廃棄された最強の女たちを拾って、誰にもバレずに領地を拡大することにした

気がつくと俺は森にいた。身体は若返り、手には粗末な剣がある。  女神から与えられたのは、万物を見通す【鑑定】のスキルだけだ。  俺は近くの街道を見る。馬車がオークに襲われていた。護衛たちは逃げ出し、一人の女奴隷が囮として残されている。  誰もが彼女を見捨てた。だが、俺の【鑑定】には見えている。  彼女の武力が、この世界の限界値を突破していることが。  俺はオークの首を切り落とし、震える彼女を見下ろした。  助けたわけじゃない。欲しいから手に入れるだけだ。  俺は彼女を最初の部下にする。  これは、俺だけに見える数値に従って有能な女を集め、不要な存在を排除し、異世界の全てを我が領土とするまでの記録だ。
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