悪役皇子はざまぁ展開を希求する。
──これってもしや、世に言う「悪役令嬢」ものの展開と同じなのでは?
冤罪によって罪人と同じく渓谷からの落下刑に処されることとなった第三十六皇子(ただし生きている王位継承者は八人しかいない)ユリウスは崖っぷちに立たされながらそんなことを思っていた。
巷の女たちの話では、悪役令嬢ものは確か、本当は悪女でもない女が本当は聖女でもない女に嵌められて辺境の地に追いやられて……? からのざまぁ展開がお約束のはずだった。
処刑されるなんて聞いてない。しかも割と真剣に生命の危機だ。
厭な人生だったなぁ、なんて思いを巡らせていると、背後で乳兄弟であるギルバートの泣き叫ぶ声が聞こえた。
──俺が死んだら、あいつは生きていられないかもしれないな。
渓谷から突き落とされるその瞬間、ふいに湧き上がった生への執着。
その思いが、ユリウスの中に眠った王族にのみ発現するというユニーク魔法を叩き起こし──
目には目を。歯には歯を。裏切りには百倍返しを!
不運な生い立ちをざまぁ展開にもっていくため、「体の負荷を退行によって治癒する」魔法によってショタ姿になってしまったユリウスが周りを巻き込みながらどいつもこいつもやっつけていくサクセスストーリー。(になる予定)
*なかなか書くタイミングがないのでこっそり情報。
貴族や王族の名前についているミドルネームは母の名前です。ファーストネーム・母の名・父の姓ということですね。一夫多妻制なので、誰々さんちのどの奥さんの子ですよーっていうルーツを示すためのものです。どこかに……どこかにねじ込みます……どこかに……。
<<注意>>
西洋風ファンタジーな世界を勢いだけで書いていますので、生暖かい目でなんとなく読んでいただけると幸い……
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