欠けた月の呪縛

「私をこんな身体にしたのは、貴方でしょう?」

男児が夭折する宿命を背負った藍(ラン)家に生まれた月冥(ユエミン)。
彼は幼き日の皇子・劉天鈞(リウ・テンジュン)の無邪気な独占欲によって、男としての未来と、己の足で大地を歩む自由を永遠に奪われた。

時が流れ、覇権を握る皇帝となった天鈞は、自らが壊してしまった月冥の「瑕」に触れるたび、深い罪悪感に苛ながら、狂おしいほどに溺愛し、腕の中から一歩も出さぬよう庇護し続けていた。
月冥もまた、天鈞の愛執の檻の中で、無力で哀れな蝶を完璧に演じていた――今日までは。

次代を担う妃たちの入内が決まった夜、月冥は庇護を求める犠牲者の仮面を剥ぎ落とす。

「貴方が私を壊したあの日から、私の時間は止まったまま……
この痛みが消えぬ限り、貴方は死ぬまで私だけの虜囚なのです」

本当に鳥籠に囚われていたのは、どちらだったのか。
己の痛みと疵を武器にして、皇帝の精神を支配せんとする月冥。
その残忍な本性すらも歓喜とともに飲み込み、物理的に彼を所有し尽くそうとする天鈞。
互いの傷を抉りながら、決して解けない罪悪感と狂気の鎖で縛り合う。

※R18 / 執着攻め×執着受け / ヤンデレ / 共依存 / 身体欠損・痛覚描写あり / 中華風ファンタジー / メリバ要素あり
※本作には纏足・宦官の描写が含まれます。詳細は本文前書きをご確認ください。
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