【完結】斎国華譚 ~亡朝の皇女は帝都の闇に舞う~

多摩ゆら

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航悠編

11、凍れる視線


「んあ? ……! お前……馬鹿が!」

 良かった――ちゃんと、茶房の中にいた。
 のそりと振り返った航悠が、雪華を一瞥いちべつして別人のように鋭い眼差しで立ち上がる。そのとたんに視界が大きく回り、膝から力が抜ける。

「あ――」

「…ッ!」

 扉に寄りかかったまま崩れ落ちた雪華を、強い腕が抱きとめた。そのまま荒っぽく持ち上げられ、裏口に繋いであった馬に乗せられる。
 後ろに飛び乗った男が、素早い動作で馬の腹を蹴った。心得たように馬が走り出す。

「…………」

 目が回り、自分の体すら支えられなくなっている。崩れるように背後の男にもたれかかると、航悠が何か叫んだ。

「おい……! お前、何か飲まされたのか」

 何を言っているのか――よく分からない。けれど切羽詰まったその声音に、危険なことは特になかったのだと伝えたくてゆっくりと首を振った。

「……だい…じょぶ……」

「どこがだ、この馬鹿! くそっ……、少し我慢しろよ……!」

 追っ手は、どうやら来ないようだ。だが安心はできない。背後を確認しようと首を巡らせるが、先ほどよりも強い眩暈めまいがしてあえなく顔を伏せた。
 普段はなんでもない馬上の揺れが、ひどく耐えがたい。崩れ落ちそうになる体を、航悠の腕が何度も支えてくれた。


 永遠に続くかと思われた苦難の道は、唐突に終わりを告げた。ひづめの音が止まり、ぴたりと揺れが収まる。

(帰ってきたのか……?)

 雪華は力を振り絞って顔を上げようとした。だが、無理だった。

「ぅあ……!」

 体が燃えるように、かっと熱くなった。上体がかしぎ、とっさに腕を伸ばす。だがその手が手綱たづなに届くことはなく、強い浮遊感に襲われる。

(まず――……)

 地面への激突を、濁った思考で瞬時に覚悟した。だが衝撃はやってこず、代わりに固く抱きとめられる。

「っ……。こ……ゆ……」

「黙ってろ」

 たくましい腕に掬い上げられ、馬上から荒っぽく下ろされる。雪華を抱き上げたまま航悠は強く足を踏み出した。唯一空いているその足で蒼月楼の扉を蹴り開ける。


かしら…! ……姐御!?」

「な――、どうしたんですか……!?」

「何か薬を飲まされてる。――梅林、水だ! それから飛路は薬持ってこい!」

「は……はい! 頭領!」

「姐御…! 姐御っ!?」

 耳元で梅林に叫ばれ、キンキンした声が頭に響く。そんな梅林に航悠が怒声を放った。

「梅林、もたもたするな!! ぶっ殺されてえのか!」

「は……はははい! じゃなくて、いいえッ! すぐに持ってきやす!!」

「雪華。……おい、雪華!」

「…………」

 硬い床の上に寝かされ、強く頬を張られる感覚で赤くドロドロとした思考から呼び戻された。ひどく重いまぶたを押し上げると、赤く明滅する視界の中、覗きこむ男の顔が見える。

「苦しいか? それとも、どこか痛むか」

「痛、くは、ない……。けど――、熱い……」

「熱い?」

「体……火がついたみたいだ……。気持ち悪い……」

「…………」

 雪華の言葉に航悠の顔が険しくなる。その背後から飛路が顔を覗かせた。

「頭領。水と薬、持ってきました……!」

「ああ、悪いな。……雪華、飲めるか」

「……くれ」

 背を抱き起こされ、水の入った器を手渡される。むさぼるようにそれを飲み干すと、薬を口に突っ込まれた。

「んっ! ぐっ……」

「飲め。吐いてもいいから、とりあえず飲め」

「ふ、あ……」

 航悠の指の感触を妙に生々しく感じる。水を渡され、夢中で薬を流し込んだ。途中でむせて背中を軽くさすられる。
 しばらくすると、ようやく人心地がついてきた。明滅していた視界が落ち着き、その場にいた仲間たちの顔を見渡せるようになる。


「姐御……! 大丈夫っすか!?」

「ああ……。悪い、梅林。飛路も」

「いや、オレは別に……。つか、本当に大丈夫なの? 起き上がっても」

「まだ少し熱いけど、たぶん大丈夫だ。……心配かけて、すまない」

 喉がじくじくと熱いが、先ほどまでのような体を這いまわる不快な熱は去っていた。汗を拭いた雪華の頭上から、低い声が落とされる。

「……雪華。お前、何か飲まされたか?」

 冷静な、冷酷にすら聞こえるその声の響きに、一瞬、周囲が水を打ったように静まり返った。雪華は顔を上げると小さく首を振る。

「いいや。何も飲まされたりなんて――」

「じゃあ何か吸ったか」

「…………。そういえば……香炉か何かを倒して、その灰を吸いこんだ。……まさか、あれ――」

「ああ……媚香だな。間違いない」

「……ビコウ?」

 初めて聞く言葉だったのか、飛路が首をかしげる。航悠は小さく息を吐くと淡々と告げる。

「媚薬だ媚薬。どうしても気乗りしない客相手に、おんなが使うやつさ。もっとも、焚きしめれば嫌でも体が熱くなるってんで好きこのんで使う奴もいるがな」

「…!」

「おおかた使用後の灰でも吸ったんだろう。だから、さっさと抜けた。本当に焚いてたなら、こんなもんじゃ済まねぇよ」

 顔をさっと染めた飛路が、ついで強張った顔で雪華を見る。何を問われるか予測がつき、雪華は溜息をついた。

「じゃ、あ……あんた、その格好、まさか――。何されたんだ…!? まさか、見張ってた奴らに――」

「あー……、違う。違うんだ。大丈夫だから。ちょっとな、しくじることがあって――」

「……そこんとこ、詳しく報告してもらおうか」

「……航悠」

 緩く自嘲した雪華をさえぎるように、再び冷たい声が響く。顔を上げると、航悠が静かに見下ろしていた。
 その視線の鋭さに喉を詰まらせると、音もなく大きな手が伸ばされ雪華の肩にかかる。そして体に巻き付けていた布をいきなり引かれ、雪華は目を見開いた。

「なっ…!」

「うわっ!?」

 布が取られれば、あとに残るのは帯のない薄い着物一枚。さすがの雪華も仲間たちの目前で肌をさらされるのには抵抗がある。
 下着同然で、しかも肌蹴たそれをかき合わせると航悠をきつく睨んだ。だが鋭い視線に射すくめられ、抗議の声は喉元で止まる。

「……犯られたのか」

「だ……から、やられてないって……!」

「一歩遅ければ……か。お前、失態を何度繰り返すつもりだ?」

「…………。悪かったよ。……とりあえず、それ返してくれ」

 何も、言い返すことができなかった。失態は失態だ。二回も続けて窮地きゅうちに陥ってしまった。しかも自分の不注意が原因で。
 ばつの悪い思いで手を差し出すと、布が返される。それを再び羽織ると、隣の卓に航悠が腰かけた。

「経緯を、話せ」

 笑みの欠片かけらもない男の声に、雪華は唾を飲み込んだ。



「……つまり、お前は十分な情報を掴んだのに、それ以上のことに首を突っ込もうとして窮地に陥ったと」

「……そうだ。でも、小さな情報では――」

「皇帝の側近の、裏切り……ね。たしかに皇帝擁護派にとってもその逆にとっても、小せえことじゃあねーな」


 あれから何分が経ったのか。水を打ったように静まりかえった酒楼で、雪華は今日の顛末てんまつを事細かに航悠に語った。
 飛路も梅林も、途中で帰ってきた青竹も松雲も、誰も口を挟まない。それだけ航悠の態度は、先ほどから冷ややかなままだった。乾いた口を湿らせた雪華に、航悠が一瞥をくれる。

「……だが、その情報が俺たちと何の関係がある?」

「……っ」

「お前は今日、一人でやれると言った。俺はそれを信用した。お前なら十分こなせると思ったしな。だが蓋を開けてみれば、当初の任務とは関係ないところでしくじって、丸裸一歩手前で逃げてきた」

「……そうだ」

「馬鹿じゃないのか? 自業自得だ」

「…………」

 あざけりはない。だが冷えきったその口調に、その通りだと分かってはいてもかすかな反発心が生まれた。

「雪華。お前が誰に肩入れしようが構わねぇし、そのことについてどうこう言うつもりもねぇ。だが、立場をわきまえろ。また繰り返すようなら……お前は任務から外す」

 立ち上がった航悠が、ふいと背を向ける。言いたいことだけ言って、後はもう用もないと言わんばかりの態度に雪華は思わず噛みついていた。

「……っ。別に、誰かに肩入れして情報を探ろうとしたわけじゃない。頼まれたことだけをこなすのが私たちの仕事か? 依頼された以上の情報を読め、得た情報は武器になる。……そう言ったのは、お前だろう」

「だったらその特ダネ、どこかに売ればいいだろ。この話は終わりだ。俺は出かける」

「そういうことを言ってるんじゃない。待て、航悠……!」

「雪華さん、もう――」

 立ち上がった雪華に、飛路がなだめるような視線を向ける。後ろから航悠の腕を掴むと、不機嫌そうな目が雪華を見下ろした。

「たしかに、今回のことも前回も私の不注意が原因だ。それは悪かったと思うし、当然繰り返さないようにする。……でも、私を任務から外すのは納得できない。この仕事に危険は付きものだろう。多少痛い目を見ても、より多くを求めることがそれほど悪いか?」

 ……きっと、タガが外れていた。自分たちは組織の幹部で、部下が見ている前でこんな言い争いをすること自体、愚か以外の何ものでもない。
 感情論だと頭では分かっているのに、口が止まらない。なぜこんなに頭に来るのか。それさえも、よく分からない。

 雪華の剣幕に引きずられたのか、航悠の眉が苛立たしげにひそめられる。

「より多くを求めるお前の姿勢は尊重するよ。だがな、俺は他の仲間たちに迷惑をかけるような真似はするなと言ってるんだ」

「だったら、私一人で行けばいいだろ。今日だってこの前だって、怪我をしたのは私一人だ。私のことが信用できないか? だったら単独で――」

「誰がそんなことを言った。お前は馬鹿か? お前の場合、怪我だけじゃ済まねーかもしれないから仲間が心配するんだろ。それぐらい察しろ」

「……どういう意味だ」

「……っ、本当に鈍い奴だな。……お前が、女だからだろうが」

「…………。は……?」

 舌打ちとともに告げられた言葉に、目が点になった。徐々に航悠の言わんとしたことを理解して、かっと全身が熱くなる。

「なんだそれは……。馬鹿にしてるのか?」

 自分でも予期しないような、低い声が漏れた。そばにいた飛路が目を見開く。航悠の腕を放すと、雪華は歪んだ笑みを浮かべた。

「女だから、皆が心配する? 怪我するだけじゃなくて、もっと――今日みたいに襲われる危険があるから、注意しろって?」

「……雪華さん、ちょっと」

「はっ……。そんなの、今さら言われるまでもない。この仕事を始めた時点から、そんなこと分かりきってるんだよ。今までだってそんな危険はいくらだってあっただろ。いちいち気にしてられるか。どんなに気を付けてもやられるときはやられる。そういう仕事だ」

「…………」

 航悠は今まで、雪華を特別女扱いしたことはなかった。雪華はそれを心地いいと感じていたし、数多あまたいる彼の周囲の女の中で、自分だけがそういう扱いをされていることも知っていた。
 だからこそ――急に、しかも部下たちの前でそんな話を持ち出され、さらにはあの手当ての時の態度を思い出し……わけが分からなくなる。

 航悠の目が冷たく細められ、雪華は自棄やけになって笑った。なんだかもう、言葉が止まらない。

「それとも何か? 私が襲われたら、誰か困るのか? お前に迷惑をかけるとでも?」

「……っ。雪華さん、もうやめろよ。あんた、言いすぎ――」

「はっ……。生娘でもあるまいし。しくじったところで私一人が馬鹿な目を見るだけだ。お前にどうこう言われる筋合いは――、ッ!」


 言葉が途切れたのは、頬に衝撃が走ったからだ。乾いた音が鳴り、目を見開く。
 そばにいた部下たちがぎょっと航悠を振り向く。じわりとした痛みがあとからやってきて、雪華はのろのろと頬に手を当てた。

「馬鹿が。……部下の前だぞ。頭冷やせ」

「…………」

 視線だけで、呆然と航悠を見上げる。……その表情は険しくはない。先ほどまでと同じ、ただひたすらに冷えた眼差しで航悠は雪華を見下ろしていた。

かしらが……叩いた…?」

 梅林の呆然とした声が、かすかに耳に届く。上がった音は派手だったが、痛みはそれほどでもない。
 だが衝撃が…航悠に叩かれたという衝撃が、雪華をその場に立ちつくさせていた。

 今までだって、叩かれたことがない訳じゃない。それこそ幼い頃は、雪華が勝手な行動などをしたときにいましめの意で怒られた記憶が何度かある。
 けれどここ数年はそんなことは一度だってなく――だからこそ、仲間の前で自分が打たれたという事実をすぐには受け止められなかった。

「……勝手にしろ」

 地を這うような低さで、航悠が静かに吐き捨てた。そのまま雪華の横を通り過ぎ、酒楼から出ていく。
 突き付けられた、冷たい怒りに全身が強張る。だが航悠の姿が消えた瞬間、それは怒りと羞恥となって雪華の体に渦巻いた。

「……今のは、あんたが悪いよ」

「…………。分かってる……!」

 飛路の言葉がようやく耳に届いた。今までまったく気にすることもできなかった、仲間たちの探るような視線が身に突き刺さる。

 ……わずらわしい。腹立たしい。――恥ずかしい。

「っ……!」

 雪華は身をひるがえすと、二階の自室へと駆け上がった。



「なんだよ……!!」

 勢いよく閉めた扉に爪を立て、うめく。衝撃と、ひらめいた怒りと、心の痛みに歯を噛みしめた。

 あんなに怒った航悠を見たのは初めてだった。それが、まさか自分に向けられるなんてつゆほどにも思わなかった。

「くそ…っ」

 ……いつからか、思っていた。航悠は、雪華にだけは手を上げたり怒ったりすることはないのではないかと。

 女扱いされていないことを知っていながらも、それが当然だと心のどこかで思っていた。
 そのおごりが破られたから、きっとこんなに悔しくて、腹立たしい。

 自分が航悠の「特別」だと、いつしか思いこんでいたことを……傲慢ごうまんな優越感を、顔の見えぬ誰かに対して抱いていたことをその日雪華は初めて思い知らされた。


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