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72話魔石と温泉たまご
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その日の晩御飯は、コリー達と外でフライパンと魔導コンロを出して庭でプチバーベキューをした。
精霊が僕がお風呂に入った後だからと気を使ってくれ、もっとお肉ー!!というルピ達にせっせこ焼いていた。
見えないだけにお礼がしにくいけど、ありがとう精霊。
『あるじや、ワシは一階の奥の部屋を貰いたい。あと、地下に部屋を作ったんじゃが…それも使っていいかのぅ?』
「地下に部屋!?」
『キッコリーナは薄暗いところが落ち着くんじゃ』
そうなんだ。キッコリーナの生態を知らないからわからないけど、コリーが言うならそうなんだろうな。
この家を建ててくれたのはコリーなんだから、住みやすいようにして大丈夫だよと伝えた。
僕もルピも気づいてなかったけど、この時ロッソは肉にかぶり付きながら、コリーに視線を向けていた。
『主人や、2人はまだ食事が終わらんじゃろう。家の中のカーテンを見てくれんかの?』
「え?でも、もう夜で暗いけど大丈夫なの?」
『街で操石を買おうとしたんじゃが、生産ギルドに立ち寄って作り方を見て来たからのぉ。作ってみたから明りは大丈夫じゃぞ』
よく教えて貰えたね!?
なんか極秘な感じがするけど、そうでもないのかな…。コリー曰く精霊に中を覗いて来てもらったらしい。
あ、教えてもらったんじゃなかったのね。それなら納得。精霊は人間には見えないんだろうしね。
作り方はいたって簡単。取って来た魔石を魔力水に着けておく。そうすると魔石の中の不純で人間には毒に近い魔物の魔力が外に抜け出し空っぽの状態になる。
それに明かりや水を出すと言った効果を埋め込めば操石の出来上がりらしい。
ただ、作るためには長い時間魔力水に着けておく必要があるらしいのが欠点みたいだ。
「長い時間つけておかなきゃいけないのに、もう出来たの?」
『人間の言う魔力水と、ロッソやルピ達が出す魔力水では全然魔力が違うからの。小さな魔石ならあっというに出来たぞ』
「そんな水置いていったっけ??」
『ほれ、泉があるじゃろ』
コリーが泉に向かい紐を引っ張ると、ザバァーッとざるに入れられた魔石が出て来た。魔石が温泉たまごのような扱いされてるんですけど…。
これゲーハさんやリリーが見たら、もっと大事に扱いなさい!って怒られそうだな。
『ほらの』
「う、うん。あ、でも魔石は赤いけど魔力が抜けると薄い水色になるんだね。これは綺麗だね」
『作っている人間も、色と魔物の魔力が抜けてるかを測る魔道具で鑑定しておったそうじゃ。ワシらは持てばわかるからいらんがの』
持てばわかるって…まぁ、コリー達だからね。そんなもんなのかな。操石を入れ操る魔道具は、これもコリーが見てきて自作したと言っていた。
なんでも作れるんだねコリーさん…。
「これどうやって電気付けたらいいの?」
『電気とはなんじゃ』
「あぁ。ごめん。明りはどうやってつけたらいいの?」
そこにある球体の魔道具に触れれば付くぞと言ってくれので触れてみると、リビングに明かりが付いた。
各部屋にこの魔道具は置いてあるから、明かりも問題ないぞと言われる。
トイレも覗いてみると洋式トイレが出来上がっていた。ドラスさん達の家のトイレは、まぁ昔ながらのトイレと言うか和式だったんだよね。
僕としては洋式の方が慣れてるからありがたい。
ビックリしている僕に、王都にいた頃水洗トイレを見ていたからの。まねさせてもらったのじゃということだった。
「これどこに排水流す仕組みになってるの?」
『流した水は地下のタンクに1度流れて、そこにある操石が浄化してくれるぞ。それがまたトイレの水として使われるんじゃ』
「へぇー!よく出来てるんだね!」
その後も、部屋に選んだカーテンやベットを見せてもらうけど、どれも素敵な色合いのものばかりだった。
ただ、僕の部屋が、なんかメルヘンチックな感じがするのがちょっと気になるんだけどね…。
コリーに聞いたら、普通のを選ぼうとしたら精霊がルピがいるんだから!女の子の部屋!お爺さん趣味で選んじゃいけない!と怒られたらしい。
精霊って女の子なのかな?それとも女性なのかな?
『煩いのぉ。今伝えるところじゃ。ほれ主人や』
コリーがクローゼットを開けてみるんじゃというので開けると、大量のルピの服があった。
「こ、これなに!?」
『魔石を取りに行ったんじゃが、ワシと精霊じゃ毎回魔石は出んからの。討伐品は勝手に売らせてもらったぞ。その金で買ったんじゃ。こいつが煩くてのぉ』
精霊が、ルピ達の服を作りたいと言い始めたそうだ。マーヤさんの服を見て、自分でもやってみたいと。
糸と針は自分で調達できても布の調達は難しい。かといって僕のお金で全部買うのも嫌だ。
それなら、自分達で稼げば良いんじゃないか!と必要数の魔石が取れても狩りを止めなかったそうだ。
お疲れコリー。僕も何となくその気持ちがわかるよ…。
「それよりどうやって売りに行ったの?」
『ゲーハとかいう男に売りに行ったんじゃ』
「え?人間の姿で行ったの?よくすぐに受け入れてくれたね」
『この姿で言ったぞ。言葉は通じんからの。文字で書いて売りに来たと伝えたら買い取ってくれたぞ』
人間にも化けられるコリーが文字を書けないわけがないよね。
はぁ…これゲーハさんに会ったら笑い話しにされるのか、それともお前の従魔がーー!!と言われるのか、どっちなんだろう。
売れるものは魔石以外すべて売却し、それで大量の布を購入してルピ達の服が出来上がり。
お肉は全部取ってあると言われたけど、下ごしらえが必要なんだよなぁ…。
精霊が僕がお風呂に入った後だからと気を使ってくれ、もっとお肉ー!!というルピ達にせっせこ焼いていた。
見えないだけにお礼がしにくいけど、ありがとう精霊。
『あるじや、ワシは一階の奥の部屋を貰いたい。あと、地下に部屋を作ったんじゃが…それも使っていいかのぅ?』
「地下に部屋!?」
『キッコリーナは薄暗いところが落ち着くんじゃ』
そうなんだ。キッコリーナの生態を知らないからわからないけど、コリーが言うならそうなんだろうな。
この家を建ててくれたのはコリーなんだから、住みやすいようにして大丈夫だよと伝えた。
僕もルピも気づいてなかったけど、この時ロッソは肉にかぶり付きながら、コリーに視線を向けていた。
『主人や、2人はまだ食事が終わらんじゃろう。家の中のカーテンを見てくれんかの?』
「え?でも、もう夜で暗いけど大丈夫なの?」
『街で操石を買おうとしたんじゃが、生産ギルドに立ち寄って作り方を見て来たからのぉ。作ってみたから明りは大丈夫じゃぞ』
よく教えて貰えたね!?
なんか極秘な感じがするけど、そうでもないのかな…。コリー曰く精霊に中を覗いて来てもらったらしい。
あ、教えてもらったんじゃなかったのね。それなら納得。精霊は人間には見えないんだろうしね。
作り方はいたって簡単。取って来た魔石を魔力水に着けておく。そうすると魔石の中の不純で人間には毒に近い魔物の魔力が外に抜け出し空っぽの状態になる。
それに明かりや水を出すと言った効果を埋め込めば操石の出来上がりらしい。
ただ、作るためには長い時間魔力水に着けておく必要があるらしいのが欠点みたいだ。
「長い時間つけておかなきゃいけないのに、もう出来たの?」
『人間の言う魔力水と、ロッソやルピ達が出す魔力水では全然魔力が違うからの。小さな魔石ならあっというに出来たぞ』
「そんな水置いていったっけ??」
『ほれ、泉があるじゃろ』
コリーが泉に向かい紐を引っ張ると、ザバァーッとざるに入れられた魔石が出て来た。魔石が温泉たまごのような扱いされてるんですけど…。
これゲーハさんやリリーが見たら、もっと大事に扱いなさい!って怒られそうだな。
『ほらの』
「う、うん。あ、でも魔石は赤いけど魔力が抜けると薄い水色になるんだね。これは綺麗だね」
『作っている人間も、色と魔物の魔力が抜けてるかを測る魔道具で鑑定しておったそうじゃ。ワシらは持てばわかるからいらんがの』
持てばわかるって…まぁ、コリー達だからね。そんなもんなのかな。操石を入れ操る魔道具は、これもコリーが見てきて自作したと言っていた。
なんでも作れるんだねコリーさん…。
「これどうやって電気付けたらいいの?」
『電気とはなんじゃ』
「あぁ。ごめん。明りはどうやってつけたらいいの?」
そこにある球体の魔道具に触れれば付くぞと言ってくれので触れてみると、リビングに明かりが付いた。
各部屋にこの魔道具は置いてあるから、明かりも問題ないぞと言われる。
トイレも覗いてみると洋式トイレが出来上がっていた。ドラスさん達の家のトイレは、まぁ昔ながらのトイレと言うか和式だったんだよね。
僕としては洋式の方が慣れてるからありがたい。
ビックリしている僕に、王都にいた頃水洗トイレを見ていたからの。まねさせてもらったのじゃということだった。
「これどこに排水流す仕組みになってるの?」
『流した水は地下のタンクに1度流れて、そこにある操石が浄化してくれるぞ。それがまたトイレの水として使われるんじゃ』
「へぇー!よく出来てるんだね!」
その後も、部屋に選んだカーテンやベットを見せてもらうけど、どれも素敵な色合いのものばかりだった。
ただ、僕の部屋が、なんかメルヘンチックな感じがするのがちょっと気になるんだけどね…。
コリーに聞いたら、普通のを選ぼうとしたら精霊がルピがいるんだから!女の子の部屋!お爺さん趣味で選んじゃいけない!と怒られたらしい。
精霊って女の子なのかな?それとも女性なのかな?
『煩いのぉ。今伝えるところじゃ。ほれ主人や』
コリーがクローゼットを開けてみるんじゃというので開けると、大量のルピの服があった。
「こ、これなに!?」
『魔石を取りに行ったんじゃが、ワシと精霊じゃ毎回魔石は出んからの。討伐品は勝手に売らせてもらったぞ。その金で買ったんじゃ。こいつが煩くてのぉ』
精霊が、ルピ達の服を作りたいと言い始めたそうだ。マーヤさんの服を見て、自分でもやってみたいと。
糸と針は自分で調達できても布の調達は難しい。かといって僕のお金で全部買うのも嫌だ。
それなら、自分達で稼げば良いんじゃないか!と必要数の魔石が取れても狩りを止めなかったそうだ。
お疲れコリー。僕も何となくその気持ちがわかるよ…。
「それよりどうやって売りに行ったの?」
『ゲーハとかいう男に売りに行ったんじゃ』
「え?人間の姿で行ったの?よくすぐに受け入れてくれたね」
『この姿で言ったぞ。言葉は通じんからの。文字で書いて売りに来たと伝えたら買い取ってくれたぞ』
人間にも化けられるコリーが文字を書けないわけがないよね。
はぁ…これゲーハさんに会ったら笑い話しにされるのか、それともお前の従魔がーー!!と言われるのか、どっちなんだろう。
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