【完結】わたしのたまごだったセカイ
何かが、ひび割れるような音がした。
同じ夢を追う3人の中で、落ちこぼれのわたしだけが夢への切符を手に入れたあの瞬間に。
友情を失ったわたしが出会ったのは、
どこまでも冷徹で、恐ろしいほど正しい『先輩』だった。
春間近の寒い頃、わたしのすべてを変えた数週間の物語。
✧
羽鶴(はづる)は声優志望の高校1年生。
友達の成実(なりみ)と就也(しゅうや)と一緒に養成所に通い、共に夢を追っていた。
3人は一世一代のオーディションに参加するが、自信も実績もない羽鶴ひとりだけが合格した。
それ以降、3人の関係が壊れた上に、羽鶴は七不思議のひとつ、『カナコちゃんの呪い』に襲われる。
悲しむ羽鶴が出会ったのは、3年生の男性生徒・雛田(ひなた)。
雛田も脚本家という夢を叶え、『カナコちゃんの呪い』に見舞われていた。
*
5年ほど前、2020年に書いた作品です。
痛々しい青春もの。ホラー要素あり。
同じ夢を追う3人の中で、落ちこぼれのわたしだけが夢への切符を手に入れたあの瞬間に。
友情を失ったわたしが出会ったのは、
どこまでも冷徹で、恐ろしいほど正しい『先輩』だった。
春間近の寒い頃、わたしのすべてを変えた数週間の物語。
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羽鶴(はづる)は声優志望の高校1年生。
友達の成実(なりみ)と就也(しゅうや)と一緒に養成所に通い、共に夢を追っていた。
3人は一世一代のオーディションに参加するが、自信も実績もない羽鶴ひとりだけが合格した。
それ以降、3人の関係が壊れた上に、羽鶴は七不思議のひとつ、『カナコちゃんの呪い』に襲われる。
悲しむ羽鶴が出会ったのは、3年生の男性生徒・雛田(ひなた)。
雛田も脚本家という夢を叶え、『カナコちゃんの呪い』に見舞われていた。
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5年ほど前、2020年に書いた作品です。
痛々しい青春もの。ホラー要素あり。
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年齢にかかわらず、同じ夢を持っている者同士で切磋琢磨する仲間である間はいいけれど、受賞などで一歩夢に近づいて仲間内の均衡が破れてしまうと、選ばれなかった者は焦りや嫉妬で相手を呪ってしまう。
胸が何度も抉られる、痛い物語でした。
作中に出てくる〈カナコちゃん〉。呪いの象徴として可視化され、最終話で伝えたいメッセージとすごく絡んでいたので、必要な存在だったと思います。
タイトルから、それぞれのキャラが殻を破るのがメインテーマだったと思うのですが、私は6章5話〈『次はあるから』〉が一番刺さるメッセージでした。
切り替えるってすごく難しい。だけど切り替えないと、精神が保てない。
切り替える手段として、〈次がある〉と考えるのは、望みがあって切り替える良い手段だと思います。
頑張った自分を褒めて慰めて、次に向かう英気を養う。
大切なことを改めて教えてもらいました。
痛いけれど、勉強になる、良い物語でした。ありがとうございました。
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