先輩と後輩の変わった性癖(旧タイトル『マッチングした人は会社の後輩?』)

雪本 風香

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逃げ道はない5

加奈子の承諾を貰った晴人の行動は早かった。それぞれの家に挨拶をはじめとした一連の業務を猛スピードで行う。
あまりのスピードに戸惑いを隠せない加奈子だったが、晴人が任せてほしいというため、ほぼ丸投げ状態だった。
木下の元での仕事が忙しかった。そのため、晴人の好意に甘えることにした。

「婚姻届いつ出しに行きますか?」
晴人がそう切り出したのはGWに入る前だった。両家の顔合わせがすんなりといったこともあるが、思いの外早いスピードに驚きを隠せない。
「えっと…」
「籍入れたい希望日あるんですか?」
「…特には」
なら、と晴人は5月半ばのある日を指定する。平日だったため、二の足を踏む加奈子にダメ押しの一言を言う。
「その日は木下さんが休み取っていいって。俺ももう休み申請しているから」
「…岩田くん、性格変わった…よね?」
晴人は微笑みながら伝える。
「散々待たされたんです。性格も変わりますよ」


晴人が希望していた日の朝イチで婚姻届を出しに役所に行く。事前に晴人が証人欄のサインや本籍を取り寄せてくれていたため、スムーズに受理された。
その後、晴人は行きたいところがあるからと言い、2人で連れ立って電車に乗る。

晴人が連れてきたのは初めてマッチングアプリで会ったときに来たカフェだった。モーニングのお客様が一通り落ち着いた店内は静かな空気が流れている。
偶然だったが、あの時に座っていた席が空いていた。
コーヒーを2つ頼むと晴人は切り出した。
「加奈子さん、今日が俺たちの関係を初めて2年なんですよ」
「…そうだっけ?」
「やっぱり気付いていなかったんだ」
「…過去は振り返らない主義なの」
バツの悪そうな加奈子に笑いかけると、机の上に小さな箱を置く。
「過去に縛られたくないのは分かっているけど、一緒に歩んでいく証として着けてほしい」
身に着けないからいらないと言っていた加奈子に渡す指輪。
躊躇する加奈子に晴人は言った。
「なら、賭けましょう」

最初に2人で抱き合ったホテルの部屋が空いていたら着けてください。
晴人との賭けに、加奈子は負けた。
「なんで負けるの!?」
「日頃の行いじゃないですか?」
ホテルの部屋で悔しそうな表情でベッドに腰掛ける加奈子にキスをしたあと、指輪の箱を開ける。
「サイズ合うかな」
そっと指先で指輪を持ち上げた晴人は加奈子の左手の薬指にゆっくりとはめていく。
指輪はピッタリはまった。満足そうに微笑むと晴人は加奈子を押し倒した。


「ひゃ!んっ!いやっぁ…っくぅ」
「刺激強いかな。もう全然使っていないから」
クリトリス全体を襲う暴力的な快感に加奈子の腰はひける。
晴人の手のひらにおさまるサイズのローター。それをクリトリスに当てられ動かされると痛いくらいの刺激と、心が興奮する前に無理やり快楽の山に登らされる。
「いやっ…っくぅ。イきたっ!…くないっ!…やだぁ…っ!」
言葉とは反対に体は勝手に達する。最初に抱き合った時とは正反対の加奈子の反応に晴人は嬉しくなる。
「どうされたい?」
ローターを止められ、低めの熱っぽい声で囁かれただけで加奈子は期待で体が熱くなる。
「おもちゃじゃなくて、岩田くんの手でイきたい」
「もう俺岩田じゃないです」
「…晴人の手でイきたい。こんなものじゃなくて」

晴人は、丁寧に加奈子のクリトリスを舐める。ナカには指を2本入れGスポットを軽くタップする。
「ひゃん…っ!くっ…あっ!んっく…イッ!」
「いいですよ、好きなだけイって」
そういうとクリトリスを軽く吸い上げる。その動きに合わせて加奈子は達する。指を締め付け愛液をトロリと垂れ流す。
激しくするわけでも焦らすわけでもなく、淡々と同じ刺激を与える。
イってはいるが、加奈子の体の奥底に澱のような熱が溜まっていく。
「もっ…。ほしいっ」
耐えきれず、晴人にねだる。それでも晴人は何も言わずに指と舌での愛撫を止めない。
チラリと視線だけで加奈子に訴える。
そんな言い方では欲しいものは与えないと。

「晴人のモノ入れて…」
無言で愛撫を続ける。
「っくぅ…。はるとのっ…ちんぽで…。ふぁっ…ナカかき混ぜられてっ!っん…イきたっ…」
「いいですよ」
顔を上げた晴人は加奈子に覆いかぶさって、躊躇うことなく挿入する。
ヌルヌルに蕩けた膣内はひっかかりもなく奥へとすっぽりと収まっていく。
「んっひゃん!あっ!っくぅ!」
初めてゴムを着けずに味わう膣内の感触は言葉で言い表せないくらいの気持ちよさだった。
イれただけで達した加奈子の膣内のヌルヌルで熱いヒダがねっとりと絡みつき、晴人のペニスを絞り上げる。
「うっ…」
みこすり半という言葉が嘘でないことを自らの体で証明した晴人。熱い精液が加奈子の膣内に注がれる。
「やぁっ…!熱っ…。ふぇ…ナマ?ゴムは?」
「着けてないですよ。夫婦なんだから」
「やっ…!つけてっ!」
「もう無理です」
そう言いながら萎えないペニスを動かす。1回射精したからか、しばらく持ちそうだ。
晴人の精液と加奈子の愛液が混じり、グチュグチュと卑猥な音を立てる。
加奈子のGスポットを押しあげるようにペニスで突くとガクガクと身を震わせながら達する。
「んっ。…ふぁっ!…イっくぅ…!やぁっ…!ナマ…っ!ナマのちんぽっ!…やぁっ」
「何がイヤなの?…めっちゃ体喜んで俺のちんぽ締め付けているよ。…ほら、またイってる」
動くたびに加奈子に晴人の熱くて硬いペニスが存在を伝えてくる。今までゴム越しにしか感じたことのなかったペニス。薄い隔たりを外しただけで驚くほど感覚が異なった。
さっき出したばかりなのに我慢できずに晴人は、加奈子の搾り取る膣内の動きに導かれるように射精した。
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