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男達は腰を振り合い休憩時間を彩る

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柔らかな素材で作られた両端が男根を模した形状となっている張型を用いて二つの尻穴を仲良く埋め尽くした男達は、男根を見せ付けるように開いた足を休み無く動かしながら、お互いの尻肉と腸壁全体を延々と捏ね回している。
だらしない笑顔を晒した頭部の真横でピースサインを作り、はしたなく舌を垂らした口から甘く濡れた吐息を漏らしながら背後にいるもう一人と共に尻穴を嬲り合う男達の姿は、これ以上無く無様で淫猥な光景だ。限界まで尖りきった乳首とパンパンに張り詰めた男根をぷるぷると跳ね回らせながら長く太い異物をやすやすと飲み込んだ恥ずかしい穴を協力しつつ一生懸命にほじくっている男達は、隷属の証である黒色をした首輪の存在も相まって惨め極まりない痴態を悦んで晒す淫乱にしか見えないだろう。
苦しげに見開かれた目に甘く歪んだ恐怖の色が滲んでいなければ、二人は自ら雌の悦楽を貪る欲望に溺れた存在としか認識されない。瞬きと呼吸以外の行動を一つ残らず機械仕掛けの首輪によって制御された哀れな男達は、事情を知らぬ者からは異常としか思えない自慰に耽りながら、思い通りの言葉を発せず指一本さえも望むようには動かせぬまま、射精を禁じられているが故に出口を失った熱が体内で暴れ回る苦悶に際限無く追い詰められる様子を提供するだけの滑稽その物な見世物でしか無い。
自分と仲間を拉致した非道な組織の手でその組織が所有する施設の中庭へと飾られ、休憩時間に彩りを添える愉快な娯楽の役割を与えられた男達はもう、捜査員であった頃に抱いていた正義の意思を無限に叩き潰されながら、首輪のせいで失神はおろか発狂すらも認められぬ心と眼前に映る悪の構成員とは裏腹に休憩さえも許されぬ身体を極限を超えた疲労感に苛まれつつ、自分自身の動きで生殺しの快楽を追い求めさせられることだけが存在意義の人権を剥奪された鑑賞物なのだ。
正面以外を見られなくされた眼球で必死に懇願を繰り返しても、悪達は黒い笑みを返すのみで救いをもたらしてはくれない。首輪の制御の範囲外にある無意識の脈動を繰り返す男根に絶頂の慈悲を恵んで欲しいとなりふり構わずに願っても、それぞれの胸の内で響き渡る誇りを捨てた悲痛な絶叫を耳にする術など無い悪達は、今日もイかせてもらえぬまま尻穴を絶えず苛め合わされる捜査員達を悠然と堪能しつつ休憩時間を思い思いに過ごしていく。
そんな悪達の振る舞いに何もかもを支配され終わり無き淫獄に閉じ込められた絶望の事実を嫌でも再認識させられながら、捜査員達は冷酷な視線を浴びつつ意に染まぬ肛虐を継続し、笑顔に固定された顔を間抜けに歪ませていくのだった。
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