引きニート令息とご側近さま

「アンドリュー、ぼくのおよめさんになって」
高貴なお家柄の小さなご令息、ジョエルに跪かれて乞われたのは、彼が5歳の頃。
可愛らしいご令息を微笑ましく思ったなんてこともあったのだが。

それから12年、アンドリューの主君になっている彼は、未だに同じ台詞を繰り返していた。

「ねえ、アンディ。可愛い。大好き。僕のお嫁さんになって。」
ご令息は童顔で可愛らしい顔でアンドリューを見上げて、痩せぎすの7つ歳上の側付きを今日も口説く。
「二人で生涯添い遂げよう、兄さんに養ってもらって。」

古くからこの家に使える使用人一家の一員として、このご令息を何とか更正させなければ。


ヤンデレな腹黒ぶりっこ引きニート令息と、真面目で実直なそのお側付きさまの愛の攻防劇。
24h.ポイント 0pt
0
小説 183,812 位 / 183,812件 BL 23,823 位 / 23,823件