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9話
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「まずは時間をとってくれてありがとう。ルーカスは?」
「もう時間も遅いから寝かせたわ。」
「そうか‥‥。単刀直入に聞く。君はクレア・シルフォニアか?そしてルーカスはシルフォニア王家の血を引いている?」
ヒュッ
「ぁ‥‥ぇ‥‥。」
なんで?どうして??パニックを起こしてしまう。
「ごめん、そうか。そうなんだな。」
抱きしめてくれる彼の体温は暖かいはずなのに寒くて仕方がない。
「クレア、聞いてくれ。隠していて悪かった。俺の名前はエルネスト・カルディア。ここカルディア王国の第二王子だ。」
「第二王子‥‥??」
「ああ、そうだ。そしてシルフォニアを落とすよう命じられた。」
「ええ、そうよね。あの国は滅びるべきだわ。」
「ルーカスのことなんだが‥‥。」
「お願い!ルーカスを助けて!私はどうなったって良いわ!でも‥‥あの子に罪はない!!」
「落ち着いて、クレア。もちろんルーカスを殺させはしない。そして君もだ。愛している。2人を誰よりも愛しているんだ。」
「私も‥‥あなたを愛しているわ。エル。」
「2人を守るためにも‥‥結婚してくれ!クレア!」
「?!」
「突然ですまない。それにこんなところで。君とルーカスを守るためには俺と結婚してシルフォニアを属国扱いにして統治するのが最もリスクが少ない。もちろんそのためだけの結婚なんかじゃない。心からクレアを愛しているんだ。このことがなくてもいつかこと思いを伝えるつもりでいた。」
「‥‥っ!嬉しい!!愛する人と結ばれてルーカスも無事だなんて‥‥。ルーカスはもう瞳を隠さなくて良いのね。ああ!こんな都合のいいことがあっても良いの?それともこれは夢??」
「夢じゃない。それはYESってことだよな?」
「ええ!!」
「愛してる。生涯君たちを守ると誓うよ。どうかこれから共に歩んでくれ。」
「私も愛しています。生涯の伴侶として寄り添うことを誓います。」
リビングで行われたプロポーズ。ひっそりと静まり返った夜に2人は愛を誓い合った。
ーーーー
2人は正式に結婚し、エルネストはシルフォニアに攻め入り国を滅ぼす。民を解放しカルディア王国の属国とする。常に慈悲深く民の人気のあった正妃が帰ってきて王家の血を継ぐルーカスがいたことから民の反発はほとんどなく平和な統治が続いた。
贅を尽くした王侯貴族は例外なく処刑された。クレアを貶めたアゲハは私がヒロインなの!こんなの違う!と叫びながら断頭台へ上がった。
『ほっほ、第二の人生、幸せになれたようで何よりじゃ。これからも幸せに暮らせるようちと加護をつけといたぞ。4人の未来に幸せが在らんことをーー。』
「ぼくりっぱなお兄ちゃんになるの!」
「もう時間も遅いから寝かせたわ。」
「そうか‥‥。単刀直入に聞く。君はクレア・シルフォニアか?そしてルーカスはシルフォニア王家の血を引いている?」
ヒュッ
「ぁ‥‥ぇ‥‥。」
なんで?どうして??パニックを起こしてしまう。
「ごめん、そうか。そうなんだな。」
抱きしめてくれる彼の体温は暖かいはずなのに寒くて仕方がない。
「クレア、聞いてくれ。隠していて悪かった。俺の名前はエルネスト・カルディア。ここカルディア王国の第二王子だ。」
「第二王子‥‥??」
「ああ、そうだ。そしてシルフォニアを落とすよう命じられた。」
「ええ、そうよね。あの国は滅びるべきだわ。」
「ルーカスのことなんだが‥‥。」
「お願い!ルーカスを助けて!私はどうなったって良いわ!でも‥‥あの子に罪はない!!」
「落ち着いて、クレア。もちろんルーカスを殺させはしない。そして君もだ。愛している。2人を誰よりも愛しているんだ。」
「私も‥‥あなたを愛しているわ。エル。」
「2人を守るためにも‥‥結婚してくれ!クレア!」
「?!」
「突然ですまない。それにこんなところで。君とルーカスを守るためには俺と結婚してシルフォニアを属国扱いにして統治するのが最もリスクが少ない。もちろんそのためだけの結婚なんかじゃない。心からクレアを愛しているんだ。このことがなくてもいつかこと思いを伝えるつもりでいた。」
「‥‥っ!嬉しい!!愛する人と結ばれてルーカスも無事だなんて‥‥。ルーカスはもう瞳を隠さなくて良いのね。ああ!こんな都合のいいことがあっても良いの?それともこれは夢??」
「夢じゃない。それはYESってことだよな?」
「ええ!!」
「愛してる。生涯君たちを守ると誓うよ。どうかこれから共に歩んでくれ。」
「私も愛しています。生涯の伴侶として寄り添うことを誓います。」
リビングで行われたプロポーズ。ひっそりと静まり返った夜に2人は愛を誓い合った。
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2人は正式に結婚し、エルネストはシルフォニアに攻め入り国を滅ぼす。民を解放しカルディア王国の属国とする。常に慈悲深く民の人気のあった正妃が帰ってきて王家の血を継ぐルーカスがいたことから民の反発はほとんどなく平和な統治が続いた。
贅を尽くした王侯貴族は例外なく処刑された。クレアを貶めたアゲハは私がヒロインなの!こんなの違う!と叫びながら断頭台へ上がった。
『ほっほ、第二の人生、幸せになれたようで何よりじゃ。これからも幸せに暮らせるようちと加護をつけといたぞ。4人の未来に幸せが在らんことをーー。』
「ぼくりっぱなお兄ちゃんになるの!」
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6話、棋士←騎士?
誤字指摘ありがとうございます。
直しました!棋士だとだいぶ意味が変わってしまいますね💦