恋に夢中だが所詮は僕。

 高校生活とは短いものだ。


多くの学生が青春を謳歌する。

 ーー勉学、部活、恋愛ーー

これらに時間を費やすだろう。


高森柊、僕もその一人だ。顔は中の下、勉強と運動は並であろう。そんなごくごく一般層より下のカーストにいる僕が夢中になる恋をした。


ー入学式の日ー

 僕は胸躍らせ、今にもスキップしそうな程の期待感を持つ見知らぬ同級生達と正門をまたぐ。クラス表を見てホームルーム教室に向いクラスを入ろうとしていた。

「ねぇねぇ!!」

 女子に後ろから馴れ馴れしく声をかけられた。

「君クラスここ???」

 頷くしかなかった。

「じゃあ一緒だね!やっぱ初日って緊張するよねぇ。」

 ここも頷くだけにしておいた。

「私は高島由季!よろしくね!」

 頷くわけにいかなかった。

「よろしく、」

 僕の第一声だった

ーーチャイムの音が鳴るーー

彼女は笑顔を見せ自分の席へ向かった。ありきたりな出会いではあるが、内心少し嬉しいと思った。

席に着き腰を下ろすと彼女は前にいた。苗字が近いことに今気づいた。なにか嬉しかった。

担任が諸説明を行っていたとき。彼女が後ろを向いた。

「ねぇねぇ、君名前なんていうの?」

また彼女が話しかけてきた。

「高森柊」

素直に答えた。

「しゅう君ね!よろしく!」

「よろしく」

下の名前で呼ばれたことに違和感を覚えつつも素直に返答した。すると彼女は笑顔を見せて前を向いた。そのまま放課後になるまで特になにもなかった。


















 


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