気狂いな最凶勇者と、魔王ハイネの話【完結】
魔王として産声を上げたのは十数年ほど前のことだ。
その時のことはよく覚えている。
臣下となる者たちが集い――そして誕生した私の顔を見て落胆した姿を。
女の魔王だ。
これではだめだ
まただめなのか
ざわめきは次第に静かになり、あきらめと疲労の色が強かった。
そのため魔王ハイネの第一声は怒りを孕んだものとなった。
「女で何が悪い!!??」
その時のことはよく覚えている。
臣下となる者たちが集い――そして誕生した私の顔を見て落胆した姿を。
女の魔王だ。
これではだめだ
まただめなのか
ざわめきは次第に静かになり、あきらめと疲労の色が強かった。
そのため魔王ハイネの第一声は怒りを孕んだものとなった。
「女で何が悪い!!??」