婚約破棄ですか殿下。真実の愛とは一人に使うものです。妹が死んだら今度は幼馴染ですか。殿下の幼馴染は聖女じゃありませんが今更言われてももう遅い

「お姉様〜エルミシアは病気だから〜男爵家のお仕事できないの〜
お姉様かわりにやっておいてね〜」
「あら〜お姉様〜何泣いてるの〜泣けばなんとかなるのかしら〜
泣けば誰かが助けてくれるの〜?
良いわね〜お姉様は人生イージーモードで〜。
エルミシアなんて〜産まれてきた頃からずっと病弱で〜人生ハードモードだから〜
泣いてもどうにもならない事を知ってるわ〜」
 「エルミシア!!お前のような地味なブス聖女には婚約破棄を告げてやる!!
俺様は!!お前の妹のエルミシアを愛している!!
俺様は真実の愛に目覚めたんだ!!」
 「俺様は!!お前のような地味なブス聖女より!!幼馴染の美しいイリーナを愛しているんだ!!」
 「殿下、真実の愛とは一人の相手に言うものでしょう」
 「私の妹のエルミシアが死んだからって今度は幼馴染のイリーナ令嬢ですか」
 「それ、真実の愛と言えますか」
 「殿下は誰も愛していないんでしょうね」
 「殿下の幼馴染は聖女じゃありませんが大丈夫ですか」
 「イリーナなら!!今から聖女の訓練を始めてもなんとかなる!!」
 「そうよリーゼル。私なら今から聖女の訓練を始めてもなんとかなるわよ」
 「はぁ、そうですか。ここまで忠告したのですから、後から助けてくれと言われてももう遅いですよ」
 「助けてくれリーゼル!!」
 「助けてリーゼル。私達友達でしょう」
 「そうねイリーナ。貴女は私の一番の親友よ」
 「助けてくれるのね」
 「はぁー!?今更もう遅い!!」
 「辛かったんだなリーゼル。今までお前はずっと虐げられてきた」
 「これからは俺がお前を愛する」
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