「あんたの頭より3センチの鉛筆」
あんたの頭より3センチの鉛筆の方が賢い
そう言われた日
私は言葉を失くした
忘れることも
間違えることも
全部
私のせいにされた
白い紙の上に
何も残せない私より
細くて
軽くて
折れやすいそれの方が
価値があると
――そう教えられた
だから私は
書き始めた
覚えられないことを
逃げてしまうことを
全部 外に出すために
カリ、と音がする
それは
私の代わりに
世界とつながる音だった
気づけば
私の頭の中よりも
紙の上の方が
ずっと正確で
ずっと強かった
ねえ
あの日の言葉は
間違ってなかったのかもしれない
だって今は
その3センチの鉛筆で
私は
自分の人生を書いているから
---
## ■ 詩②(攻撃→回収・強め)
あんたの頭より
3センチの鉛筆の方が賢い
じゃあ聞くけど
その鉛筆は
誰の手で動くの?
忘れるのは私
失敗するのも私
全部私
でも
書くのも私だ
削られて
短くなって
それでも残るのは
私が残した線だ
賢いのは鉛筆じゃない
――使い続けた私だ
---
## ■ 詩③(やさしい再定義)
あんたの頭より
3センチの鉛筆の方が賢い
そう言われたとき
私は
自分が足りないものだと思った
でも違った
私は
覚える人じゃなくて
残す人だった
忘れるから書く
抜けるから残す
迷うから確かめる
そのたびに
世界は少しだけ
はっきりした
3センチの鉛筆は
賢いんじゃない
私の代わりに
世界をつないでくれる
小さな橋だった
そう言われた日
私は言葉を失くした
忘れることも
間違えることも
全部
私のせいにされた
白い紙の上に
何も残せない私より
細くて
軽くて
折れやすいそれの方が
価値があると
――そう教えられた
だから私は
書き始めた
覚えられないことを
逃げてしまうことを
全部 外に出すために
カリ、と音がする
それは
私の代わりに
世界とつながる音だった
気づけば
私の頭の中よりも
紙の上の方が
ずっと正確で
ずっと強かった
ねえ
あの日の言葉は
間違ってなかったのかもしれない
だって今は
その3センチの鉛筆で
私は
自分の人生を書いているから
---
## ■ 詩②(攻撃→回収・強め)
あんたの頭より
3センチの鉛筆の方が賢い
じゃあ聞くけど
その鉛筆は
誰の手で動くの?
忘れるのは私
失敗するのも私
全部私
でも
書くのも私だ
削られて
短くなって
それでも残るのは
私が残した線だ
賢いのは鉛筆じゃない
――使い続けた私だ
---
## ■ 詩③(やさしい再定義)
あんたの頭より
3センチの鉛筆の方が賢い
そう言われたとき
私は
自分が足りないものだと思った
でも違った
私は
覚える人じゃなくて
残す人だった
忘れるから書く
抜けるから残す
迷うから確かめる
そのたびに
世界は少しだけ
はっきりした
3センチの鉛筆は
賢いんじゃない
私の代わりに
世界をつないでくれる
小さな橋だった
目次
感想
あなたにおすすめの小説
【今さら遅い】毒で声を失い公爵に捨てられた私。妹では精霊が応えず国は滅びへ。ですが隣国皇帝に溺愛される私に、今さら縋ってきても遅いです
唯崎りいち
恋愛
国一番の歌姫だった私は、妹に毒を盛られ声を失い、婚約者に捨てられた。
すべてを奪われた私を救ったのは、隣国の皇帝。
「お前の歌がなければ国は滅びる」と言われた私の歌は、精霊に届く“本物”の力を持っていて――
一方、私を追放した国は偽物の歌では加護を失い衰退。
今さら元婚約者が縋ってきても、もう遅い。
あの日々に戻りたくない!自称聖女の義妹に夫と娘を奪われた妃は、死に戻り聖女の力で復讐を果たす
青の雀
恋愛
公爵令嬢スカーレット・ロッテンマイヤーには、前世の記憶がある。
幼いときに政略で結ばれたジェミニ王国の第1王子ロベルトと20歳の時に結婚した。
スカーレットには、7歳年下の義妹リリアーヌがいるが、なぜかリリアーヌは、ロッテンマイヤー家に来た時から聖女様を名乗っている。
ロッテンマイヤーは、代々異能を輩出している家柄で、元は王族
物語は、前世、夫に殺されたところから始まる。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
【第19回恋愛小説大賞】で奨励賞を頂きました。投票して下さった皆様、読んで下さった皆様、本当にありがとうございました(^^)
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
子供のままの婚約者が子供を作ったようです
夏見颯一
恋愛
公爵令嬢であるヒルダの婚約者であるエリックは、ヒルダに嫌がらせばかりしている。
嫌がらせには悪意しか感じられないのだが、年下のヒルダの方がずっと我慢を強いられていた。
「エリックは子供だから」
成人済みのエリックに、ヒルダの両親もエリックの両親もとても甘かった。
昔からエリックのやんちゃな所が親達には微笑ましかったらしい。
でも、エリックは成人済みです。
いつまで子供扱いするつもりですか?
一方の私は嫌がらせで寒い中長時間待たされたり、ご飯を食べられなかったり……。
本当にどうしたものかと悩ませていると友人が、
「あいつはきっと何かやらかすだろうね」
その言葉を胸に、私が我慢し続けた結果。
「子供が出来たんだ」
エリックは勘違いをしていた。
自分は何でも許されていると思い込んでいたエリックは、婿入り予定でありながら別の女性と子供を作ってしまう。
それによりエリック中心だった世界は崩壊し、ヒルダは本来の公爵令嬢としての生活を取り戻していく。
ただ、エリックの過ちは仕組まれたものだった。
エリック自身とエリックを嵌めた者達を繋ぐ糸は、複雑に別のものと絡まり合いながら、ヒルダを翻弄する。
非常識な婚約者に悩まされていたヒルダが、結婚をするまでの物語。
※体調の関係もあり、更新時間がかなり時間が不定期です。
相当なクズ親が出てきます。ご注意下さい。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。