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第1章 異世界移転

第4話 さあ、小説家の国へ

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「はい、これで転生の準備は終わり。じゃ、がんばってね」

「待ってください。いきなり行って大丈夫なんですか? こういう時チートとか貰えるのがラノベの基本だとおもうんですが」

 ひなは、ラノベをたくさん読んでいたのでした。

「嫌なこと知ってるわね。大丈夫。チートはないけどプレゼントはあるわ」

「プレゼントですか?」

「そうよ。ノートパソコンとスマホ。これがあれば、どこでも小説が書けるし投稿できるわ。あなたは、小説家初心者の未来ノひな。かくよむ国に着いたら、そこはかくよむの一番はしっこ。最初に見つけた小屋があなたの住み家で制作部屋よ。人気が出たら大きな家に住めるようになるから頑張ってね」

 いきなり頑張ってねと言われても……。

「まって! 書き方! 書き方を教えてください。パソコンもスマホも使ったことないんです」

「そうなの? 仕方ないわね。じゃあ、とりあえずパソコンからね。まず電源を入れます。ここのボタン押して」

「はい」

「画面が開いたら、ちょっと貸して。……はい、ショートカット作ったからここ押して。そう。カクヨムのサイトに入ったわ。ここまではいい?」

「はい」

「じゃあ、ここの『ワークスペース』を押して。そう。その右上の『新規作成』のカーソルを合わせると『新しい小説を作成』って出るでしょ。そこを押すの」

「押しました。画面が変わりました」

「そうね。いいわ。じゃあ、ひなちゃん。ジャンルなににする?」

「ジャンルですか?」

「そう。恋愛小説? ミステリー? SF? 何を書くか決めないと先に進めないわ」

「私は……最初は『童話』を書きたいです」

「そう。じゃあ『詩・童話・その他」ね。押して」

「はい!」

「ジャンルはいつでも変えられるから。書いてて違うと思ったら直してね。後は『保存して新しいエピソードを書く』を押すと小説が書けるわ。スマホはアプリ入れといたから、アプリを押したらできるから。あと広告は表示するを選んでね」

「広告ですか?」

「ええ。もしかしたら、あなたにお金が入るかもしれないけど、それ以上に、税金としてこのかくよむ国にお金が入るの。あなたの作品が読まれれば読まれるほど、かくよむ国が豊かになるわ。国の運営にはお金がかかるからね。協力してあげて」

「分かりました。広告は表示するですね」

「あとはやりながら覚えてね。困ったときにはガイドに頼むのよ。置いといたから。さ、お行きなさい。未来ノひなさん」

 そう言うと、足元に魔法陣が浮かび上がり、ひなはまぶしい光に包まれたのでした。
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