【完結】君への祈りが届くとき

私は秘密を抱えている。

深夜1時43分。震えるスマートフォンの相手は、ふいに姿を消した学校の有名人。
彼の声は私の心臓を鷲掴みにする。
ただ愛しい。あなたがそこにいてくれるだけで。
あなたの思う電話の相手が、私ではないとしても。

彼を想うと、胸の奥がヒリヒリする。
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