上 下
2 / 2

正月編/狐ト姫初メ。

しおりを挟む
 新年である。本当ならおせち食ったりお年玉もらったりしてあけましてハッピーな日のはずだが、年明けの瞬間、俺の気分は最悪だった。

 ――俺の名前は狐塚焔。中二病チックな名前以外はいたって平凡な高校生――だったはずなのだが、以前、たまたま通りかかった稲荷神社で妖狐だとかいうオッサンに童貞を奪われてしまい、挙げ句に家に居着かれてしまった悲しき男である。

 オッサンに襲われる前は女のコが好きだったし、普通にグラビアアイドルの写真とかでシコってたのに、今ではすっかり件の妖狐、狐次郎コジロウのオッサンの痴態で反応するようになってしまった。
 ヨージュツとかいうよくわからん技で、人前ではただの狐に変身することでまんまと我が家のペットになってしまったオッサンは、俺の両親の目を盗んではヤりたい放題してくれている。嫌なら拒否ればいいんだけど、ヨージュツに掛かると頭がぼうっとして、オッサンとヤることしか考えられなくなっちゃうんだよなあ……。

 で、なんで新年早々ローテンションなのかというと。どういうわけだか今年の正月は、狐次郎のオッサンと二人きりで……ようするに俺の貞操が大ピンチだからである。
 父さんと母さんは年末から田舎に帰省していて、本当なら俺も着いていく予定だったんだが、オッサンがヨージュツ使ってなんやかんやしたせいで俺だけ留守番になってしまったのだ。クソ狐め。
 それだけでもふざけんな! って感じなのに、オッサンは年末にとあるイタズラをしてきやがった。ヨージュツで射精を封印されて、なのに、オッサンは目の前でスケベな格好してうろついてるんだ。『新婚みてぇだなぁ、ホムラよぉ♡』とかなんとか言いながら、人間の姿……にケモミミとケモ尻尾を生やした姿で、褌一丁だったり裸エプロンだったり、風呂上がりは全裸だったりして。オッサンのしなやかな筋肉が、ムダ毛ボーボーの汗臭い腕や足が、妙にそこだけムッチリしてるケツや胸が、使いもしないのに無駄にでっけえチンコと金玉が、俺の理性をメチャクチャにしていた。
 あんなただの中年オヤジに興奮するのはあいつのヨージュツのせいだって分かってるのに、ムラムラするのが止められなくて。シコりたいのに射精できなくて、恥ずかしいのを我慢してイかせてくれってお願いしたのに、『新年になったらな♡』とかって焦らされて。我慢の限界で迎えた元旦0時、オッサンは、信じられないことに俺の射精を封じたまま初詣に行こうとか抜かしやがった!!
「ふざけんな……っ、こんなチンコで、外行けるわけねぇ♡♡ あ、歩くだけでも、チンコ擦れて痛えのに♡♡」
「大丈夫だって、妖術解かねえ限りは暴発もしねえんだ♡ 安心だろ♡」
「バカ言うなぁ……♡ い、家の中だからっ、なんとかなるけど……、こんな顔して歩いてたら変質者だろ……♡ はやくっ、はやく射精させろよぉ♡ 年明けただろっ♡ イかせろっ♡♡ なんでも言うこと聞くからっ、オッサンの好きにしていいからぁ……♡」
 やっとこの寸止め地獄から開放されると思ったのに!! チンコ痛えし、気持ちいいのにイけなくて頭おかしくなりそーだし、ニヤニヤ笑ってるオッサンは服着てるくせになんかエロいし。わけわかんなくなってみっともなく縋りつくしかできないのが悔しくて、涙があふれて止まらない。

 そんな俺をどう思ったのだか――オッサンは、とびっきり優しい声で囁いた。
「……なんでも、ねえ♡ 可愛いこと言ってくれるじゃねえの♡♡ それなら……おとなしく俺に着いてきたら、俺のオマンコで射精させてやらぁ♡ だから暴れず言うこと聞いとくれよ、旦那様♡」
 ……えっ、まじで!? いやもうこれ絶対罠っていうかどうせまたろくでもねえこと企んでるんだろうけど、もう、目の前の射精欲の前では全部どうでもいい!! イきたいっ♡ 出したい♡ 気持ちよくなりたい♡♡
「ッッ……! や、約束だぞッ!? 神社着いてったら、射精させてくれるんだよな……!?」
「おうとも♡ それと……気持ちよくって歩けねえってんなら心配はいらねえよ。あそこの神社は俺のナワバリ、妖術使えばひとっ飛びさ。ほれ、力抜きなァ♡」
「へっ?」
 オッサンは俺を軽々片手で担ぎあげると、なにかブツブツ呪文を唱えたかと思うと、目の前が真っ白に光って――次の瞬間。俺たちは、夜空の真ん中に浮かんでいた。
「は……!? え、あ、嘘っ、なんだこれ!? なんで空歩いてんの!?」
「俺の妖術がスケベなことしかできねえと思うなよ? これでも神社に祀られる程度にゃ格のある妖狐さ、空飛ぶくらいワケねえぜ!」
 オッサンは慣れた様子で、すいすいと空を飛んで……というか、歩いて? 地上に降りていく。眼下には俺たちの出会ったあの神社が広がっていた。
 ここは、田舎の小さい神社だけど、地元のやつらの大半が初詣にやってくる程度には名前の知れてる場所だ。ちょっと前までは神隠しの噂があって人が寄り付かなくなってたけど、犯人である狐次郎のオッサンが俺んちに居座りだしてからは神隠しもなくなり、最近は少しずつ参拝客が戻ってきてるらしい。
 今も、元旦の零時すぎという時間もあり、いつもは閑散としている境内にもそれなりに人影があるし、近隣には露店も立ち並んで、お祭りみたいな雰囲気だった。
 オッサンは絶妙に人目を避けながら、賽銭箱とかがある社の裏手――雑木林の奥に降り立った。目の前にある古ぼけた小屋は、俺達が出会って、初めてセックスした場所。思い出すと妙にゾクゾクした気持ちになる。
 初めて来たときはビビってたし、なによりオッサンのヨージュツでおかしくなってたから気づかなかったが、小屋はそこまで参道や社から離れていないみたいだった。ちょっと耳を澄ますと、遠くの方から参拝客の声が聞こえてくる。

 オッサンは狐の耳をヒクヒクと揺らすと、イヤらしい顔して舌なめずりをする。
「……さぁて、ホムラ♡ 約束通り、溜め込んだザーメンぶちまけさせてやるとしようや。ほれ、さっさと脱ぎな♡」
「まっ……!! 待てよッ、こ、ここでヤるのか……!? もっと離れて……それか、せめてあの小屋の中で……!」
「なんでだよ、さっさとブッ放してえんじゃねえのかい?」
「だ、だって、この距離だぞ!? 声上げたら初詣してる人達に見つかるかもだし、っつーか、それ抜きにしても真冬にアオカンとか凍え死ぬっての……!」
 さすがに真冬に露出狂になるには、と思っていると、オッサンがなにやら呪文を唱えて俺の額をとん、とつつく。
「のわっ!? な、なにすんだよ!?」
「コレで寒さは問題ねえはずだぜ? なぁ……ホムラぁ♡ なんでもするって言ったよなぁ??」
「ッ、でも、さすがにこれは……!」
 たしかに寒さは感じなくなって、コート着てるのが暑いくらいになっていた。だとしてもこんな野外で、誰か来てもおかしくないとこでヤるなんて……♡ そりゃ、はやく射精してえけど……♡

 なかなか服を脱げずにいると、じれったく思ったんだろう。オッサンが強引にズボンをおろそうとしてくる。下手に力を入れるとチンコが痛くて気持ちよくって、ろくな抵抗も出来ないままに脱がされてしまった。オッサンは早々に着物を脱いで褌一丁だ。
「ふへへ……♡ 素直にならねえ坊っちゃんには、オシオキしねえとなあ♡」
「な、なにす……ッ、んぁあっっ♡♡」
 オッサンは、べろりと舌を突き出したかと思うと、俺に見せつけるようにしてチンコを舐めてくる。くそ……っ♡ オッサンのベロあったけえ♡♡ ぬめぬめの舌で優しくしゃぶられるの好きぃ……♡ 出したいッ、はやく、オッサンの喉マンコに射精したい♡♡ いつもみたいに気持ちよくなりたい……♡
 だ、駄目だってわかってんのに♡ チンコいじめられると♡ セックスのことしか考えられなくなっちまうぅ……♡
「あぅ……っ♡ オッサン、許してくれよぉ……♡ だ、駄目だって、こんなとこで……♡ 家でならなんでもするからぁ、そ、外は駄目だってぇ♡♡」
「んーっ♡♡ へへ、興奮してるくせに何言ってんだよぉ♡」
「で、でも、ほら、あの……ッ、じ、神社のひとに怒られるかもだし……!?」
「ここは俺の社だから心配ねえよ♡ 俺んちだ、俺んち♡」
 ここ神社だよなとか、でもオッサンの家ならいいのかなとか、それでも外でヤるのはまずいんじゃ……とか、私有地なら露出もセーフだってこないだ読んだエロ漫画で言ってたなとか、いろんなことが頭の中をぐるぐると回る。まずい。言いくるめられてる。わかっているのに反論できない……♡
「なあ……ホムラあ♡♡ 俺のオマンコ、欲しくねえのかい? た~っぷり焦らしまくったオナ禁チンポ、俺のマンコでシコッたら気持ちいいだろうぜぇ??」
 迷っていると、目の前のエロオヤジが誘惑するように腰を振ってるのが見えた。――ヤりたい。出したい。射精したい……ッ♡ 外でもいいっ、見つかってもいい、露出狂になってもいいから今すぐヤりてえっっ♡♡
 ああくそっ、もう駄目だッ、我慢できねえっ♡♡

「……オッサン♡♡ ごめんっ、やっぱり今すぐハメたいっ♡ 意地張って悪かったからはやく♡ はやく♡♡ 射精させてくれっっ♡♡ チンコ痛えんだよッッ、はやくザーメン出させてくれよぉ♡♡ 全部オッサンの中に出すからっ♡ 今すぐここで射精させろぉっっ♡♡」
 俺は元々男好きでもなければ、ましてや露出趣味とかの変態でもなかったはず……なのに。野外で、しかもちょっと騒いだら人が駆けつけられるような場所で、変態狐オヤジを相手にみっともなくハメさせてくれって懇願してる。悔しくて情けなくて恥ずかしくて、なのに、それすら気持ちいいんだからどうかしてる。
 へこへこと腰を揺らしてアピールするしかねえ俺を、オッサンは心底楽しそうな顔して見つめてやがる。
「ふへへっ♡ 熱烈なお誘いありがとよ♡♡ そんじゃ、遠慮なく……っ♡」
 オッサンはフェラをやめると、意気揚々と着物を脱いだ。ヤる気満々だったらしく、着物の下はノーパンだ。俺のより一回りか二回りはデカいチンコも、ギンギンにフル勃起していてめちゃくちゃエロい。
 こっちが動くよりも早く、俺の体に馬乗りになると、ケツマンコを指でくぱぁ♡ と開きながら騎乗位でハメようとしていた。

 ……クソッ、悔しいけど、もう待てねぇッッ♡♡ マンコ♡♡ 早くマンコでチンコしごきてえ♡♡ イきてえ♡ ザーメン出してえよぉッッ♡♡
 ゆっくりと亀頭が飲み込まれていくのを感じた瞬間、俺は、オッサンの腰を掴んで強引に引きずり下ろしていた。
「ひぐゥッッ!? い、いきなり何しやがる♡♡」
「いーから早く射精させろよぉっ♡♡ ヨージュツ解け♡ 解かねえとこのままオナホにするぞッ♡♡」
「お、落ち着けっての! そんだけ溜め込んでりゃスグ出ちまうだろう? どうせなら俺の名器を味わってから……」
「うるせえッッ♡♡ オッサンのマンコが最高なのは十分すぎるくらい知ってるっつーの♡♡ この♡ くそっ♡ イカれたホモオヤジのくせにぃ♡♡」
「お゛ッッ♡ 前立腺ガン突きィイっ♡♡ 人間チンポでメスアクメくるッッ♡♡」
 シコったって出せなくてツラいのはわかってるけど、ドエロい肉穴を前にして、衝動を抑えきれなかった。乱暴に腰を打ち付けると、オッサンの口から媚びた声が溢れる。
 これ絶対、初詣客にも聞こえてるって♡♡ やばい♡♡ わかってんのに止まらねえ♡♡ 俺の声も、腰パコパコしてオッサン喘がせるのもやめられねえ……っ♡♡

 やっぱりオッサンのケツマンコは最高で、突っ込んだ瞬間から俺のチンコにきゅうきゅう吸い付いて離れない。
 あーッ気持ちいい♡ イきてえ♡ 出してえ♡ 射精♡ 射精っっ♡♡ このサイコーの穴に俺のザーメンぶちまけたいっ♡♡ チンコ痛くてしんどいのに気持ちよくて♡ 腰ヘコダンスすんのやめらんねえっっ♡♡
「お゛ぅうっ♡♡ ……わ、わかったわかった♡ 妖術解いてやっから♡♡ 溜め込んだ精子、俺のマンコにびゅーびゅー♡ しようなっ♡♡」
 汚え喘ぎ声を上げながら、オッサンが、人差し指でとんとんと俺の腹を叩いた。その瞬間、どくん、と全身が疼くような感じがして。
「ッッ……、あ゛っ゛……♡♡」
 イク♡ イクッッ♡♡ 射精くるっ♡♡ ザーメンこみ上げるっ♡♡ 中年妖狐マンコに種付けするっ♡♡ エロマンコに精子搾り取られる……ッッ♡♡
「ひぐ……っ、もう、射精るぅ~~ッッ♡」
 ぞくぞくした感じが一気にこみ上げてきたかと思うと――金玉から上ってきた精子が、一気に爆発するみたいにチンコから溢れていく♡♡ すげえっ♡♡ やべえっ♡ ザーメン止まんねえっ♡♡ イッてるのに腰振りすんの止められねえ♡♡
「イグッッ♡♡ オッサンの中でイクッ♡♡ あは……っ♡ 射精とまんねっ♡ やば♡♡ チンコ壊れちまうっっ♡♡」
「ん゛ぉ゛っ♡♡ キてるゥ♡♡ ホムラの濃厚お精子♡ 俺のケツマンコでビチビチ泳いでやがる……っ♡」
 気持ちいい気持ちいい気持ちいいっっ♡♡ やばいっ♡♡ 射精のことしか考えらんねぇ……っ♡
 オッサンの重たい体を突き上げるたび、ナカがヒクヒク蠢いて、俺のチンコをキュンキュン締め付けてくる♡♡ キツキツマンコでシコるの最高ぉ♡ パコパコ腰動かすの止まんねぇっ♡♡ 気持ちよすぎて全身ゾクゾクしてるっ♡♡
「んぉ゛お゛♡♡ すげえっ、たまんねえよう、ホムラぁ♡♡ もっと、もっと犯してくれぇ♡ おまえさんの子種注いでくれぇ♡♡」
 オッサンは気持ち良さそーな喘ぎ声を上げながら、俺の上でいやらしく腰を振っている。尻尾が気持ち良さげに揺れてるのを掴んでやると、ますます締まりが良くなった。
「んほぉおッッ♡♡ し、尻尾は弱ぇんだよう♡ そんなエロい触り方されたらイッちまうぅ♡♡」
「勝手にイッてろよ、ケツマン締まって気持ちいいぜ♡ 俺は俺で勝手に動くけど♡ いいよな!? オッサンだって俺のこと散々焦らしたんだから、俺も好きにしていいよなあ!?」
 やばい、射精全然止まんねえ♡♡ イッてるのに腰パコパコすんのサイコー♡ 超気持ちいいっ♡♡ 脳ミソとろけそぉ♡♡
「ふへへぇっ♡ ホムラぁ♡ 舌出しなあ♡♡」
 気持ちよく腰振ってたら、オッサンが甘えた声でユーワクしてくる。言われるがままに舌を突き出すと、食らいつくみてえにしゃぶりついてきた♡♡
「んぐ……っ♡ んんん~~っっ♡♡」
 やっべえ♡♡ ベロチューすんの気持ちいい♡♡ オッサンのベロが、俺の口ん中をれろれろ舐め回してる♡♡ フェラしてくれるときみてーなドスケベご奉仕♡♡ ゾクゾクする♡♡

 それに、ちょっと離れたとこからは参拝客のざわざわした話し声も聞こえてきてて――俺いま、神社の茂みでパコッてるんだって思うと♡ ますます興奮するっ♡♡ バレちまったらどうしよう♡♡ 見られたら人生終わっちまう……♡♡
「気持ちいーか、ホムラぁ♡♡ 俺もだぜ♡ おまえさんの濃厚精子が、俺のオマンコめちゃくちゃにしてやがる……♡♡」
「うぁッッ♡ 締めすぎだっつの♡♡ 無理♡ もー無理♡♡ 出ねぇって……♡♡」
「おうおう、ぜーんぶ出しちまえ♡♡ ん゛っ♡♡ お精子マンコにキくぅ……っ♡♡」


 ――いつもよりだいぶ長めの射精を終えて、ぐったりと力尽きる。オッサンもイきまくってんのか、ビクビクと痙攣しまくっていた。

「っ……♡ このッ、スケベオヤジ……♡」
「ふへへ♡ 助平はどっちだよ、こんなにたっぷり出しやがって♡♡ しょうがねえ旦那様だぜ、まったくよう……♡」
 ヨージュツかけられてたせいなのか、未だに頭がぼうっとしている。オッサンが震えながら腰を上げて、俺のチンコを引き抜くと、ぽっかり空いたケツマンコから俺の出したザーメンがどろりと溢れ落ちた。
 ……うわ、エロいな。
 思わず、満足したはずのチンコが再び固くなる。いや違うんだってこれは不可抗力っつーか!? そりゃ出しまくったとはいえ一発だけじゃん?? よく考えたらオナ禁強要されてたわけだし、いつもは何度もヤりまくるんだから、あれっぽっちじゃ足りないのも仕方ないっつーかなんつーか……!!
「オッサン、あの……もっかいヤらねえ?」
 ……だから、つい、もう一発おねだりしちまったのも仕方ないんだってば!!
「こんなに射精したってのにまだ足りねえのかい? 若いねえ……♡」
 こんなに、って笑いながら、オッサンはケツからザーメンをひりだして見せる。ちくしょうワザとやってやがるなこの野郎!!
「う、うるせえ!! 誰のせいでこんな溜まったと思ってんだ!? せっ、責任取れよ!!」
「もうオチンポ硬くしてるじゃあねえか♡♡ しょうがねえなあ、まったくよう♡♡」
 しょうがないとか言いながらめちゃくちゃ嬉しそうな顔して、もう一度騎乗位になろうとするオッサンを慌てて止める。
「……待って。コレだとうまく腰振れねえから、バックがいい」
「おっ♡ なんだ、今日はいつになく積極的じゃあねえか♡♡」
「べ、別にいいだろっ!? こっちは正月早々アンタの世話押し付けられてストレス溜まってんだっつーの……!!」
 いやまあ、ストレス発散にオッサンとヤッてる時点で思惑にハマっているのでは?? という気もして悔しいけど、性欲には勝てなかった。
 ハメたい、ヤりたい、もっと射精したい……♡ 俺のチンコでオッサンのことアヘらせたいッ♡ あんなトロトロになったケツマン見せつけられて、マトモでいられるわけがないだろ!?

 一度立ち上がって体勢を変えて、オッサンにケツを突き出させる。ちょっとオッサンのケツに擦り付けてるだけでチンコは完勃ちに戻っていた。ふうふうとケダモノみたいな音が自分からしてるのがわかるけど、もう、ここまでスイッチ入っちまうと止められない。
「ふははっ、鼻息荒いぜ? んな慌てなくても逃げねえ――んひぃッッ♡♡」
「るせえ……っ♡ いーから黙ってハメられてろッ♡♡ オナホ野郎ッ♡♡」
 へらへら笑うオッサンに、乱暴に、チンコをねじ込んだ。どうせさっきまでハメてたトロトロマンコだし多少荒っぽくしたって構わないよな♡♡
「おごッッ♡♡ ひ♡ どちゅどちゅキたぁ♡♡ ケツアクメするっっ♡♡ またイかされちまう♡♡ オマンコでイッちまうぅっ♡♡」
「乱暴にされるの好きなんだろッ!? 変態♡ 変態ッ♡♡ よくも♡ 散々焦らしやがってえ……っ♡♡」
 さっきはオッサンに好き勝手されちまったからな♡ やっぱバックの方が身勝手に腰振りしやすいから気持ちいいっ♡♡ 騎乗位でリードされんのも好きだけど、ストレス発散すんならこっちだなっ♡♡ 腰打ち付けるたびに尻尾ブンブン揺れるのもエロくてたまんねーっ♡♡
 ストレス発散ついでに物欲しそうにしてる尻を叩いてやると、パァン!! と小気味いい音がする。ケツマンコがキュンキュン締まって気持ちいい♡♡
「ん゛っ゛♡♡ ケツ叩くの好きぃ♡♡ イク♡ イッちまう♡♡ イきすぎて馬鹿になっちまうう♡♡」
「感じてんじゃねーよッ、くそっ……♡♡」
「なぁホムラぁ♡ もっと全身虐めてくれよぉ♡♡ オッパイ疼いてたまんねえよ♡♡ 頼む♡ 乳首イジメてくれぇ♡♡」
「ワガママ言うんじゃねえっての……!!」
 俺は、苛立ちをぶつけるようにして、腰を激しく打ち付けた。ムチムチのデカ尻がぶるん♡ と震える。
「ん゛ぉ゛っっ♡♡ ほ、ホムラぁ……♡」
「クソッ、何されても感じてんじゃねーかよ……!!」
「お゛っほ♡♡ それ♡ それ駄目だぁ♡♡ マンコ馬鹿になる♡♡ 前立腺♡ ドチュドチュってぇ♡♡」
 あんまり焦ると俺もすぐイッちゃいそうだけど、でも、気持ちよくて腰振りやめられない♡♡
 よく考えたらここは外で、すぐそこに神社の参拝客がいるのに、俺たちはケダモノみたいに交尾してる。そう思うとますます気持ちよくなってしまう俺は、ひょっとしたら露出趣味の変態だったのかもしれない。
「んなデカい声で喘いでいいのかよッ♡ 参拝客に見つかったらどーすんだよ♡♡」
「ふへっ♡ 見てぇヤツには見せつけてやろうぜ♡♡ 俺たちの変態ケダモノ交尾♡♡」
 嬉しげにブンブン揺れてる尻尾がエロすぎて、理性がブチ切れる音がする。……今までもこうやって、いろんな男を誘ってきたんだろうな。野外プレイだって慣れてるんだろう。俺は、オッサンのせいで性癖めちゃくちゃにされてんのに……!!
「この……っ♡ いい加減にしろよっ、スケベオヤジ……!!」
 欲望のまま、腰をヘコヘコ打ち付けながら、無防備な背中に噛み付いた。このドエロい狐を俺だけのモノにしたい、誰かに見られても構わない、むしろ――見せつけたい♡♡ こんなのおかしいってわかってんのに、チンコいらいらしすぎて頭おかしくなるぅっ♡♡
「んほぉ゛お゛~~っ♡♡ ふへっ♡♡ 助平でごめんなさいっ♡♡ おちんぽ大好きでごめんなさいっっ♡♡」
「淫乱♡ ビッチ♡♡ 変態オヤジ♡♡ イケっ、イッちまえ♡♡ 人間チンポでアクメしろぉっっ♡♡」
「お゛う゛ッッ♡ イかせてくれよぉ、ホムラぁ♡ もっと突いてくれッ、おまえさんの精子たっぷり注いでくれェ♡♡ ガキ孕むくらいブチ犯して♡ おまえのメスだって刻んでくれよぉっ♡♡ 頼むようっ、旦那様っっ♡♡」
 甘ったるい声で、キツキツに締まったケツマンコで、俺に媚びまくるオッサンの姿に、精子がぐんぐん登ってくる♡♡ 孕ませる♡ ぜってー孕ませてやる♡♡ こいつは俺のメスなんだってくっせえザーメンでマーキングしてやる……ッ♡♡
「ぐぅ……っ、イくっ♡ 孕めッ♡ 俺のモノになれよっ、狐次郎……っ♡♡」
「~~ッ♡♡♡ あ゛ッ……はァア~~……ッッ♡♡」
 俺が射精した瞬間、おっさんはアホみたいな声を出してアクメした。体をのけぞらせて、目玉カッ開いてビクビク痙攣するアホ面に、たまらなく満たされた気持ちになる……♡

 この声絶対参拝客にも聞こえただろ、とか、はやく服着て逃げなきゃとか。色々思うのに、チンコ気持ちよすぎて何も考えられない♡♡
 びゅくびゅくと射精しながら、こみ上げてくる眠気に勝てず、俺は意識を手放した。





 ――次に目を開けたときには、見慣れない、和風の部屋の中にいた。和風っていっても畳の和室じゃなくて、床は板張りだ。気絶してる間に着替えさせられたようで、普段狐次郎のおっさんが着てるみたいな着流しを身に着けている。
「……おう、お目覚めかい?」
 聞こえた声に振り向けば、オッサンは、神主さんとか巫女さんが着てるみたいな雰囲気のちょっと立派な和服姿で立っていた。狐耳と尻尾はしまっている。
「あ……、オッサンが寝かせてくれたのか? ここは……?」
「ここは神社のお社の一つだぜ。結界張ってるから、普通の人間にゃあ入ってこれねえから安心しな」
「それ勝手に入っていいとこなのか……?」
「心配いらねえよ、言ったろ、この神社は俺のナワバリだって。ここは元々、俺の昔の旦那様のモンだったんだが……あの方が逝っちまってからは、代わりに俺が管理してる。いわば俺の家ってワケよ」
「まっ、待ってちょっと待って!! 情報量が多い!!」
 さらりと告げられた言葉だが、色々と衝撃の新事実が詰まっていた。思わず大声を出したのも仕方ない。
「お、オッサン、既婚者だったの……?」
「うんにゃ、未亡人……未亡狐ってヤツだな! 前の旦那様は、俺を妖狐にしたあとすぐくたばっちまったからよう。かれこれ三百年近くはヤモメさね」
「未亡狐ってなんだよ無い言葉作るなよ! ……ってか、神社がナワバリってなに!? 神様なの!?」
「違えよ、俺ぁ一時的に社を守ってるだけの妖狐だ。ここの神様ってのが前の旦那様でな。まあ……あの方がいなくなってから、力は借り受けちまったが」
「やっぱ神様じゃん!! オキツネ様じゃん!!」
「そりゃあ、前の旦那様のことだ! 俺ぁただの眷属……神様の伝令係にすぎねえよ。いくらお社と力を譲られたところで、俺じゃ神様にはなれなかったのさ」
 オキツネ様っていうのは、この辺の昔話に出てくる神様だ。元々は悪いことをする妖怪だったけど、祈りと供物を捧げて神様になってもらったとかなんとか。田舎だからか信心深い人も多いので、この辺りじゃあ、狐はとても丁重に扱われている。
 狐だし神社で出会ったし妖怪だし、まったく無関係のわけはないと思ってたけど、まさかオキツネ様の使いだったなんて……!! 神様の使いがこんな変態ビッチオヤジとか想像できるわけ無いだろ……!
「ええと……つまり、オキツネ様は今はいないってこと? でも神社はあるよな……?」
「ああ、昔はともかく、今は他所の……稲荷神社っつーのか? 本殿にゃあそこの神様が引っ越して来たからよ。俺が守ってんのはこの小せえ社と、あのボロ小屋だけさね」
「神様が……引っ越し……??」
「なんだっけなァ、他所の信仰が混じってどーのこーの? 元々、ここは大妖怪だった旦那様を狐の神様として祀ってる祭壇だったんだが、人間が増えるにつれて他所の『稲荷神社』ってのと同一視されるようになってな。どうせ旦那様もいなくなっちまって空き家だったからよ、この社と、おまえさんと会った小屋のあたり以外は好きにしてくれって他所の神様に任せたのよ」
「な……なるほど……?? わかったようなわかんないような……」
 ……まとめると。このあたりの民間伝承にもある神様、『オキツネ様』がオッサンの元旦那で、オッサンはその眷属? 使い? みたいなやつで。そんで、今はオキツネ様がいなくなったから神社全体のことは他の神様に任せて、この、今いる小さな社を守っていると。なるほどわからん。
「……なんで、このお社を守ってんの? てかあの小屋も大事な場所なのか? ただの物置小屋みたいに見えたけど……」
 とりあえず、なにもわからないので俺にも理解できた範囲で気になることを聞けば、オッサンはニタリとした笑みを浮かべる。
「おう、この社は前の旦那様と新婚生活を過ごした家で……あの小屋は、俺らのヤリ部屋だったからなァ♡ さっきおまえさんとハメまくった茂みも、旦那様お気に入りの青姦すぽっとでよ♡♡」
「なっ、なんつー理由だ……!!」
 神様とかなんとかスケールのデカい話が出てきてビビったけど、やっぱり、オッサンはただの変態エロオヤジだ……! ちょっと神妙になったのがアホらしくなる。
 ……っていうか、俺、元カレとの思い出の場所で童貞奪われたり青姦したりしてたの。当て馬かよ……。別にオッサンのこと好きとかじゃねえけど、ただ体の相性いいから流されてるだけで絶対絶対好きとかそういうのじゃないはずだけど、なんか、ちょっとムカつく。
 だいたいなんだよ旦那様って。俺のこともそう呼ぶくせに、頼んでもないのに押しかけ女房ごっこするくせに、俺は前の男の代わりかよ……!
「ん? どうした、ホムラ。黙っちまって……」
「……なぁ。昔の男の話とかすんなよ。その……興味ねーし、っつーか代わりが欲しけりゃ俺じゃなくていいじゃん。他の、元々男が好きなやつのとこ行けばいいだろ……!」
 ついつい、ムッとした声を出してしまえば、帰ってきたのはニヤついた笑み。
「そりゃあ、できねえ相談だな」
「は!? なんでだよっ、嫌がらせかよ!?」
「だって――おまえさんは、ようやく見つけた生まれ変わりだ♡♡」
「……は?」
 今、オッサンなんて言った??

「あの方は消える前に、俺に力の一部を託して、そして約束してくれたのさ! 必ず転生して俺の前に現れる、ってな♡ あの方を見つけるために俺ぁ男を食い漁りまくった、ヤれば絶対わかるって信じてた♡ 三百年……三百年だ、長かったぜ、おまえさんをようやく見つけられた。もう二度と離さねえ……何も覚えてなくとも、別人になってても、構いやしねえ♡ 俺を愛してくれた魂と……俺をメチャクチャにしてくれるチンポコは昔のまんまだ♡ それどころか、あの方より素直じゃなくて可愛いおまえさんに、俺ぁ何度も何度も惚れ直してるっ♡♡」
「ま……っ、それ、まさか……! 俺が、オキツネ様の生まれ変わりだとでも……!?」
「ご明察、だぜ、旦那様ぁ♡」
 衝撃的事実に驚く暇もなく、べろりと耳を舐められて、チンコが疼く。……けど、今は流されてしまいたくなかった。胸に湧き上がったモヤモヤしたものを、発散してしまいたくて仕方なかった。

 だから、オッサンを強引に押し倒した。
「ッ……、だとしても、どっちにしても、そいつは今の俺とは無関係の別人だよな? なら、知ったこっちゃねえし、っていうか俺の童貞奪って性癖メチャクチャにしといて他の男の代わりとかフツーにムカつくんだけど……!」
「へっ?? あ、あの、ホムラ?」
「言っとくけど俺、ホモじゃねえから。オッサンのこと好きになったとかそういうのじゃねえから。絶対違うから。旦那とかいうのも認めてねえから。……でも!!」
 自分でも何言ってるかわからない。メチャクチャなことを言ってる自覚はある。それでも、コイツが俺以外のヤツのオンナだったなんて、考えるだけでイライラする。
「……ほ、他の男のことは、二度と言うなよ。ムカつくから。覚悟しとけよ……っ、死んだ男なんかより、ただの人間の俺のほうが欲しいって言わせてやる……!」
「あ……♡ もしかして、嫉妬してくれたのかい……?」
 嬉しそうな顔と声に、もしかしてまたオッサンに誘導されちまったのかもって思ったけど関係ない。今はただ、こいつをわからせてやりたいって欲望で頭がいっぱいだ。

 立派な和服をあえて着せたまま、袴だけ脱がして、チンコをズリズリ押し当てる。
「あぅ♡ ほ、ホムラぁ♡ 服が汚れちまうっ、せめて脱いでから……」
「うるせえッ、いいから黙って抱かれろッ♡♡ 前の男のことなんか忘れちまえよ、俺の……なんの取り柄もねえ、神様でもなんでもない、ただの人間の俺だけ見てろッ♡♡」
「は、はひぃ♡♡ 旦那様ぁ……♡」
 とろけきった声を上げるオナホに、乱暴にチンコをねじ込んで――俺のヤりまくりな正月が始まった。


 ……詳細は省くけど、自宅に帰れたのは1月4日の朝だった、ということだけここに記しておく。

 違うんだ。俺はまだホモじゃないし露出狂じゃないし、ましてやサディストの変態でもないし、オッサンに惚れてるとかそういうあれでもない。結婚とかいう戯言も認めてない。断じて違う。
 違う……けど、オッサンがどうしてもっていうならセフレであるのは認めてやってもいいと思う。あと、今までもこれからも、オッサンが俺より好きなやつを作ることだけは認めてやらないつもりでいる。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

継母の心得

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:68,019pt お気に入り:23,355

R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉

BL / 連載中 24h.ポイント:213pt お気に入り:3,040

プレゼントはア○ル解禁♥童貞サンタと初めてセックス

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:250

処理中です...