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1章.サバイバル編
6話.サバイバル生活、軌道に乗る
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「コケコッコ~~~!!」
クロムは聞きなじみのある鳴き声で目を覚ますこととなった。
「……にわとり???
まさか昨日空飛んでたのって、マジで鶏だったのか??」
『あの鳴き声は昨日の飛んでいた鳥で正解よ。
白鶏《はくけい》っていう魔獣ね』
「… 白ねぇ……
鶏って元々白じゃないかい!!!」
『この世界で鶏といえば黒なのよ。
黒い鶏が体内に魔力をたくさん貯めると白くなって空が飛べるようになるの』
「創造神とやらが完全な思いつきで作った設定の生物ってことだけはよくわかったよ……
しかし、魔力を貯め込んでるってことは美味いってことだな?」
『もちろん、そういうことよ!』
今日の食材を白鶏《はくけい》に定めたクロムは、住居の中で白鶏が現れるまで隠れて待つこととした。
しばらく待っていると、水を飲むために3羽の白鶏がやってきたのであった。
クロムは少しだけ扉をあけると、その隙間から3羽の白鶏の首に目掛けて魔術の斬撃を飛ばした。
「「「クケー!!!!!!!!」」」
一瞬にして絶命した3羽は断末魔を残し、その場に倒れた。
クロムはそれを見届けるとソソクサと回収して、住居に戻ってきた。
『まったく躊躇《ちゅうちょ》ないわね、あんた……』
「生きるためにはしょうがないさ、綺麗ごとだけじゃ生きていけないしさ。
生きるために奪った命はありがたく頂くだけだよ」
『あんたのこと、少しだけ見直したわ』
「そりゃどうも、それはそうとさ……
なんだか魔術の生成の精度?とか威力が明らかに上がってる気がするのは、なんでだ?」
『昨日からそれなりの数の魔物倒してるし、当然レベルは上がってるでしょうね。
それにクロムの場合、強奪眼もあるからね……
確認してみたら?』
そんなに簡単にレベルなんてあがるのか? と思いつつもステータスボードを確認してみることにした。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
名前 : くろむ
種族 : 人間
職業 : 魔術師見習い
レベル: 5
HP : 120
MP : 580
筋力 : 52
耐久 : 40
敏捷 : 100
魔力 : 620
幸運 : 23
技能
・魔術理解ー①
・魔術適性ー①
・魔眼ー①
加護
・空間神の加護
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
なんとレベル5になっていた……
「なっ! もうレベル5!??
上がるの早すぎね??」
『レベル1が一人で倒せないクラスの魔物を連続で倒してりゃ当然の結果でしょ?』
「え…… そんなに強い魔物だったの?
それにステータスの伸び方が明らかに異常な気がするんですけど……」
『だから言ったでしょ、クロムには強奪眼があるって』
「確か……
殺した相手のステータスの一部を奪う…… だったか?」
『普通はレベルアップでしか上昇しないステータスをレベルアップ以外で無制限に高めれる技能ね』
「一番のチートはこの技能でしたね……」
『しかも魔眼のレベル1でそれよ、10になったらどうなるやら……』
「想像するだけで恐ろしいことだが……
まぁ強くなるのはいいことだしいいかな♪」
『否定はしないけど、自重はしなさいね!』
「善処します……」
『ちなみに魔術だけどね、魔術名を決めてそれを言いながら使うことによって、威力も精度あがるってのが常識らしいわよ』
「そういうことは先に教えて欲しかったかもな……
でもまぁ……、これでこのサバイバル生活も軌道に乗りそうな気がするよ♪」
想像以上にステータスを伸ばしていたことや改めて自分の技能のチートっぷりを再確認したクロム。
クロムは先ほど手に入れた白鶏を調理しつつ、これからのサバイバル生活に想いを馳せて、思わずニヤつくのであった。
クロムは聞きなじみのある鳴き声で目を覚ますこととなった。
「……にわとり???
まさか昨日空飛んでたのって、マジで鶏だったのか??」
『あの鳴き声は昨日の飛んでいた鳥で正解よ。
白鶏《はくけい》っていう魔獣ね』
「… 白ねぇ……
鶏って元々白じゃないかい!!!」
『この世界で鶏といえば黒なのよ。
黒い鶏が体内に魔力をたくさん貯めると白くなって空が飛べるようになるの』
「創造神とやらが完全な思いつきで作った設定の生物ってことだけはよくわかったよ……
しかし、魔力を貯め込んでるってことは美味いってことだな?」
『もちろん、そういうことよ!』
今日の食材を白鶏《はくけい》に定めたクロムは、住居の中で白鶏が現れるまで隠れて待つこととした。
しばらく待っていると、水を飲むために3羽の白鶏がやってきたのであった。
クロムは少しだけ扉をあけると、その隙間から3羽の白鶏の首に目掛けて魔術の斬撃を飛ばした。
「「「クケー!!!!!!!!」」」
一瞬にして絶命した3羽は断末魔を残し、その場に倒れた。
クロムはそれを見届けるとソソクサと回収して、住居に戻ってきた。
『まったく躊躇《ちゅうちょ》ないわね、あんた……』
「生きるためにはしょうがないさ、綺麗ごとだけじゃ生きていけないしさ。
生きるために奪った命はありがたく頂くだけだよ」
『あんたのこと、少しだけ見直したわ』
「そりゃどうも、それはそうとさ……
なんだか魔術の生成の精度?とか威力が明らかに上がってる気がするのは、なんでだ?」
『昨日からそれなりの数の魔物倒してるし、当然レベルは上がってるでしょうね。
それにクロムの場合、強奪眼もあるからね……
確認してみたら?』
そんなに簡単にレベルなんてあがるのか? と思いつつもステータスボードを確認してみることにした。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
名前 : くろむ
種族 : 人間
職業 : 魔術師見習い
レベル: 5
HP : 120
MP : 580
筋力 : 52
耐久 : 40
敏捷 : 100
魔力 : 620
幸運 : 23
技能
・魔術理解ー①
・魔術適性ー①
・魔眼ー①
加護
・空間神の加護
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なんとレベル5になっていた……
「なっ! もうレベル5!??
上がるの早すぎね??」
『レベル1が一人で倒せないクラスの魔物を連続で倒してりゃ当然の結果でしょ?』
「え…… そんなに強い魔物だったの?
それにステータスの伸び方が明らかに異常な気がするんですけど……」
『だから言ったでしょ、クロムには強奪眼があるって』
「確か……
殺した相手のステータスの一部を奪う…… だったか?」
『普通はレベルアップでしか上昇しないステータスをレベルアップ以外で無制限に高めれる技能ね』
「一番のチートはこの技能でしたね……」
『しかも魔眼のレベル1でそれよ、10になったらどうなるやら……』
「想像するだけで恐ろしいことだが……
まぁ強くなるのはいいことだしいいかな♪」
『否定はしないけど、自重はしなさいね!』
「善処します……」
『ちなみに魔術だけどね、魔術名を決めてそれを言いながら使うことによって、威力も精度あがるってのが常識らしいわよ』
「そういうことは先に教えて欲しかったかもな……
でもまぁ……、これでこのサバイバル生活も軌道に乗りそうな気がするよ♪」
想像以上にステータスを伸ばしていたことや改めて自分の技能のチートっぷりを再確認したクロム。
クロムは先ほど手に入れた白鶏を調理しつつ、これからのサバイバル生活に想いを馳せて、思わずニヤつくのであった。
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