転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜

1章 様々な初体験を

第1話 ここは最高の現実

転生してから、3年が経った。
私、リアラ・フィールアは3歳になり、読み書きをマスターしていた。
この3年間で分かった事がいくつかある。


1、この世界は私が住んでいた世界とは全く違う異世界で、魔法や剣術、武術などがあり、魔法は魔力がある者だけが使え、剣術と武術は魔力が無くても会得出来る。

2、この世界には三大大陸があり、その大陸の中に、4つの国が存在するという事。
・ルフィレア大陸 : フィールア王国
・ユエリザ大陸 : リースデル帝国
・アナディア大陸 : ハディス神聖国、アリスレア王国

3、私は第三王女であり、5人兄妹の末だという事。



魔法とは、魔力や魔法陣、魔道具等を使い発動させる超常現象である。
6属性存在し、火・水・風・地・光・闇となっている。
一般的な魔法は火・水・風・地で、光と闇は珍しい為、重宝される。
その属性だからこそ使える魔法があるのだ。

そして、魔法には種類がある。

攻撃魔法･･･対象を攻撃、破壊する魔法。
防御魔法･･･自分又は対象を守る魔法。
操魔法    ･･･様々な物、或いは人を操る魔法。記憶の変換も可能。
幻覚魔法･･･対象に、そこには存在しないものを見せつける事が可能な魔法。
創作オリジナル魔法･･･使用者自身が作った、特殊魔法。攻撃魔法や防御魔法であっても、現存している魔法以外の場合は全て創作オリジナル魔法に分類される。


攻撃魔法、防御魔法は誰でも使用が可能だが、操魔法、幻覚魔法、創作魔法は適性がなければ扱える事は無い。



次は国についてだ。
この世界の国は、元々は小さな国が沢山あり、その中で強く賢い国が他国へと侵略し今の4つの国へと至った。


フィールア王国･･･王族が統治し、他国とも共存共栄している自由国家。
リースデル帝国･･･皇帝が支配する独裁国家。
ハディス神聖国･･･神を信仰する者達が集まっている宗教国家。
アリスレア王国･･･財力が強いほど権力を持つ商業国家。5人の最上位商人が年交代で国王を務めている。


この4つの国が、互いに牽制し合いながら存在している。

私はフィールア王国に生まれ、2人の兄と2人の姉を持つ。

この世界に来て、魔法が存在すると知った時、私はかつて無いほどに喜んだ。
前世では絶対に叶うことのなかったものが、この世界には普通に存在しているのだと。
皆が扱えるのだと。

それから私は必死に文字について勉強した。
前世の世界と全く異なる文字の為、全てを理解するのに2年もかかってしまった。
たった2歳で文字を理解し、3歳になる頃には分厚い魔導書を読み漁る私を、周りの者達は神童だと言うが、前世の記憶を持つただの一般人であることは、変わらない事実である。


魔導書を読み漁る理由はただ1つ。
私はこの世界に存在する魔法を、何処まででも極めたいからだ。
なんだってこの世界は、

──私にとって、最高の現実なのだから──