ユニコーン聖女は祈らない

 人類は、魔物の脅威から国を護るため結界を作った。
 この結界を維持できるのは「聖女」と呼ばれる特別な力を持った女性だけ。

 平民として生まれたノエルは、聖女の力を持っていた。そのため王家に迎え入れられ、王子と婚約することになった。しかし彼女は、ふたつの大きな問題を抱えていた。

 ひとつは平民であること。平民差別が蔓延っており、彼女と婚約した王子を始め多くの貴族が彼女を好ましく思っていなかった。もうひとつは、ノエルが女性を好み、彼女の師である先代の聖女から「ユニコーン聖女」と揶揄される程の変態であること。

 ノエルは王子を好ましく思っている令嬢を唆し、国外追放されることに成功する。
 その後、多くの美少女が集まるとされる国へ向かう途中、赤髪の少女と出会った。

 少女の話を聞きノエルは提案をする。
 それは二人の運命のみならず、国の未来をも大きく変えるものだった。
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