姉弟
出稼ぎ風俗嬢の弟と、ヒモの一週間の二人暮らしは、思わぬ熱をはらんで回り始める。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
田中家の男たち…
B
BL
田中家…
ごく普通のどこにでもいる5人家族…
そんな田中家の男たち…
父親-田中駿-Shunー in one's 40s businessman
長男-田中慎二-Sinjiー in one's 10s 男子高校生
次男-田中守-Mamoruー in one's 10s男子中学生
祖父-田中昂-Noboruー in one's 60s free-lance
わけあり仮面の騎士の恋愛事情
ぬー
BL
仮面で素顔を隠す、若き騎士団長エリオ・ベネガス。
名門貴族に生まれ、誰にも踏み込ませないまま頂点に立った男。
感情よりも合理を優先し、他人との距離すら管理する彼は、
ある任務で他国へ派遣される。
そこで出会ったのは——
無遠慮に懐へ入り込んでくる近衛兵・ガイ。
最悪の出会いから始まった関係は、やがて任務を通して変化していく。
だがエリオは知らない。
無意識に触れ、距離を詰め、
気づかぬまま人を惹きつけていることを。
他国の王族、部下、そして敵対者までも
彼の存在に執着していく。
隠されていた素顔が明らかになった時、
すべての関係は大きく歪み始める。
これは、愛を知らない騎士団長が、
無自覚のまま“愛されていく”物語。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する
SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
いつも毎日投稿ありがとうございます。
姉弟、読んでいて辛くて、三人を抱きしめてあげたい気持ちになりました。
無邪気に笑って過ごせるはずの子供時代が過酷すぎて、その後の人生にずっと影を落とす、、そうやって苦しんでいる人が実際いるのだろうなと悲しくなりました。
昔亡くなった祖母が、時間は一番の薬「ときぐすり」だと私によく言っていたのを思い出しました。
祖母は戦中中国でソ連兵に家を襲われ飢えに苦しみ幼い父と引き上げ船に乗って日本に帰ってきたそうです。
辛い記憶は消えない、でもそれは過去と言えるようになるまで、どれくらいの時間がかかったのでしょう。
まだ若い物語の三人がその心境になれるまで、一体どのくらいの時間を必要とするのでしょう。
もう一つ思い出したのが村上春樹さんの短編小説です。
目の前で波に攫われ亡くなった弟のような少年とその記憶にずっと苦しめられる男性の話です。
その男性も大人になって兄に呼ばれて?故郷の現場の海を訪れたら、故郷の海は美しく穏やかで、辛い記憶で塗り替えられた海と違っていたという描写がありました。
この物語の彼も、少年と一緒にアパートを探し、既にアパートがマンションになっていました。
記憶にしかない過去と現在の明らかな差異、その情景、それを体感している彼の心理描写がいつもながら素晴らしいです。
彼らが誰かをきっかけにして「記憶の場所」に行くというのは、自分の苦しみに向き合おうとする心の治癒行為なのかもしれませんね。
もしそうなら、辛い記憶の場所が「もうない」そして妹はその場所で「もう苦しんではいない」という事実が少しでも彼の心の治癒行為になって、ときぐすりになってくれるといいなあと思いました。
完結してないのに感想を送ってごめんなさい。
明日も楽しみにしています。
丁様
感想ありがとうございます。それ自体が作品のような素敵な感想で、どのように返信をしたらいいか分からないくらい感謝しています。
お祖母様のお話も、村上春樹さんの短編のお話も、とても印象的で、これから文章を書く上で頭に置いておきたいと思いました。ありがとうございます。
姉弟の三人のことを、私自身よりも考察して、深く考えてくださっていることが、文章から伝わってきて、作者冥利に尽きるというか、書いていて良かったなと思うことができました。
明日もまた投稿しますので、是非読んでくださると嬉しいです。今後もよろしくお願いいたします。