あなたにおすすめの小説

「先に寝ていていい」と言われたので、夫の帰りを待つのをやめました 表紙

「先に寝ていていい」と言われたので、夫の帰りを待つのをやめました

王宮勤めの夫は、帰宅が遅い。 私はいつも居間で本を読みながら夫を待ち、帰ってきた彼と少しだけ話をしてから眠る。それが、いつの間にか毎日の習慣になっていた。 けれど、ある晩、 「君まで付き合う必要はない。先に寝ていていい」 夫にそう言われた。 確かに、私が起きて待っている必要などない。食事も湯も、使用人たちがきちんと用意してくれる。 だから、その日から私は夫の言葉どおり、先に休むことにした。 ただそれだけのことだったはずなのに、夫の様子が少しずつおかしくなっていく。
恋愛 完結 短編
文字数 9,867
 【完結】聖女と国王は恋仲にしか見えませんので、私は妻をやめます 表紙

【完結】聖女と国王は恋仲にしか見えませんので、私は妻をやめます

王妃アリアは、国王レオンと聖女セレナが愛し合っているという噂に苦しんでいた。夜通し共に過ごし、人前で名前を呼び合い、触れ合う二人は、誰の目にも恋仲にしか見えない。 それでもレオンは「国を守るために必要なことだ」と妻の痛みに気づかず、セレナも王妃の席へ座り、妻のように振る舞い続ける。ついに礼拝堂で、アリアは皆の前で二人を問いただす。 「お二人には、本当に呆れましたわ」そして結婚指輪をレオンへ投げつけ、「私は、あなたの妻をやめます」と宣言する。だが王妃が去った直後、妻になったつもりで振る舞う聖女へ、王宮中の視線は冷たく変わっていき。
恋愛 完結 長編
文字数 91,783
【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します 表紙

【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します

「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
恋愛 連載中 長編
文字数 94,149
【完結】あなたの番は、もうどこにもいない 表紙

【完結】あなたの番は、もうどこにもいない

竜族の長・レオンハルトの「番」として選ばれたツェツィーリア。 十五歳で出会った彼に少しずつ惹かれ、十八歳になったら隣にいたいと願っていた。 けれど、ある術によって番の感覚が弱まったことで、レオンハルトは彼女を疑い始める。 「昔、お前に優しくしたのも、術の影響だったのかもしれない」 愛した日々まで否定されたツェツィーリアは、それでも自分の気持ちだけは手放さなかった。 やがて明らかになる真実。 遅すぎた後悔。 そして、命を懸けた別れの先で――。 これは、運命の番を失った少女が、自分の意思でもう一度愛を選ぶ物語。
恋愛 完結 短編
文字数 110,056
婚約者様は聖女様の愛人になる予定です 表紙

婚約者様は聖女様の愛人になる予定です

ステラの婚約者、エスキルは聖女のアレクシアの護衛の聖騎士だ。 夜会ではステラのエスコートをせずにアレクシアにべったりだ。 聖女にステラ名前を尋ねられてもエスキルは「答える必要はない」と突っぱねる始末だった。
恋愛 完結 ショートショート R18
文字数 21,531
夫が幼馴染を女主人の席に座らせたので、羊毛の販路も軍馬も引き上げて離縁します。名馬たちは私にしか懐きませんが 表紙

夫が幼馴染を女主人の席に座らせたので、羊毛の販路も軍馬も引き上げて離縁します。名馬たちは私にしか懐きませんが

収穫祭の夜、侯爵夫人アデライドの席には、夫の幼馴染が座っていた。「この家を支えるのは彼女だ」——五年間、羊毛の販路も軍馬の目利きも一人で担ってきた私を、夫は「算盤ばかりで屋敷を冷やす」と厭い、離縁を切り出す。ならば、私が持ち込んだものは、私が持って出るだけ。約定はすべて私個人の署名。私が去れば、家計の四割が消える。傾く侯爵家、崩れる幼馴染、そして私にだけ懐く名馬。離縁の先で私を見つけたのは、嘘のない選びをする隣領の伯爵だった。支えを引き上げる痛快ざまぁ。元サヤなし溺愛ハッピーエンド。全七話。
恋愛 完結 短編
文字数 17,478
「君を愛することはない」なら、私も愛する必要などありませんよね? 表紙

「君を愛することはない」なら、私も愛する必要などありませんよね?

「私は君を愛することはできない。それだけは、今この瞬間にしっかりと覚えておいてくれ」 私は動かなかった。 ただ、静かに彼を見つめ返した。 私の沈黙を「絶望」と受け取ったのか、ヴィルフリートは鼻で笑い、部屋の隅にある一人掛けのソファに深く腰掛けた。 「この婚姻が、親同士が勝手に決めた政略結婚であることは君も知っているだろう。我が侯爵家は、一時の財政難により、君の実家であるローゼンタール公爵家の財力を必要とした。だが、それだけだ。私が心から愛し、生涯を誓った女性は、他にいる」 彼が口にした「他にいる女性」とは、社交界でも噂になっている男爵令嬢のこと。 名前は確か、ミリア。 儚げで、守ってあげたくなるような、庇護欲をそそる令嬢だと聞いている。 「今夜は別の部屋で休む。明日からは、互いに干渉しない生活を始めよう」 バタン、と大きな音がして、扉が閉まった。 その瞬間、私の心は決まった。
恋愛 完結 短編
文字数 39,903
大丈夫、と言いながら私を泥に塗れさせる婚約者など不要です 表紙

大丈夫、と言いながら私を泥に塗れさせる婚約者など不要です

「大丈夫だ。何も心配は要らないから、お顔をお上げ。不完全な者を許し、正しく導くことこそが、高貴なる血に課せられた使命なのだから。……誰にだって、不運な躓きはあるものだよ」 大丈夫。 その耳ざわりの良い、美しい言葉が応接室に響いた瞬間、私の視界は白く冷たく染まっていく。 まただ。 私の胸の奥で、何かがパキリと小さな音を立ててひび割れた。 それがもう何度目の亀裂なのか、数える気力すら今の私には残っていない。 ダミアン・カトプレシス伯爵子息。私の婚約者である彼は、いつだって優しかった。 彼の口から紡がれる言葉は、まるで聖書の一節か、一流の劇作家が書いた戯曲のように高潔で、無垢で――そして、気が遠くなるほどに無責任だった。
恋愛 完結 短編
文字数 28,218