『「行き遅れ」と「子供部屋おじさん」と笑われた私たち、実は堅実最強の隠れ富裕層でした』

笑われたその先で

笑われた夜を
わたしたちは忘れない

グラスの音より大きかった
あの、軽い言葉たちを

「行き遅れ」
「子供部屋おじさん」

貼られた名前は安くて
けれど、少しだけ胸に刺さった

---

帰り道は、静かだった
でも不思議と
心まで冷えてはいなかった

隣にいたからだと思う

無理に笑わなくていい人が
ただそこにいたから

---

派手じゃなくていい
見せびらかさなくていい

わたしたちは
誰にも見えないところで
ちゃんと積み上げてきた

時間も
信頼も
そして、ささやかな未来も

---

数字はただの結果で
誇りはそこにはない

本当に大事なのは
今日を穏やかに終えられること

明日を怖がらずに迎えられること

---

あの日、笑われたこと

それは敗北じゃなくて
選別だったのだと思う

何を捨てて
何を大切にするか

その境界線を
教えてくれた夜

---

だから今は、もう振り返らない

誰かの声ではなく
自分たちの歩幅で

ゆっくりと
確かに進んでいく

---

ねえ

あのとき笑われた私たちが

いま、こんなにも静かに
満たされていることを

きっと誰も知らない

そしてそれでいい

それが、いちばんの「ざまぁ」だから

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