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21 卒業
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その夜、ラミラス様が湯浴みしているときに、鏡に話しかけた。
「陸斗、いる?」
「ああ、いるよ~!」
「あのね、僕……、もう自分で頑張ることにしたいの」
「おお! どうした! ついにお前何かを掴んだのか!」
何かを掴む……。なんだろう、でもそうかもしれない。
「うん、僕はラミラス様が好きで、愛しているんだってわかったの。だから、陸斗とラミラス様の行為を見て僕は嫉妬してた」
「はは、やっと気付いたのかよ、俺は知ってたぞ。お前の恋も嫉妬も」
「ええ?」
「俺がラミラスの手でイカされて、キスにうっとりしてるたびに、リクの顔が悲しそうになってるの気になってたんだけどさ、感情ばかりは自分で向き合わなくちゃだめだろ。だからお前がラミラスを好きだと気づいたとき、俺は役目が終わりだと思ったんだよな、本当はあのマグナムを尻奥で一度は味わいたかったけどさ」
「陸斗……」
鏡の中で陸斗は嬉しそうに笑った。
「ま、俺もさすがに最後までするのは浮気になるから、ちょっと気が引けてたんだよな」
「浮気?」
「そ、彼氏のEDがやっと治ったんだよ」
「え? イーディーってなに?」
「まあ、それはこっちの話だ。とにかく、俺は彼氏にだけしか尻の奥は捧げられないからな、でも指使いは楽しませてもらったわ。かなりしっかりと教え込んだから、リク昇天するかもな」
「う、うん、ありがとう」
陸斗はなんだか幸せそうに見えた。陸斗にも大切な人がいる。それなのに、僕と顔が同じってだけで今まで沢山助けてくれた。
「陸斗、本当に感謝してる」
「いいってことよ、俺はもうこの鏡を閉じるけど、大丈夫か? 最後にお前らの繋がるところ見て指導しようか?」
「ううん。大丈夫。何があってもラミラス様と二人で成長していくよ。たとえ痛くても、それを伝えて二人で乗り越える」
「お前、良い顔になったな。頑張れよ」
「うん!」
陸斗は部屋にある鏡を廃棄すると言っていた。彼と新居に移るのに、もうこの姿見は要らないって。陸斗もそっちの世界でいろいろとあったようで、それが片付いたと言っていた。だから彼と二人でしっかりと未来を見据えて、そこの部屋ともお別れだと。陸斗と僕はやはりなにか繋がっている。二人とも次の段階に進むべきとこにいた。なんだか寂しいけど、いつまでも陸斗を頼ってはいけない。
「陸斗、僕は陸斗に出会えて良かった」
「リク、俺もだよ。最初は面白半分だったけど、やっぱりお前は俺だ。お前が幸せになれれば俺も幸せになれるって、信じてたけど、本当にそうなった」
「陸斗……」
「リク、お前ならもう大丈夫だ。それからラミラスも! あいつはもう立派に指と口使いならマスタークラスだ!」
「う、うん?」
「あとは、リクの蕾にあいつのマグナムが入れば、俺の指導は報われるな!」
「うん、今夜、僕はラミラス様を受け入れる!」
「お前なら、できるよ」
そして僕は、陸斗にさよならを言った。
「陸斗、いる?」
「ああ、いるよ~!」
「あのね、僕……、もう自分で頑張ることにしたいの」
「おお! どうした! ついにお前何かを掴んだのか!」
何かを掴む……。なんだろう、でもそうかもしれない。
「うん、僕はラミラス様が好きで、愛しているんだってわかったの。だから、陸斗とラミラス様の行為を見て僕は嫉妬してた」
「はは、やっと気付いたのかよ、俺は知ってたぞ。お前の恋も嫉妬も」
「ええ?」
「俺がラミラスの手でイカされて、キスにうっとりしてるたびに、リクの顔が悲しそうになってるの気になってたんだけどさ、感情ばかりは自分で向き合わなくちゃだめだろ。だからお前がラミラスを好きだと気づいたとき、俺は役目が終わりだと思ったんだよな、本当はあのマグナムを尻奥で一度は味わいたかったけどさ」
「陸斗……」
鏡の中で陸斗は嬉しそうに笑った。
「ま、俺もさすがに最後までするのは浮気になるから、ちょっと気が引けてたんだよな」
「浮気?」
「そ、彼氏のEDがやっと治ったんだよ」
「え? イーディーってなに?」
「まあ、それはこっちの話だ。とにかく、俺は彼氏にだけしか尻の奥は捧げられないからな、でも指使いは楽しませてもらったわ。かなりしっかりと教え込んだから、リク昇天するかもな」
「う、うん、ありがとう」
陸斗はなんだか幸せそうに見えた。陸斗にも大切な人がいる。それなのに、僕と顔が同じってだけで今まで沢山助けてくれた。
「陸斗、本当に感謝してる」
「いいってことよ、俺はもうこの鏡を閉じるけど、大丈夫か? 最後にお前らの繋がるところ見て指導しようか?」
「ううん。大丈夫。何があってもラミラス様と二人で成長していくよ。たとえ痛くても、それを伝えて二人で乗り越える」
「お前、良い顔になったな。頑張れよ」
「うん!」
陸斗は部屋にある鏡を廃棄すると言っていた。彼と新居に移るのに、もうこの姿見は要らないって。陸斗もそっちの世界でいろいろとあったようで、それが片付いたと言っていた。だから彼と二人でしっかりと未来を見据えて、そこの部屋ともお別れだと。陸斗と僕はやはりなにか繋がっている。二人とも次の段階に進むべきとこにいた。なんだか寂しいけど、いつまでも陸斗を頼ってはいけない。
「陸斗、僕は陸斗に出会えて良かった」
「リク、俺もだよ。最初は面白半分だったけど、やっぱりお前は俺だ。お前が幸せになれれば俺も幸せになれるって、信じてたけど、本当にそうなった」
「陸斗……」
「リク、お前ならもう大丈夫だ。それからラミラスも! あいつはもう立派に指と口使いならマスタークラスだ!」
「う、うん?」
「あとは、リクの蕾にあいつのマグナムが入れば、俺の指導は報われるな!」
「うん、今夜、僕はラミラス様を受け入れる!」
「お前なら、できるよ」
そして僕は、陸斗にさよならを言った。
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