105 / 255
進展しているようです!
しおりを挟む
--翌日--
私は今、木陰に隠れている。
何故そんな事をしているのか、理由は簡単だ。
目の前で面白い事が起きていたからだ。
勿論エフェンも隣にいた。
変身魔法で女性となっているが。
「前に、彼女はサールズが気になっていると言っていたのよ。勿論、恋という意味でね。」
「それは面白いな。だが、攻略対象のサールズはヒロインと結ばれるか、誰とも結ばれないかの2択しかなかったはずだよな?」
「この世界で、前世の乙女ゲー知識は通用しないと考えた方がいいよ。」
「それもそうだな。とりあえず、今はこの結末を見守ろうじゃないか。」
「ええ。」
私達は顔をにやけさせながら見守る。
彼女というのは、ミエラの事だ。
人気の無い場所で、何やら良い雰囲気になっているのだ。
これを見逃すほど、私達は優しくない。
「ミエラさん、話とは。」
「そ、そそそ…その……。」
「ん?」
(ミエラ、ファイト!きっと大丈夫!)
心の中で応援をする。
エフェンも同じ気持ちのようだ。
「い、以前から、サールズ様の事をお慕いしておりまして、その……私を…。」
「……。」
「婚約者にしていただけませんか!?」
目を瞑って一気に言い切ったミエラ。
私達は固唾を飲んで、サールズの返答を待つ。
「……勿論、構いませんよ。」
「ほ、本当ですかっ!」
「ええ。」
そう言うと、サールズはミエラを抱きしめる。
「ミエラさん。私の婚約者になって下さい。」
「…っ。はい、喜んで。」
私とエフェンは拍手しそうになるが、今は隠れているので止める。
「それぞれの報告は、後でするんだろうな。」
「この世界は貴族社会だからね。当然、当主へ報告しないといけない。」
「そう言えば、ヴァリフィアは何故ディルジアと婚約したんだ?君なら、王族だとしても確実に断っていただろう。」
「それがね……国王陛下から直々に話をされて、断れると思う?それも、お父様もいる状況で。」
「ははは……絶対に無理だな。」
「そういう事。」
こうして、真面目なサールズと私の親友ミエラは婚約者どうしになった。
まだ正式に、では無いが。
「ヒロインのメイナはどうなっているんだろうな。」
「攻略対象の誰も、彼女に惹かれていないみたい。その他のクラスメイト数人は、狙っているようだよ?」
「それは驚きだな。」
「ええ、これからが見物かもね。」
他の攻略対象達が誰と結ばれるのか、或いは誰とも結ばれないのか。
面白くなりそうだと思う、ヴァリフィアとエフェンなのだった。
私は今、木陰に隠れている。
何故そんな事をしているのか、理由は簡単だ。
目の前で面白い事が起きていたからだ。
勿論エフェンも隣にいた。
変身魔法で女性となっているが。
「前に、彼女はサールズが気になっていると言っていたのよ。勿論、恋という意味でね。」
「それは面白いな。だが、攻略対象のサールズはヒロインと結ばれるか、誰とも結ばれないかの2択しかなかったはずだよな?」
「この世界で、前世の乙女ゲー知識は通用しないと考えた方がいいよ。」
「それもそうだな。とりあえず、今はこの結末を見守ろうじゃないか。」
「ええ。」
私達は顔をにやけさせながら見守る。
彼女というのは、ミエラの事だ。
人気の無い場所で、何やら良い雰囲気になっているのだ。
これを見逃すほど、私達は優しくない。
「ミエラさん、話とは。」
「そ、そそそ…その……。」
「ん?」
(ミエラ、ファイト!きっと大丈夫!)
心の中で応援をする。
エフェンも同じ気持ちのようだ。
「い、以前から、サールズ様の事をお慕いしておりまして、その……私を…。」
「……。」
「婚約者にしていただけませんか!?」
目を瞑って一気に言い切ったミエラ。
私達は固唾を飲んで、サールズの返答を待つ。
「……勿論、構いませんよ。」
「ほ、本当ですかっ!」
「ええ。」
そう言うと、サールズはミエラを抱きしめる。
「ミエラさん。私の婚約者になって下さい。」
「…っ。はい、喜んで。」
私とエフェンは拍手しそうになるが、今は隠れているので止める。
「それぞれの報告は、後でするんだろうな。」
「この世界は貴族社会だからね。当然、当主へ報告しないといけない。」
「そう言えば、ヴァリフィアは何故ディルジアと婚約したんだ?君なら、王族だとしても確実に断っていただろう。」
「それがね……国王陛下から直々に話をされて、断れると思う?それも、お父様もいる状況で。」
「ははは……絶対に無理だな。」
「そういう事。」
こうして、真面目なサールズと私の親友ミエラは婚約者どうしになった。
まだ正式に、では無いが。
「ヒロインのメイナはどうなっているんだろうな。」
「攻略対象の誰も、彼女に惹かれていないみたい。その他のクラスメイト数人は、狙っているようだよ?」
「それは驚きだな。」
「ええ、これからが見物かもね。」
他の攻略対象達が誰と結ばれるのか、或いは誰とも結ばれないのか。
面白くなりそうだと思う、ヴァリフィアとエフェンなのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,073
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる