7 / 41
(7)声だけで濡れちゃうって男性のセリフですか
しおりを挟む
清永さんから聞いたお勧めのバーは、確かに裏通りの入り組んだ場所にあって、フットライトが照らす通路を進んだ奥まった所にようやく入り口がある。
「へえ、確かにこれは知らなきゃ来れない場所かも」
ドアベルを鳴らして扉を開けると、思ったよりも広い空間には無垢材のハイカウンターの席が八つと、奥にボックス席が三つほどある。
そのうちカウンターに三人と、奥のボックス席にカップルの姿があるだけだ。
「いらっしゃいませ。お好きなお席へ」
「ありがとうございます」
そういえばカナダに居た頃も、週末になるとよくイーサンたちや同僚とバーに繰り出してお酒を飲んだなと、店内の作りは全然違うのに、感傷に浸ってグラスワインをオーダーする。
週末だというのに、店内は落ち着いていて客の姿が少なくて、しっとりした雰囲気の店内にはジャズが流れ、時折他の客が傾けるグラスで揺れる氷の音まで効果音のように心地よく響く。
そんな空気を楽しんで、三杯目をオーダーしようとした時、カウンターの三人組がチェックを済ませて和やかな雰囲気で店を出ていく姿を目で追う。
だけど私が気になるのは背後のボックス席で、悪酔いした様子で男性に絡む女性の甘ったるい声だ。
「ねぇえ、もう仕事の話なんか良いじゃないの」
どうやら仕事にかこつけて、お目当ての男性を口説き落としたいらしい。男性の困った様子がなんとなく伝わってくる。
カバンからスマホを取り出す時にチラッと覗き見ると、男性にしなだれ掛かる女性の姿が見えて、私にもあの行動力が欲しいと嘆息する。
(綺麗な人なのに、なにが不服なんだろう)
他人事だからつい好奇心でそう思ってから、どんな男性でも好みはあるだろうし、私が口出すことじゃないと三杯目を飲みながら手元でスマホを操作する。
久しぶりに開いたSNSは色々と更新されていて、会えないみんなの近況にまた人恋しさが募ってきた。
転職してからは覚えることも多く、特に人付き合いがガラリと変わったことも大きな要因で、時差も手伝ってなかなかイーサンやエリオット、それにルークとも連絡が取れていない。
会いたさを募らせながら、彼らが更新したページにコメントを打ち込んでいると、突然背後からヒステリックな声が聞こえて来た。
「ちょっと、女にここまでさせておいて恥かかせるつもり?」
男性が嗜めてる声はよく聞こえないけど、出来ないとか勃たないとか大人な単語が漏れ聞こえると、その対応が更に火に油を注ぐように女性の怒りがエスカレートしていく。
そしてバシャッと液体がぶちまけられる音が聞こえると、女性は捨て台詞を吐いて店から飛び出すように出て行った。
(うわぁ、ご愁傷様です)
私に一言断りを入れてカウンターから出たバーテンダーが男性にタオルを渡し、着替えがどうだとか床のクリーニング代とか、男性が店に謝罪している声が聞こえる。
勝手に好かれて想いを押し付けられても困るのは分かるけど、あの女性は結構な美人だったし、一晩だけでも相手してあげれば穏便に済んだのではと、欲求不満気味な私は心で毒づく。
しばらくするとバーテンダーが戻って来て、次に頼もうとしたマンハッタンがサーブされる。
「私もう頼みましたっけ」
「いいえ。騒がせてしまったお詫びにと、あちらのお客様からのオーダーです」
「え?」
バーテンダーの視線を追うと、着替えを借りたのか、ワイシャツの襟元を外してくつろいだ姿の男性がカウンターに近付いてくる。
スーツ姿で背は高く、細いのに鍛えてある雰囲気の首筋から鎖骨にかけたライン、ノーネクタイで肘にジャケットを掛けた姿はセクシー、いや、かなりエロい。
黒髪は掻き上げたようにさりげなく後ろに流してあって、バランスよく整えられた眉の下のくっきりした二重の目、しっかり鼻筋が通った高い鼻、程よい肉付きのセクシーな唇。
「ウイスキー好きだろ」
「え、いやぁ、どうだろうね」
このやり取りに、バーテンダーは一瞬眉を動かすけれど、何事もなかったかのようにカウンターの内側で黙々と作業を続けて、この会話には入ってこない。
「なんか意外」
「うん、えと、……とりあえずなんでここに居るのかな?」
「取引先の厄介な人に絡まれて。お前も聞こえてただろ」
「うん、いや、だからなんでサラッと隣に?」
「こんな感動的な再会だから乾杯しようかと思って」
十年経ったけど、この顔を見間違えたり忘れることはない。あの時よりもグッと大人びて、精悍な顔立ちになっているけど、悪戯っぽく笑うと出来るえくぼと親友に似た笑顔。
「翔、璃……」
「なんだよ、呼び捨てかよ」
私の隣に腰掛けた翔璃は、俺酒臭くないかとまるでさっきからの会話の続きのように、無邪気に笑って話し掛けてくる。
(私のハジメテを、唐揚げのつまみ食いでもするように呆気なく喰った男……)
隣に座る翔璃の顔を、ついまじまじと見入るように観察していると、眉根を寄せてどうしたんだよと不思議そうな目を向けられる。
「どしたのお前。なんか緊張してる?」
「いや、ナチュラルに会話してるけど、十年くらい会ってないからね? なんで私って分かったの」
「は? 俺がお前を見間違うワケないだろ。しかしそんなになるか。まあとりあえず乾杯」
「……乾杯」
劇的に痩せて変わったと思ってたけど、側から見たらそうでもないのかなと、ちょっとだけ身に付けた自信を削がれる。
そっと重なったグラスを傾けると、ウイスキーを呑む翔璃の喉元が緩やかに動いて、それがやけに扇情的で、私は急に喉がカラカラに渇いたみたいに居心地が悪くなってしまう。
咄嗟に視線を逸らして蠱惑的な赤いマンハッタンを口に含むと、ベルモットとチェリーの甘い香りに似合わず、喉の奥が少し熱くなった。
「お前と酒飲むの初めてだね」
「菜智とは呑んだりしないの」
「アイツが俺と呑みたがると思うか」
「ああ、無いね。そんな光景浮かばないわ、ごめん」
「ユウだったら、この前呑みに行った」
「優吾? そうなんだ」
弟の名前が出て来て少し驚いたけど、優吾の面倒を見てくれてるのは昔から変わらないのかと、少しだけ安堵に似たような気持ちが芽生える。
「お前実家に帰ってないんだろ。盆に帰った時、ユウが愚痴ってた」
「新しい生活に慣れるのが精一杯だったんだよ。翔く……翔璃も、実家にはあんまり顔出さないって、菜智が言ってたけど」
なんと呼ぶのが正解か分からずに、翔くんと呼びかけてから、ふとあの日のことを思い出して意識してしまいそうで呼び方を変える。
「お前が帰らないのとはワケが違うだろ。だいたい親父もお袋も、俺が帰ったからって喜ばないし。歓迎されても逆に怖い」
「あぁね、問題児だもんね」
思い出し笑いで鼻を鳴らすと、翔璃はどこか楽しげに口角を上げて、グッと体を寄せて来た。
「だから可愛がって慰めて欲しいんだよね」
耳元に囁かれた声は、異様なくらい妖艶で甘い。
「え、と……なんの話をしてるのかな」
言われた意味はなんとなく分かったけど、冗談めかして返すのが精一杯で、すぐそばにある翔璃の顔を見ることもできない。
真正面を向いたまま笑って誤魔化してマンハッタンを飲み干すと、私の首筋にスッと翔璃の指が触れて身体がゾクリと震える。
「お前の声が可愛くてもう濡れちゃった。だから早く可愛がりたい」
「ちょ、なっ」
囁かれた声に慌てふためく私を放置して、私の分までチェックを済ませると、翔璃の手が指に絡んで店を出るまでエスコートされてしまう。
「じゃあ参りましょうか」
私はこの悪魔の微笑みをまた見る羽目になってしまった。
「へえ、確かにこれは知らなきゃ来れない場所かも」
ドアベルを鳴らして扉を開けると、思ったよりも広い空間には無垢材のハイカウンターの席が八つと、奥にボックス席が三つほどある。
そのうちカウンターに三人と、奥のボックス席にカップルの姿があるだけだ。
「いらっしゃいませ。お好きなお席へ」
「ありがとうございます」
そういえばカナダに居た頃も、週末になるとよくイーサンたちや同僚とバーに繰り出してお酒を飲んだなと、店内の作りは全然違うのに、感傷に浸ってグラスワインをオーダーする。
週末だというのに、店内は落ち着いていて客の姿が少なくて、しっとりした雰囲気の店内にはジャズが流れ、時折他の客が傾けるグラスで揺れる氷の音まで効果音のように心地よく響く。
そんな空気を楽しんで、三杯目をオーダーしようとした時、カウンターの三人組がチェックを済ませて和やかな雰囲気で店を出ていく姿を目で追う。
だけど私が気になるのは背後のボックス席で、悪酔いした様子で男性に絡む女性の甘ったるい声だ。
「ねぇえ、もう仕事の話なんか良いじゃないの」
どうやら仕事にかこつけて、お目当ての男性を口説き落としたいらしい。男性の困った様子がなんとなく伝わってくる。
カバンからスマホを取り出す時にチラッと覗き見ると、男性にしなだれ掛かる女性の姿が見えて、私にもあの行動力が欲しいと嘆息する。
(綺麗な人なのに、なにが不服なんだろう)
他人事だからつい好奇心でそう思ってから、どんな男性でも好みはあるだろうし、私が口出すことじゃないと三杯目を飲みながら手元でスマホを操作する。
久しぶりに開いたSNSは色々と更新されていて、会えないみんなの近況にまた人恋しさが募ってきた。
転職してからは覚えることも多く、特に人付き合いがガラリと変わったことも大きな要因で、時差も手伝ってなかなかイーサンやエリオット、それにルークとも連絡が取れていない。
会いたさを募らせながら、彼らが更新したページにコメントを打ち込んでいると、突然背後からヒステリックな声が聞こえて来た。
「ちょっと、女にここまでさせておいて恥かかせるつもり?」
男性が嗜めてる声はよく聞こえないけど、出来ないとか勃たないとか大人な単語が漏れ聞こえると、その対応が更に火に油を注ぐように女性の怒りがエスカレートしていく。
そしてバシャッと液体がぶちまけられる音が聞こえると、女性は捨て台詞を吐いて店から飛び出すように出て行った。
(うわぁ、ご愁傷様です)
私に一言断りを入れてカウンターから出たバーテンダーが男性にタオルを渡し、着替えがどうだとか床のクリーニング代とか、男性が店に謝罪している声が聞こえる。
勝手に好かれて想いを押し付けられても困るのは分かるけど、あの女性は結構な美人だったし、一晩だけでも相手してあげれば穏便に済んだのではと、欲求不満気味な私は心で毒づく。
しばらくするとバーテンダーが戻って来て、次に頼もうとしたマンハッタンがサーブされる。
「私もう頼みましたっけ」
「いいえ。騒がせてしまったお詫びにと、あちらのお客様からのオーダーです」
「え?」
バーテンダーの視線を追うと、着替えを借りたのか、ワイシャツの襟元を外してくつろいだ姿の男性がカウンターに近付いてくる。
スーツ姿で背は高く、細いのに鍛えてある雰囲気の首筋から鎖骨にかけたライン、ノーネクタイで肘にジャケットを掛けた姿はセクシー、いや、かなりエロい。
黒髪は掻き上げたようにさりげなく後ろに流してあって、バランスよく整えられた眉の下のくっきりした二重の目、しっかり鼻筋が通った高い鼻、程よい肉付きのセクシーな唇。
「ウイスキー好きだろ」
「え、いやぁ、どうだろうね」
このやり取りに、バーテンダーは一瞬眉を動かすけれど、何事もなかったかのようにカウンターの内側で黙々と作業を続けて、この会話には入ってこない。
「なんか意外」
「うん、えと、……とりあえずなんでここに居るのかな?」
「取引先の厄介な人に絡まれて。お前も聞こえてただろ」
「うん、いや、だからなんでサラッと隣に?」
「こんな感動的な再会だから乾杯しようかと思って」
十年経ったけど、この顔を見間違えたり忘れることはない。あの時よりもグッと大人びて、精悍な顔立ちになっているけど、悪戯っぽく笑うと出来るえくぼと親友に似た笑顔。
「翔、璃……」
「なんだよ、呼び捨てかよ」
私の隣に腰掛けた翔璃は、俺酒臭くないかとまるでさっきからの会話の続きのように、無邪気に笑って話し掛けてくる。
(私のハジメテを、唐揚げのつまみ食いでもするように呆気なく喰った男……)
隣に座る翔璃の顔を、ついまじまじと見入るように観察していると、眉根を寄せてどうしたんだよと不思議そうな目を向けられる。
「どしたのお前。なんか緊張してる?」
「いや、ナチュラルに会話してるけど、十年くらい会ってないからね? なんで私って分かったの」
「は? 俺がお前を見間違うワケないだろ。しかしそんなになるか。まあとりあえず乾杯」
「……乾杯」
劇的に痩せて変わったと思ってたけど、側から見たらそうでもないのかなと、ちょっとだけ身に付けた自信を削がれる。
そっと重なったグラスを傾けると、ウイスキーを呑む翔璃の喉元が緩やかに動いて、それがやけに扇情的で、私は急に喉がカラカラに渇いたみたいに居心地が悪くなってしまう。
咄嗟に視線を逸らして蠱惑的な赤いマンハッタンを口に含むと、ベルモットとチェリーの甘い香りに似合わず、喉の奥が少し熱くなった。
「お前と酒飲むの初めてだね」
「菜智とは呑んだりしないの」
「アイツが俺と呑みたがると思うか」
「ああ、無いね。そんな光景浮かばないわ、ごめん」
「ユウだったら、この前呑みに行った」
「優吾? そうなんだ」
弟の名前が出て来て少し驚いたけど、優吾の面倒を見てくれてるのは昔から変わらないのかと、少しだけ安堵に似たような気持ちが芽生える。
「お前実家に帰ってないんだろ。盆に帰った時、ユウが愚痴ってた」
「新しい生活に慣れるのが精一杯だったんだよ。翔く……翔璃も、実家にはあんまり顔出さないって、菜智が言ってたけど」
なんと呼ぶのが正解か分からずに、翔くんと呼びかけてから、ふとあの日のことを思い出して意識してしまいそうで呼び方を変える。
「お前が帰らないのとはワケが違うだろ。だいたい親父もお袋も、俺が帰ったからって喜ばないし。歓迎されても逆に怖い」
「あぁね、問題児だもんね」
思い出し笑いで鼻を鳴らすと、翔璃はどこか楽しげに口角を上げて、グッと体を寄せて来た。
「だから可愛がって慰めて欲しいんだよね」
耳元に囁かれた声は、異様なくらい妖艶で甘い。
「え、と……なんの話をしてるのかな」
言われた意味はなんとなく分かったけど、冗談めかして返すのが精一杯で、すぐそばにある翔璃の顔を見ることもできない。
真正面を向いたまま笑って誤魔化してマンハッタンを飲み干すと、私の首筋にスッと翔璃の指が触れて身体がゾクリと震える。
「お前の声が可愛くてもう濡れちゃった。だから早く可愛がりたい」
「ちょ、なっ」
囁かれた声に慌てふためく私を放置して、私の分までチェックを済ませると、翔璃の手が指に絡んで店を出るまでエスコートされてしまう。
「じゃあ参りましょうか」
私はこの悪魔の微笑みをまた見る羽目になってしまった。
2
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる