王太子殿下は、悪役令嬢の私を手放す気がない
美しくも気高い公爵令嬢ロベリア・ヴァレンティーナは、第一王子ラドヴァンの婚約者である。
互いに“愛称”で呼び合いながら秘密裏に想いを寄せ合う、誰にも言えない両片想い――。
だが、婚約はあくまで王家と公爵家の政略であり、ロベリアは“自分だけが彼を想っている”と信じ込んでいた。
そんな折、異世界から転生した少女ミア・サンフィールドが現れ、王太子の慈悲深さに惹かれて近付いていく。
ラドヴァンは王族としての責務からミアの失礼や無知を正しく指導していただけなのに、周囲は“二人が惹かれ合っている”と盛り上がり、噂は瞬く間に広まった。
ラドヴァンが公の場でロベリアを「ロベリア嬢」と呼ぶようになったことで、ロベリアは決定的な誤解を抱く。
本当は誰よりロベリアを愛している王太子と、愛されていると信じられない公爵令嬢。
すれ違う二人の前で、転生ヒロインは“物語の主人公”として行動し始め、学園は恋と誤解の渦に飲まれていく。
それでも――二人の願いはただひとつ。
「本当の気持ちを、あなたに届けたい」
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