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第一章

4:転生しました

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僕が僕を思い出したのは新しい世界で新しい生を受け母親の胎内にいるであろう時。

その時はうつらうつらと意識は余りハッキリとはしていなかったけど、母の胎内で成長しこの世界に産まれた瞬間に僕は前世月宮雫であった記憶全てを思い出した。

ここは神様が言うには地球とは違う世界軸でフェアリーワールドと言う世界なのだとか。
僕が産まれたのはその世界の中のラナンキュラス王国の伯爵家のひとつ。ルピナス伯爵家の次男として誕生した。

ラナンキュラス王国はこの世界にある国の中でも大きな国のひとつで、戦力的にも他国より優位を誇る大国だ。国王をトップに側近である宰相や大臣達に王立騎士団と王立魔術師団と有能な者達がこの国と国民達を常に守ってくれている。

中には私利私欲に走る貴族家もあるがそう言った者達は大抵立ち回りが上手く中々尻尾を出さないそうでお父様達も溜め息をついているのを見たことがある。

そして僕の家___ ルピナス伯爵家。お父様は何と王立騎士団の騎士団長をしている程強い。まだ30代前半の金髪碧眼の美丈夫だ。ラッセル・ルピナス伯爵。それがお父様の名前だ。

お母様はミナレット・ルピナス。侯爵家の次女だったらしく、お父様とは学生時代に出逢い恋愛結婚だったそう。高位貴族で恋愛結婚は珍しいらしいが両親の仲が良いのは子供にとっても凄く嬉しいよね。でも本来なら侯爵家出身のお母様は王太子様の婚約者にもなれる家柄だったのに伯爵家のお父様に嫁入り出来たのはお父様がその頃には既に騎士団での地位を確立していたからだとも言われていたそうだ。でも単純に侯爵様と侯爵夫人が凄く子煩悩で子供を政略結婚させたくないからと考えていたからだと僕は知ってる。

後は10歳離れた嫡男ペレウス・ルピナスお兄様8歳離れた長女リリアン・ルピナスお姉様。

そして僕、ルテウス・ルピナス。現在1歳。

それが僕の今の家族だ。

僕は今現在王都から離れた伯爵家の領地の屋敷にお母様と住んでいる。僕を妊娠した時にお母様の体調があまり良くなかったようで領地でゆっくりと静養しながら出産をした方が良いとお父様とお母様が相談して決めたそうだ。そのおかげか、無事に出産を終えたが産後の体調があまりよくなかった為に1年間、王都に戻るのを止めたとの事。

王都に居ると、やれ茶会やら夜会やらで体調が良くなくても参加しないといけなくなるのでお母様の体調を心配したお父様がお母様を説得したそうで...。ふふふ。仲が良くてラブラブだよね。

それで僕も1歳になったし、お母様の体調も万全となったので今度こそ王都の屋敷に戻る事になったのだ。








  
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