ぶさた
辣腕家と名高い久我島誠は有名商社の営業マン。若くして課長職を務め、仕事は順風満帆。女性関係のアレコレも覚えがないわけではないけれど、結婚を機に自然と遠のいた。バツがついてしばらく、アラフォーとよばれる年代になれば遊ぶのも恥ずかしくなる。
女がいなくても充実した生活を送っているのだから構わない。このまま老いていくのだろうがそれも悪くない。久々にときめきがあったならそれはそれ。とにかく柔軟に生きている。
***
誠と同じ商社の経理部に属する相園佳奈は地味で真面目だけが取り柄だ。長所を活かして勤続していたらあれよあれよとお局様になっていた。
社内の有名人、誠に憧れる気持ちあれど、それだけだった。商談で老若男女問わず籠絡する誠に憧れる女性は多い。佳奈は、自分だけではない、アイドル崇拝と同じようなものだ、と納得していたはずだった。
まさかふたりきりになれる機会が巡ってくるなんて夢にも思っていなかった。
***
ひとは何度だって初恋をする。
恋を忘れかけていたふたりの浮ついたお話です。
※別サイトより転載しました。
※旧題「久々の……」をほんの少し手直しした作品です。
※一話ごとに視点が入れ替わります。
※本作は完全なるフィクションです。現代日本を舞台としておりますが、時勢のすべてを基本設定にしていません。
※拙作「世にも甘い自白調書」のスピンオフです。本作単体でお読みいただけますが、ヒーローの人となりは関連作品をご覧いただくとわかりやすいと思います。
※関連作品はタグよりご覧ください。
◆シリーズ③
女がいなくても充実した生活を送っているのだから構わない。このまま老いていくのだろうがそれも悪くない。久々にときめきがあったならそれはそれ。とにかく柔軟に生きている。
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