師匠と森を出た天才魔法使いの私、実力差がありすぎて毎日が退屈です

闇堕ち編

19 ルナの死亡、従者

私とレミはルナの方を呆然と見ていた。
すると、ルナはドアを閉めてドアの前に立った。そして言った。

「私を殺してください！」

ルナの声が中庭中に響き渡った。
私はルナの方を見ていった。

「なんで？そんなことを言うの？」

「そんなの簡単でしょ？あなたは私が半人半魔ということを知っている…私は治せないのよ今も人間を保ててるけど…もう私は魔物になるしか運命はないのよ」

ルナは俯きながら言った。私も何か優しい声をかけようかと思ったが、かける言葉が見つからなかった。

私は黙っていると時だけが過ぎていく。
ボロボロの体のレミが言った。

「殺していいのですよね？」

レミが魔法の短剣を構えながら言った。ルナは腕を広げてもう後悔がないとことを表しているみたいだった。

私はそんなルナに言う。

「まだあなたは生きていける！まだ何か…」

「何もないわ！」

きっぱりと言われてしまった。そんなルナを初めて見た。私は何も言えなかった。
ボロボロな体で立ち上がったレミ。そんなレミはルナの方に近づいていきやがて…

「私の役目は終わるわ」

そんなことを言いながらレミはルナの心臓目掛けて短剣を刺した。
私はその瞬間心の中の何かが壊れた。

そして、ルナは吐血をしながら倒れた。
まだ息があるみたいだが…もう時期死ぬだろう。

私はルナの方に駆け寄りいった。

「ルナ…」

血だらけのルナを抱え込みながら私は涙を流した。
ルナはしゃべった。喋るのは痛いだろうに…最後の力を振り絞っていった。

「あぁ…シズク…あなたは最初で最後の…義妹…妹だわ…愛してる…」

ルナはそう言い残してこの世を去った。
これをどう処理しようか考えていると…

「あぁ…やり遂げた、もうこの世に残すことはない」

レミは刺した短剣を今度は自分の刺そうとしている。
私は優しくルナを地面に置いてものすごい勢いで私はレミの首元を掴んだ。

「っ…何よ」

「許さない…」

私は怒りのまま、レミの首元を握った。
いつもの何倍もの力が出た。苦しそうなレミは言った。

「苦しい…やめて…やめて」

私の手をトントンと叩いて降参を言っているが私は力を緩めなかった。
そして、その勢いまま中庭の壁に叩きつけた。

「グハァ…」

壁にぶつかった瞬間レミはそんな声を出しながらぶつかった。
そして、口からは衝撃が大きかったのか吐血をしていた。

私はそんなレミの目の前まで距離を詰めて…

「何をするつもり…」

レミは怯えていた。こんなレミを見るのは初めてだった。
私は無理やり胸ぐらを掴んで立ち上がらせてレミの猫背になっていた腹を足で蹴り上げた。

そして、宙を舞うレミに対して私は魔法を詠唱した。

「すべての精霊に問う。この物を消去していいか……では執行する。我最強魔法…天と地と風と火全てを混ぜてできる究極魔法…アルティメットバースト！」

私はレミに対して強力な自分の頭上に一直線上に出る…天からの光を利用して強力なビームを打つ魔法。私は打とうとしたのだが…

「やめろ！」

その声は師匠の声だった。私は思わず魔法を途中でやめてしまう。
師匠の方を見るとなんだか息切れをして疲れている様子だった。

師匠は辺りを見渡して言った。

「どうゆう状況だ！？」

そう言っている間にレミは地面に叩きつけられていた。
師匠はまずルナのことを見て言った。

「これは…どうゆうことだ？」

私は俯きながら言った。

「レミが殺した」

師匠は驚きながらも私の方に近づいて…

「馬鹿野郎…お前はやりすぎだ…」

師匠に言われて私は少し後悔した。師匠がこんなに真面目な顔で言って来ると言うことはそれほど大切なことなのだろうと私は思った。

師匠はレミの方に行き回復魔法を使い瞬時に回復させた。
さすが師匠だなと思った。私は見ながら思った。

「ここ荒らしちゃったな～」と小さな声で呟く。

私はどうしようか考えていると…

「シズク…ルナをお前の力でどうにかしてやれ」

私は聞いた瞬間どうゆうこと？と思った。
私は師匠に聞く。

「どうゆうことですか？」

「あぁ～忘れておったか…お前サーバントとルナに対して言ってみろ」

私の頭の中ははてなでいっぱいだったが、私はルナに近づいて師匠の言っていたことを言う。

「サーバント！」

大きな声で言うと、ルナは不思議な光に包まれてやがて自然に立ち上がり…片方膝をつけて私の方を見て来る。そして、ルナは言った。

「ご主人様、私を選んでくださりありがとうござます。これからご主人に尽力しますのでどうかよろしくお願いします」

まるで、前のルナとは別人みたいだが声はルナだった。
私は不思議な感覚に陥った。

そして、ルナに対して言った。

「よろしくね…ルナ！」

「はい」

ルナと熱い握手を交わして私は人生で初めての従者を手に入れたのだった。