五次元の不在証明
2012年9月、神戸。たった一日のうちに、103人の子供が街から姿を消した。
手がかりはなく、SNSには憶測が溢れ、見えない恐怖だけが広がっていく。
やがて捜査線上に浮かんだのは――すべての現場の防犯カメラに、ただ一人だけ映り込んでいた少女の“影”だった。
17歳の少女、逢坂瑠那。彼女はなぜ、そこにいたのか。そして、その静かな佇まいの奥に秘められたものとは。
警察、そして国家の影が動きはじめたとき、ありふれた日常は、静かに軋みはじめる――。
理論物理学の現象として描かれる、静謐にして冷徹なSFサスペンス・ミステリー。
実在の街と、緻密な考証に支えられた“あり得たかもしれない事件”の記録。全12話・完結済み。
『ユークリッド』シリーズ第一弾。
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