聖灰と守護者は眠る

男の名はシーグレンファルク(名無しのシーグル)という。
三大資格職のうち魔術師職と神官職を修めた『賢者』の称号を持つ、非凡ながらも空虚な男であった。
ある日シーグルは、依頼先の街の近くで、人によく似た魔物の子を助けてしまう。魔物は忌むべき人間の敵であり、共存は不可能な存在である。しかし健気な少年の懸命に生きようとする姿に心を動かされた彼は、一つの選択をする。

二人のちいさな歩みは、再生と破壊、生と死を巡る。
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