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友を祝福しましょう!

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「何をしているのですか、ヴァリフィア。」


私達が隠れて2人を見ていると、突然後ろから声をかけられた。
振り向くと、そこに居たのはディルジアだった。


「で、殿下!お静かに…。」

「ん?」

「あれをご覧下さい。」

「ミエラさんにサールズですね。ああ、そういう事ですか。」

「はい。」

「ところで、其方は?」

「初めまして、ディルジア殿下。時々、ヴァリフィア様と行動を共にしている者です。」

「名前は……と言うより、お前はエフェンだな?ヴァリフィアと何をしているんだ?」

「はぁ~。やっぱり誤魔化せないか。何って、見ての通り2人を観察しているんだよ。面白い事になっててさ。」

「へぇ~?」


ディルジアはエフェンを睨む。
何かを疑っているようだ。
かなり怖い。


「ディル?俺がヴァリフィアを狙うなんて有り得ないさ。」

「何故言い切れる?」

「お前から恨みを買うのは嫌だからな。何をされるか分からん。それに、大好きなリフィを……とか言って、嫉妬されては困る。」

「お、おお…お前!本人の前で言う事じゃ…!」


2人はヴァリフィアの方を向く。
しかし、当の本人は2人の会話に興味がなかったのか、ミエラとサールズの動向に釘付けになっていた。


「……ヴァリフィアは、どこまで行ってもヴァリフィアだな…。」

「全く、その通りだ……。釘を刺しておくが、良からぬ感情を抱くなよ?」

「言われなくても、絶対にないよ。それに、いつまで経ってもディルの気持ちに気付いていない彼女を見るのも、面白いからね……ぷっ…ははは!」

「お前なぁ!」


私が振り向くと、何故かエフェンが大笑いしていた。
ディルジアも顔を赤くしている。


「お2人とも、どうなさったので?」

「く…くくく……い、いや、何も無いよ…ぷっ…。」

「なんでもありませんよ、ヴァリフィア。エフェンの事は放っておいていいですから。」

「??……そうですか。」

「誰ですか、そこにいるのは!」


エフェンの笑い声が大きかったのか、サールズに気付かれてしまった。


「え、えっと……ごめんなさいね?」

「何故疑問形なのです…。と言うより、ヴァリフィア様、それに、殿下とエフェン様まで。何時からいらしたのですか?」

「私とエフェン様は最初からいました。殿下は先程いらっしゃったところです。」

「えぇっ!ヴァリフィア様、酷いです!」

「これ程面白そうな場面、滅多に見られないでしょう?」

「うっ……それもそうかもしれませんが…。」

「それにしても……ミエラ、おめでとう!」

「サールズ、良かったですね。ミエラさんと婚約出来て。」

「え、ええ……!」


(まさかの両想いだったの!?)


意外な事が発覚し、私はさらに2人を応援したくなるのだった。
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