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30話冒険者ギルド(後編)
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ゲーハさんは僕たちのステータスを見れるよう、側にいた受付さんに魔道具を持ってくるよう指示を出していた。ほどなくして、受付さんは教会にあるのと同じような水晶を持ってきてゲーハさんに渡した。
「今からお前たちのステータスの確認を行う。お前達の今後を考えるための参考になるからな。ただ、どこから話が漏れるかわからない。ドラスとメイラは外に出ていろ」
受付さんの名前はメイラさんと言うらしく、渋るドラスさんを説得し一緒に扉の外へと向かった。
「やり方は教会と一緒だ。手をかざすだけで構わない。まずはハヤトだったな。お前からやれ」
「わかりました」
手をかざすと水晶が光り僕のステータスが出てくる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:ハヤト
レベル:36
種族:人族
年齢:14歳
HP:790
MP:540
攻撃:340
防御:320
魔力:320
速度:160
幸運:340
スキル
言語理解・異常状態無効化・健康な体・アイテムボックス・従魔経験値分配(中)・従魔念話・加工
加護
ルルの加護
従魔
ルピ
所持金
ギルドカード・現金
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
スキルを確認すると従魔経験値分配(中)になっていて、加工スキルが新たに追加され鳥天族も消えていた。新しく加工ってついてるけどなにができるんだろう。ギフトの言葉が消えてるから、これでギフトは全て出そろったのかな。
「ハヤト、レベルの割にステータスが偉く低いな。幸運とスキルが異常だがな。話をしていたように見えたのは念話か…。それにアイテムボックスまであるのか。加工はなんだ?初めて見るスキルだな…。」
ゲーハさんがステータスを見ては百面相していた。僕にもわからないスキルがある以上答えようがないし、ゲーハさんもわからないんじゃなおさら僕にはわからない。
「まぁ良い。後々わかってくるだろう。次はお前の従魔だ」
「ルピ、この水晶に手をのせてくれる?」
「ピッ『わかった』」
パァーーと水晶が光り………………パリンと音を立てて水晶にひびが入る。あれ、割れちゃった…。
「なんで割れるんだ‼︎勇者のステータスを読み込める水晶なんだぞ。まさか……嘘だろ⁉」
ゲーハさんが今まで会った中で一番の慌てよう。割れたら何か問題があるんだろうか。弁償しろとか言われたらどうしよう…。僕の持ち金で払えるかな…。
「ハヤト、お前は従魔のステータスを見ることはできるのか⁉」
「ルピが見せてくれれば、見ることは可能だと思いますけど」
「見てみろ!見て俺に詳細に言え‼」
「ルピ、見せてもらっても良い?」
「ピィ『うん』」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:ルピ (幼少期)
主人:ハヤト
レベル:47
HP:8,807
MP:1,0002
攻撃:4,659
防御:4,814
魔力:4,948
速度:802
幸運:154
スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法・高期魔法・経験値増幅・治癒魔法・異常状態無効化
加護
ルルの加護
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
やばい…。ルピのステータスが勇者を超えてる…。でも、ルピのステータスでも鳥天族は消えてる。意図的に隠されてると思った方が良いんだろうな。
「わかったのか⁉」
「わかったんですけど…言いづらいです」
「水晶が割れた時点で、なんとなく想像はつく。言ってみろ」
詳細をゲーハさんに伝えると頭を抱え込んでしまった。僕が見ても異常に見えるんだ。この世界の人からしたら、もっと異常に思えるのかもしれない。なんかルピが強くなり過ぎて、嬉しいような複雑な気持ちだよ。見た目は可愛いのにね。
「水晶が割れた原因はこれか…。ハヤト、お前の従魔は…強いが、その強さが今は危うすぎる。それを制御するすべを早急に身につけさせるべきだ」
「それは、なんとなく僕もわかります…」
「こつが暴れてみろ⁉街1つ軽く消し飛ぶぞ‼」
「ルピが暴れるなんて‼ないと…思います…」
「なんだその自信がない返事は…。はぁ………あるものはしょうがない。これから特にハヤト。お前を鍛える。剣やナイフの扱い方。防御の仕方。気配の感じ方などを、一から叩き込ませてもらうぞ。それとそこの従魔には自分を抑え込むすべを身に着けてもらうからな」
あぁー……。僕はこの世界に来たら、いろんなものを作ったり生き物に触れたり穏やかな生活を送りたかったのに、穏やかじゃない話をされ気分が滅入る。
でも、これもそれもルピのためなら頑張ろうと思えるんだから不思議だ。
「俺はドラスが可愛がっているお前達を守ってやりたい。ドラス達に悲しい思いはさせたくないんだ。そのために嫌われ役になるなら喜んでなろう。だから、お前に嫌われるとしてもお前達とドラス達のために鍛えさせてもらうからな。反論は聞かない」
なんだかんだ言っているけど、良い人なんじゃないかと思えてくる。最初の印象が良くないだけに、まだ信用はできないけど……。でも、今はゲーハさんについて学ぶしか方法はないのかもしれない。
「わかりました。よろしくお願いします」
「俺は優しくないがついてくれば、それなりのものは身につけさせてやる自信はある。これからギルドが始まる前とギルドが終わってからの夕方、訓練をするからそのつもりでいろ」
「はい…。お手柔らかにお願いします…」
「今からお前たちのステータスの確認を行う。お前達の今後を考えるための参考になるからな。ただ、どこから話が漏れるかわからない。ドラスとメイラは外に出ていろ」
受付さんの名前はメイラさんと言うらしく、渋るドラスさんを説得し一緒に扉の外へと向かった。
「やり方は教会と一緒だ。手をかざすだけで構わない。まずはハヤトだったな。お前からやれ」
「わかりました」
手をかざすと水晶が光り僕のステータスが出てくる。
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名前:ハヤト
レベル:36
種族:人族
年齢:14歳
HP:790
MP:540
攻撃:340
防御:320
魔力:320
速度:160
幸運:340
スキル
言語理解・異常状態無効化・健康な体・アイテムボックス・従魔経験値分配(中)・従魔念話・加工
加護
ルルの加護
従魔
ルピ
所持金
ギルドカード・現金
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スキルを確認すると従魔経験値分配(中)になっていて、加工スキルが新たに追加され鳥天族も消えていた。新しく加工ってついてるけどなにができるんだろう。ギフトの言葉が消えてるから、これでギフトは全て出そろったのかな。
「ハヤト、レベルの割にステータスが偉く低いな。幸運とスキルが異常だがな。話をしていたように見えたのは念話か…。それにアイテムボックスまであるのか。加工はなんだ?初めて見るスキルだな…。」
ゲーハさんがステータスを見ては百面相していた。僕にもわからないスキルがある以上答えようがないし、ゲーハさんもわからないんじゃなおさら僕にはわからない。
「まぁ良い。後々わかってくるだろう。次はお前の従魔だ」
「ルピ、この水晶に手をのせてくれる?」
「ピッ『わかった』」
パァーーと水晶が光り………………パリンと音を立てて水晶にひびが入る。あれ、割れちゃった…。
「なんで割れるんだ‼︎勇者のステータスを読み込める水晶なんだぞ。まさか……嘘だろ⁉」
ゲーハさんが今まで会った中で一番の慌てよう。割れたら何か問題があるんだろうか。弁償しろとか言われたらどうしよう…。僕の持ち金で払えるかな…。
「ハヤト、お前は従魔のステータスを見ることはできるのか⁉」
「ルピが見せてくれれば、見ることは可能だと思いますけど」
「見てみろ!見て俺に詳細に言え‼」
「ルピ、見せてもらっても良い?」
「ピィ『うん』」
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名前:ルピ (幼少期)
主人:ハヤト
レベル:47
HP:8,807
MP:1,0002
攻撃:4,659
防御:4,814
魔力:4,948
速度:802
幸運:154
スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法・高期魔法・経験値増幅・治癒魔法・異常状態無効化
加護
ルルの加護
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やばい…。ルピのステータスが勇者を超えてる…。でも、ルピのステータスでも鳥天族は消えてる。意図的に隠されてると思った方が良いんだろうな。
「わかったのか⁉」
「わかったんですけど…言いづらいです」
「水晶が割れた時点で、なんとなく想像はつく。言ってみろ」
詳細をゲーハさんに伝えると頭を抱え込んでしまった。僕が見ても異常に見えるんだ。この世界の人からしたら、もっと異常に思えるのかもしれない。なんかルピが強くなり過ぎて、嬉しいような複雑な気持ちだよ。見た目は可愛いのにね。
「水晶が割れた原因はこれか…。ハヤト、お前の従魔は…強いが、その強さが今は危うすぎる。それを制御するすべを早急に身につけさせるべきだ」
「それは、なんとなく僕もわかります…」
「こつが暴れてみろ⁉街1つ軽く消し飛ぶぞ‼」
「ルピが暴れるなんて‼ないと…思います…」
「なんだその自信がない返事は…。はぁ………あるものはしょうがない。これから特にハヤト。お前を鍛える。剣やナイフの扱い方。防御の仕方。気配の感じ方などを、一から叩き込ませてもらうぞ。それとそこの従魔には自分を抑え込むすべを身に着けてもらうからな」
あぁー……。僕はこの世界に来たら、いろんなものを作ったり生き物に触れたり穏やかな生活を送りたかったのに、穏やかじゃない話をされ気分が滅入る。
でも、これもそれもルピのためなら頑張ろうと思えるんだから不思議だ。
「俺はドラスが可愛がっているお前達を守ってやりたい。ドラス達に悲しい思いはさせたくないんだ。そのために嫌われ役になるなら喜んでなろう。だから、お前に嫌われるとしてもお前達とドラス達のために鍛えさせてもらうからな。反論は聞かない」
なんだかんだ言っているけど、良い人なんじゃないかと思えてくる。最初の印象が良くないだけに、まだ信用はできないけど……。でも、今はゲーハさんについて学ぶしか方法はないのかもしれない。
「わかりました。よろしくお願いします」
「俺は優しくないがついてくれば、それなりのものは身につけさせてやる自信はある。これからギルドが始まる前とギルドが終わってからの夕方、訓練をするからそのつもりでいろ」
「はい…。お手柔らかにお願いします…」
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