まだ名前のない輪郭で ― ロマンス編【連作断章】

──感情になる前の、あなたとわたし。

すれ違ったのか、近づいたのか。
惹かれたのか、ただ気づいただけだったのか。

名前をつけるには、まだあまりに曖昧で、
それでも心のどこかが、静かに反応していた。

本作は、“関係”にも“恋”にもならなかった、
想いの手前にあった輪郭だけを描いていきます。

「好きだったのかもしれない」と思うには遅くて、
「好きじゃなかった」と言うには少しだけ、温かい。

これは、ふたりになれなかったわたしたちの、
まだ名前のないロマンスの記録。
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