こうして魔王は、女子高生へと転生したのだった
かつてその娘は、魔王であった。
悪逆非道の限りを尽くした魔王は、その生を終えると、なんの力も持たぬただの人間の娘へと転生した。
しかし、非力な少女であっても、やはり魔王の先には悪しき道が示されていた。
「まぁ卑しい事。そんなに貪らなくても、まだ沢山おかわりはありましてよ」
さぁほら、食べなさい。そう言って魔王は鱈腹で涙を浮かべる少女にウサギ型に切られた林檎を突き出した。
――これは元魔王であった悪役令嬢が、真実を見つけるお話である。
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