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第7章

第34話 今度こそテイム。

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 ま、まぁそれは置いておいて………。

「えっと……気に入ったのかな、ちびちゃん?」

 子猫の頭を撫でると「にゃ~ん」と返事をする。
 そう、気に入ったの?ヨシヨシと子猫の首を撫でて殿下に話しかける。

「殿下?どうやら子猫が、名前を気に入ったそうですわよ?」
「そ、そうか?なら、パトリシア?この子はリズと?」
「ええ、そうしましょうか?後はルト?リス君は気に入らないかしらね?」
《ううん?カイが良いって言ってるぅ~》
「そう?なら、リスは「カイ」、子猫は「リズ」よ?」

「テイム」

 と、言うと名前を付けた二匹の身体が光り、その光が消えた。

「ふぅ~どうやら、テイム出来ましたわね?カイ?おいで?」

名を呼ばれたリスのカイは、私の側に来ると挨拶なのか?頭を寄せて来た。

「リズ?おいで?」

 呼ばれた子猫のリズも、そばに来ると身体を摺り寄せて来た。

「はい、君たちこれから宜しくね?ちゃんとお兄ちゃんの言うことをきくのよ?」

「にゃぁ~」と、猫のリズが返事をする。

 カイはルトの側に行ってまた、ナッツを食べ始めた。

「ルト?カイは、分かったのかしら?」
《分かったって、いってるよ?》
「そう、ならいいわ?ルトも食べててね?」
《主ありがとう》

 ルトは私にお礼を言うと、また二匹でナッツを食べ始めた。

「パトリシア………君は本当にテイム出来るんだね?」
「あら!お疑いでしたのね?」
「い、嫌そうではないのだが……目の前でテイムを見たのは、何分初めてだからね?」

 それは、そうよね?王子様ですものね……。

「驚いて、らっしゃる……と?」
「あぁ、そうだね?驚いてるよ?」
「フフフ、こんな私はお嫌でしょう?あの、お爺さん見たいにね。クレマンド殿下?」
「は、馬鹿に………」

「失礼致します。昼食をお持ちしました。パトリシアお嬢様?おや?如何しましたか?何やら騒がしい様ですが?」

 ……の続きの言葉を、聞けなかったけれど?
 グレン貴方、タイミングが悪いの?それもと良いのかしら?


「な、何でも無いわ?グレン。ありがとう、あら!美味しそう。ほら殿下、美味しそうですわよ?」
「あ、あぁそうだね……」
「ルクス、リズ!ご飯よ?ルト達は、まだ食べれるかしら?」

《わ~い食べる!ありがとうご主人!》
《にゃ~♡》
《主!まだ食べる!何があるの?》
《リンゴとももが有るわ》
《もも食べる。カイはリンゴだって!》
《チュチュチュ》

 カイが、何か言ってるけれど……分からなのよね。
 ルト君!カイの通訳宜しくね?

「分かったわ、はい?どうぞ!」

 ルクスにはお肉を、リズにはミルクをルトには桃とカイにはリンゴを、それぞれに取り分けて渡す。

《《《《頂きます!》にゃ~》》チュ》

 従魔達に食事を、振り分けて自分も食事を始める。
 本日の昼食は、オムライスにコンソメスープとサラダです。

 ………それでは、頂きます。
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