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舞踏会会場に付いている、休憩室に運ばれた。
泣いて泣いて泣いて、
一周回って冷静になった。
真っ赤に腫れた顔。
メリーアは自嘲した。
バカみたいだ。今までやってきたこと全て。
もう、あんな愚かなことはしない。
自分の幸せのみを考えるべきだった。
そういえば、ファリーダには婚約者がいたハズだ。
確か…隣国の第六王子。
噂は沢山あるが、あまり姿をみないからこそ生まれた噂だ。。
まぁ、ファリーダのことだから、噂を鵜呑みにしてラルス様を欲しがったのだろう。
……どうするのかな、隣国との繋がりは。
ファリーダが第六王子と結婚するのは、隣国との関係を深めるためなのに。
…もしかして…
そこで丁度、馬車が私を迎えにきた。
ジュリアッド侯爵家へ向かう馬車に揺られながら、私の目から、また涙が零れ落ちた。
「メリーア。お前には、隣国のアルシス・ルイザ様と婚約してもらう。」
父上が私に目も向けずに、そう告げた。
予想通りだ。
拒否権はない。
ラルス様に婚約破棄された私は、ジュリアッド侯爵家にとって邪魔でしかない。
「罪人を追い出した」と、国外に一人、追放される可能性も十分にあった。
行き先を用意してくれるなら、喜んで受け取ろう。
だから私は、『国の罪人を、第六王子に押し付けた形がバレるリスクがありますが、それで良いのでしょうか?』
なんてことは言わなかった。
泣いて泣いて泣いて、
一周回って冷静になった。
真っ赤に腫れた顔。
メリーアは自嘲した。
バカみたいだ。今までやってきたこと全て。
もう、あんな愚かなことはしない。
自分の幸せのみを考えるべきだった。
そういえば、ファリーダには婚約者がいたハズだ。
確か…隣国の第六王子。
噂は沢山あるが、あまり姿をみないからこそ生まれた噂だ。。
まぁ、ファリーダのことだから、噂を鵜呑みにしてラルス様を欲しがったのだろう。
……どうするのかな、隣国との繋がりは。
ファリーダが第六王子と結婚するのは、隣国との関係を深めるためなのに。
…もしかして…
そこで丁度、馬車が私を迎えにきた。
ジュリアッド侯爵家へ向かう馬車に揺られながら、私の目から、また涙が零れ落ちた。
「メリーア。お前には、隣国のアルシス・ルイザ様と婚約してもらう。」
父上が私に目も向けずに、そう告げた。
予想通りだ。
拒否権はない。
ラルス様に婚約破棄された私は、ジュリアッド侯爵家にとって邪魔でしかない。
「罪人を追い出した」と、国外に一人、追放される可能性も十分にあった。
行き先を用意してくれるなら、喜んで受け取ろう。
だから私は、『国の罪人を、第六王子に押し付けた形がバレるリスクがありますが、それで良いのでしょうか?』
なんてことは言わなかった。
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