御諸の獅子と掌中の牡丹
獅子の尾と耳を持つ人々が暮らす島国、豊穂国(とよほのくに)。己の肉体に牡丹の花が咲く「花憑(はなつき)」として生を受けた暁乃(あけの)は、万の痛苦をその身に宿す「虫憑(むしつき)」の特効薬として兵士に狙われるが、虫憑であり豊穂国の王である真金(まがね)により危機を助けられる。真金は人格者として名高く、その評価の通り暁乃を花憑として利用しようという者たちに顔を顰め、暁乃を自分の庇護下に置くことで守ろうとする。
あくまでも暁乃を一人の人間として尊重し、物同然に扱おうとする周囲から庇ってくれる真金の優しさに少しずつ暁乃は惹かれていく。そして真金も、虫憑をいう呪いを宿す身であるゆえに孤独の中で生き、呪われた身に、真金の心にそっと寄り添ってくれる暁乃へと思いを寄せるようになる。
互いを思うゆえの擦れ違いを乗り越え、二人はどんな道を歩むのか――。
あくまでも暁乃を一人の人間として尊重し、物同然に扱おうとする周囲から庇ってくれる真金の優しさに少しずつ暁乃は惹かれていく。そして真金も、虫憑をいう呪いを宿す身であるゆえに孤独の中で生き、呪われた身に、真金の心にそっと寄り添ってくれる暁乃へと思いを寄せるようになる。
互いを思うゆえの擦れ違いを乗り越え、二人はどんな道を歩むのか――。
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