、やがて口を開いた。
「わかった……そこまで言うのならば一つ条件を出そうじゃないか」
俺は期待を込めて次の言葉を待った。すると長老はゆっくりと話し始めた……。
「これからお主たちには試練を受けてもらう、その試練に合格すれば石を渡すことにしよう」
「分かりました!頑張ります!」と返事をした後、俺たちは長老の後に続いたのだった……。
里の奥にある広場にたどり着いた俺たちを待ち受けていたのは屈強な戦士たちだった。彼らは全員剣や槍などの武器を持っており、いつでも戦える準備をしていた。
「まずはここにいる者たちと戦ってもらう」
「そんなことでいいんですか?」
俺が拍子抜けしたように言うと、長老は笑いながら答えた。
「ああ、そうだとも……ただし手加減は一切しないぞ」
確かにその通りだな……彼らからは凄まじい殺気を感じる……!きっと手強い相手に違いないだろう。だが俺たちだって負けていられない!必ず勝ってみせる!
「分かりました、受けて立ちます!」
俺は剣を抜き放ちながら言った。
「よろしい……では始めるぞ!」
長老の合図と共に戦士たちが一斉に襲い掛かってきた……! 俺は素早く抜刀すると、最初の相手を迎え撃った! そして激しい攻防の末、何とか勝利することが出来た……!
「見事じゃ……! お主たちの実力はよく分かった、約束通り石を渡そう……!」
長老は嬉しそうに言うと、部屋の奥にある箱を開けて見せてくれた。中には綺麗な鉱石が入っていた……! 間違いない! これが竜神石だ!
「ありがとうございます!」
俺は礼を言いながら、その石を手に取った。そして仲間たちと喜び合ったのだった。
「大きな山だな……」
目の前に広がる光景に俺は驚いた。なぜならそこには巨大な山がそびえ立っていたからだ……まるで天を衝くような高さだ……! しかもその山の麓には大きな湖があり、そこから一本の川が流れ出ているのが見えたのだ。そして周囲には森が広がっているのが見えた……どうやらこの森の奥に里があるようだ。
「あそこに行くのか……」
「そうみたいですね、とりあえず行ってみましょうか?」
フレアも笑顔で言った。どうやらみんなやる気に満ちているようだ……俺も覚悟を決めて里へと向かったのだった……。
(さて、鬼が出るか蛇が出るかだな)
そんなことを考えつつ、俺はノエルたちと共に森へと入っていった……しばらく進むと開けた場所に出たのだが、そこには小さな集落があったのだ……!
「ここが竜人族の里か……」
里の人々は頭に角が生えており、肌の色は褐色だった……そしてみんな筋肉質で体格がいいようだ。中には翼のある者もいたのでおそらく空を飛べるのだろう。
「あの……すいません、少しお尋ねしたいのですが……」
俺は近くにいた男性に声をかけた。男は俺を見ると一瞬驚いたような顔をしたがすぐに落ち着きを取り戻したようだった。そして笑みを浮かべて言った。
「これはこれは……人族の方ですか? 珍しいこともあるものですね」
男は穏やかな口調で言うと、続けて言った。
「私はこの村の長を務めているドランと申します、どうぞよろしくお願いいたします」
そう言って深々と頭を下げたのだった。俺も慌てて頭を下げると自己紹介をした。
「初めまして、アークと言います……こっちはノエルでこっちはフレアです」
俺が紹介すると、二人は軽く会釈をした。
「それで、何かご用ですかな?」
「実は伝説の武器を作るために【竜神石】というものが必要でして……もしよろしければ譲っていただけませんか?」
俺が尋ねると、ドランさんは首を横に振った。
「申し訳ありませんが、その石は私たちの里に代々伝わる大事なものなので簡単にお渡しすることはできません」
まぁ当然の反応だろう……だがここで引き下がるわけにはいかない……! 俺は必死に食い下がった。
「そこをなんとかお願いします……! どうかお願いできないでしょうか……!」
頭を下げる俺を見て、ドランさんはしばらく考えていた様子だったがやがて口を開いた。
「わかりました……少しお待ちいただけますか?長老に相談してまいります」
ドランさんはそう言って立ち上がると、奥の部屋へと入っていった。俺たちは彼の帰りを待つことにした……しばらくすると彼は戻ってきた。そして俺たちを見ると笑みを浮かべた。
「お待たせしました……長老の許可が出ましたので案内いたします」
そう言ってドランさんは歩き出したので、俺たちも後に続いた……里の奥にある大きな建物に案内された俺たちは中に入ったのだった……。中に入ると一人の老人が座っていた……おそらく彼が長老なのだろう。俺は彼に頭を下げた後、事情を説明し始めた。すると彼は頷きながら言った。
「なるほどな……そういうことだったのか……」
彼はゆっくりと立ち上がると、俺たちを見た。
「確かにお主たちの目的は分かった……だが一つ問題があるのだ」
問題? 一体何だろうか……? 俺は首を傾げた。すると長老は深刻な表情になった後、口を開いた。
「実はその石はとても貴重なものでな……そう簡単に渡すわけにはいかんのだ……」
その言葉に俺は落胆したが、諦めずに食い下がった。
「そこを何とかお願いできませんか!?どんな条件でも構いませんので!」
必死の形相で頼む俺を見て長老はしばらく悩んでいたようだったが、やがて口を開いた。
「わかった……そこまで言うのならば一つ条件を出そうじゃないか」
俺は期待を込めて次の言葉を待った。すると長老はゆっくりと話し始めた……。
「これからお主たちには試練を受けてもらう、その試練に合格すれば石を渡すことにしよう」
「分かりました!頑張ります!」と返事をした後、俺たちは長老の後に続いたのだった……。
里の奥にある広場にたどり着いた俺たちを待ち受けていたのは屈強な戦士たちだった。彼らは全員剣や槍などの武器を持っており、いつでも戦える準備をしていた。
「まずはここにいる者たちと戦ってもらう」
「そんなことでいいんですか?」
俺が拍子抜けしたように言うと、長老は笑いながら答えた。
「ああ、そうだとも……ただし手加減は一切しないぞ」
確かにその通りだな……彼らからは凄まじい殺気を感じる……!きっと手強い相手に違いないだろう。だが俺たちだって負けていられない!必ず勝ってみせる!
「分かりました、受けて立ちます!」
俺は剣を抜き放ちながら言った。
「よろしい……では始めるぞ!」
長老の合図と共に戦士たちが一斉に襲い掛かってきた……! 俺は素早く抜刀すると、最初の相手を迎え撃った! そして激しい攻防の末、何とか勝利することが出来た……!
「見事じゃ……! お主たちの実力はよく分かった、約束通り石を渡そう……!」
長老は嬉しそうに言うと、部屋の奥にある箱を開けて見せてくれた。中には綺麗な鉱石が入っていた……! 間違いない! これが竜神石だ!
「ありがとうございます!」
俺は礼を言いながら、その石を手に取った。そして仲間たちと喜び合ったのだった。
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