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第1章 月森ヶ丘自由学園
お、お前っ!!な、なな何やってんだ!!?
しおりを挟む「…山谷兄弟と光君は後部席へ。結城先生は運転をお願いします」
岬は適切な指示を出し、自分も助手席へ乗り込もうとしたが、ふと、止まり…
懐から、携帯を出すや‥
ピッ
一つのボタンを押す。
その直後、
ズ、ドォォォオンッッ!!!
という爆風と共に病院が爆破した…。それを見届けた岬は助手席へ乗ったが、
「お、お前っ!!な、なな何やってんだ!!?」
爆破された、もはや瓦礫の山と化した元病院があった場所を指差し、怒鳴る結城。
まぁ、彼が怒鳴りたくなる気持ちもわからなくはない
「何って…見てのとおり爆破したんですよ」
岬は馬鹿を見るように言った。
「んなもんっ、爆破したのは見てわかるわっ!!!じゃなくて!!何で爆破したかって聞いてるんだよ!!
つか、何処でそんな知識を得てんだ!!?」
結城は頭を抱えた。今、結城の頭を支配しているのは…
「さ…最悪だ。こ、これで死人とか出たら… 警官以前に牢屋行きだ」
牢屋行きという言葉が頭を支配していた‥。そんな結城に岬は一瞥する
「…先生、なに馬鹿なこと考えてるんですか。僕が何の計算もなしに動くわけがないでしょう」
岬は結城に早く出せ、と急かしつつ言った‥。
「…まったく。いいですか?僕が病院を爆破したことについては、幾つか理由があります。
まず一つは、警察が中々踏み込まないからです。彼らがしっぽを出さないせいで貴方々警察は中々病院に踏み込めず、調査できなかった。
ですから、爆破の一つや二つ起こせば、無理にでも警察が押し寄せる…。まったく、貴方々警察には感謝してもらいたいものですね」
「せやけど、ちと、やり過ぎとちゃう?それなら、なにも爆破しなくても…」
今まで黙って聞いていた幸村は前に身を乗り出した。
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