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愛のカタチ
16話 「え?別になにもしていませんよ。ニコ」
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「、、、ま。、、、、ます、、、様。」
「ん、、、?」
声が聞こえる。
うっすらと目を開ければキラキラと輝く朝日が差し込んで思わず呻く。
「おはようございます、レイ様。」
「ん、、、はよ、、、キリス。。。」
そう言いながら再び瞼が閉じていってしまう。
いけない。
二度寝するところだった。
キリスが甲斐甲斐しくもボクの背中に腕を回して起こしてくれる。
ホント、過保護だなー。
「ありがとう。」
そう言って微笑むと顔を背けられてしまう。
「ッ/////全くレイ様は自覚がおありなのですか?いえ無いでしょうね、そうでしょうね。」
キリスが顔を背けたまま何かをつぶやいているが、ブツブツ言い過ぎてて何を言っているのか分からない。
「レイ様ぁー朝食のご用意ができましたぁ~。」
そう言って隣の部屋から出てきたのはメリーだった。
間延びした口調にキリスが注意する。
「メリー、貴方ね?!いくらレイ様が良いとおっしゃられたからって砕けすぎです。」
「ええぇ~。」
しょぼん、とメリー特有のうさ耳を垂らす。
ヤバい。マジ可愛い。
ってそうじゃなくて。。。
二人にはあの式典の前、会ってすぐの時に普段の話し方でいいよ、って伝えた。
キリスはしぶしぶの許可だったけれどメリーはすぐに二つ返事で返してくれて、今もそう。
ちなみにキリスは誰に対してもこんな口調らしい。
はじめはまだ遠慮してるのかなって思ってメリーに聞いたら、お仕事がなくてもこんなに丁寧にしゃべるんだってわかって嬉しかった。
「レイ様、お着替えをいたしましょう。」
そう言ってボクにベッドから降りるように促してくれた。
「ん。、、、ッ、、、!?」
ボクは身体を動かして、昨日とは違う違和感に気づく。
びっくりして急に立ち上がったボクを同じくびっくりしたキリスが「レイ様?!」と声をあげる。
「、、、ぃやっっっっったぁぁぁぁぁあ!!」
ボクは今までの自分のキャラというものを無視して叫んだ。
だってそれくらい嬉しかったんだもん。
「本当にどうなさいました?!」
キリスがあわあわしてて、その後ろでメリーがどうしようどうしよう!と部屋のなかを走り回っている。
「治ってる!なおってるよ!キリス!メリー!」
一番近くに走ってきたメリーを捕まえてぎゅ~と抱き締める。
そんなボクの大声を聞いてドタドタとセネスさんとルイズさんが部屋のなかに入ってくる。
どうやらボクが着替え終わるまで隣の食事をする部屋で待っていてくれたらしい。
ちょうどボクがメリーをぎゅ~ってしていた時だった。
そう、ちょうど。
「レイ、どうしッ?!おいメリー、貴様!!誰の嫁に手を出してるのかわかっているのか!!」
セネスさんの声とシャンッと金属が刷れる音。
「問答無用!!!」
ルイズさんの怒声とメリーの小さな悲鳴が聞こえた。
でもボクはメリーの胸に顔を埋めていたから何があるのか分からなかった。
キリスがボクをメリーから引き剥がそうとする。
「キリス!レイに!レイに触んじゃねぇ!」
ルイズさんが怒鳴る。
ビックリして今度は顔をあげる。
「貴方がたねぇ!そんな無茶言わないでくださいよ。ほら、レイ様が怯えていらっしゃるでしょう?!」
知らない間にカタカタ震えていたらしい。
自分でもびっくりした。
「レイ、すまない。。。」
「レイ、すまねぇ。」
メリーやキリスに向けていた目を殺気を緩ませてボクに向けてくれる。
「ぇっ、、、いえ、大丈夫ですよ?」
そう答えるとキリスが耳元で「こんなに震えていらっしゃるのに、ご無理はなさらないでください。」と言ってくれる。
コクン,と頷いて返す。
「「でもやっぱり貴様/てめぇは許さねぇ!!」」
「ひぃっ、、、!!」
ギャーーー!と悲鳴が響く。
というのも、急にキリスに「失礼します」と言われたかと思うとボクの身体をくるりと返して抱きしめて両手で耳を塞がれた。
そんななかでも聞こえるメリーの悲鳴。
キリスに解放されたと思ったら白目を向いてるメリーと正座してニコニコのキリスに怯えている狼と獅子。
「、、、いったい何が。」
「レイ様、ご心配は無用です。」
ニコニコしているキリスにブルリと震える。
「あらいけない。レイ様、熱でもおありですか?」
そう言ってその顔のままボクの熱を測ろうとする。
キリスの声にボクに寄ってこようとした二人はキリスがちらりと見るだけで正座に戻る。
「、、、大丈夫そうですね。でも今日はご無理はなさらないように。」
「あ、はい。。。」
キリスの言葉に奥の二人がほっとしているのが伝わってくる。
「「「「(キリス/先輩のせいなんじゃ、、、)」」」」
「何か。」
「「「「いえ、何も。」」」」
今日も今日とて平和です。
「ん、、、?」
声が聞こえる。
うっすらと目を開ければキラキラと輝く朝日が差し込んで思わず呻く。
「おはようございます、レイ様。」
「ん、、、はよ、、、キリス。。。」
そう言いながら再び瞼が閉じていってしまう。
いけない。
二度寝するところだった。
キリスが甲斐甲斐しくもボクの背中に腕を回して起こしてくれる。
ホント、過保護だなー。
「ありがとう。」
そう言って微笑むと顔を背けられてしまう。
「ッ/////全くレイ様は自覚がおありなのですか?いえ無いでしょうね、そうでしょうね。」
キリスが顔を背けたまま何かをつぶやいているが、ブツブツ言い過ぎてて何を言っているのか分からない。
「レイ様ぁー朝食のご用意ができましたぁ~。」
そう言って隣の部屋から出てきたのはメリーだった。
間延びした口調にキリスが注意する。
「メリー、貴方ね?!いくらレイ様が良いとおっしゃられたからって砕けすぎです。」
「ええぇ~。」
しょぼん、とメリー特有のうさ耳を垂らす。
ヤバい。マジ可愛い。
ってそうじゃなくて。。。
二人にはあの式典の前、会ってすぐの時に普段の話し方でいいよ、って伝えた。
キリスはしぶしぶの許可だったけれどメリーはすぐに二つ返事で返してくれて、今もそう。
ちなみにキリスは誰に対してもこんな口調らしい。
はじめはまだ遠慮してるのかなって思ってメリーに聞いたら、お仕事がなくてもこんなに丁寧にしゃべるんだってわかって嬉しかった。
「レイ様、お着替えをいたしましょう。」
そう言ってボクにベッドから降りるように促してくれた。
「ん。、、、ッ、、、!?」
ボクは身体を動かして、昨日とは違う違和感に気づく。
びっくりして急に立ち上がったボクを同じくびっくりしたキリスが「レイ様?!」と声をあげる。
「、、、ぃやっっっっったぁぁぁぁぁあ!!」
ボクは今までの自分のキャラというものを無視して叫んだ。
だってそれくらい嬉しかったんだもん。
「本当にどうなさいました?!」
キリスがあわあわしてて、その後ろでメリーがどうしようどうしよう!と部屋のなかを走り回っている。
「治ってる!なおってるよ!キリス!メリー!」
一番近くに走ってきたメリーを捕まえてぎゅ~と抱き締める。
そんなボクの大声を聞いてドタドタとセネスさんとルイズさんが部屋のなかに入ってくる。
どうやらボクが着替え終わるまで隣の食事をする部屋で待っていてくれたらしい。
ちょうどボクがメリーをぎゅ~ってしていた時だった。
そう、ちょうど。
「レイ、どうしッ?!おいメリー、貴様!!誰の嫁に手を出してるのかわかっているのか!!」
セネスさんの声とシャンッと金属が刷れる音。
「問答無用!!!」
ルイズさんの怒声とメリーの小さな悲鳴が聞こえた。
でもボクはメリーの胸に顔を埋めていたから何があるのか分からなかった。
キリスがボクをメリーから引き剥がそうとする。
「キリス!レイに!レイに触んじゃねぇ!」
ルイズさんが怒鳴る。
ビックリして今度は顔をあげる。
「貴方がたねぇ!そんな無茶言わないでくださいよ。ほら、レイ様が怯えていらっしゃるでしょう?!」
知らない間にカタカタ震えていたらしい。
自分でもびっくりした。
「レイ、すまない。。。」
「レイ、すまねぇ。」
メリーやキリスに向けていた目を殺気を緩ませてボクに向けてくれる。
「ぇっ、、、いえ、大丈夫ですよ?」
そう答えるとキリスが耳元で「こんなに震えていらっしゃるのに、ご無理はなさらないでください。」と言ってくれる。
コクン,と頷いて返す。
「「でもやっぱり貴様/てめぇは許さねぇ!!」」
「ひぃっ、、、!!」
ギャーーー!と悲鳴が響く。
というのも、急にキリスに「失礼します」と言われたかと思うとボクの身体をくるりと返して抱きしめて両手で耳を塞がれた。
そんななかでも聞こえるメリーの悲鳴。
キリスに解放されたと思ったら白目を向いてるメリーと正座してニコニコのキリスに怯えている狼と獅子。
「、、、いったい何が。」
「レイ様、ご心配は無用です。」
ニコニコしているキリスにブルリと震える。
「あらいけない。レイ様、熱でもおありですか?」
そう言ってその顔のままボクの熱を測ろうとする。
キリスの声にボクに寄ってこようとした二人はキリスがちらりと見るだけで正座に戻る。
「、、、大丈夫そうですね。でも今日はご無理はなさらないように。」
「あ、はい。。。」
キリスの言葉に奥の二人がほっとしているのが伝わってくる。
「「「「(キリス/先輩のせいなんじゃ、、、)」」」」
「何か。」
「「「「いえ、何も。」」」」
今日も今日とて平和です。
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