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73話恥ずかしい…。バレてるなんて…。
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ベットは予想以上にフカフカで気持ち良かった。しばらくテント生活だったせいか、布団の柔らかさが気持ちが良い。
ルピもふかふかぁ♪と布団の上を飛び跳ねるので、それは止めて!と止めるのが大変だった。
ルピの足で飛び跳ねられたら、爪で布団が破れちゃうよ。
「今日はコリー達に会えて楽しかった?」
『楽しかった!ドラゴンも楽しかった!次いつ行くの!?』
キラキラした目で僕を見てくるルピ。今回は、コリーが必要だから行っただけで、ドラゴン見学に行ったわけじゃないからねぇ…。
でも、すごく楽しかったらしくて、次はいつ?いつ行くの!?と聞かれたら、行かないとは言えないでしょ。
「僕がマーヤさんにお肉の下ごしらえとか教えてもらって、お家の中の絨毯とか買ってからかな?」
『じゃぁ、明後日行ける!?』
「もう少し先かなぁ…。行く時にはちゃんと行くから待っててね」
興奮が治まらない様子のルピがなかなか寝てくれなくて困ったけど、精霊がホットミルクを持ってきてくれたおかげか、それを飲んだら眠くなってきた…と寝てくれた。
グッジョブ精霊!
コリーは、ワシはドラゴンの魔石と暫く向き合うから顔は合わさんと思うが気にせんでくれのぉーと、魔石抱えて地下にこもってしまった。
結局何を聞いても、ちとのーで返されるため、聞くのは止めておいた。
必要があれば話してくれる日が来ると思うしね。
僕ももう寝よう…。さすがに疲れちゃった。
――
―――
―――――
ガチャッ
キィー…
『あたし、キッコリーナが薄暗い場所が好きなんて聞いたことないわよ』
『なんじゃロッソか。いきなりどうした?』
『だから、何隠してるのかって聞いてるのよ。魔石持って帰っても何も言わないし、あるじに失礼だわ』
『ほっほっほ。主人思いの従魔じゃ。ワシも主人を思っての事。ただ、それとは少し違う思惑もあるがの。まぁ、お前さんになら言っても良いかの。他言はせんでくれよ。恥ずかしいからの』
◇
朝起きるとルピがいなかった。ロッソは庭で日向ぼっこ。コリーは出てくる気配がないから、まだ地下にこもりっぱなしなんだろうな。
「おはようロッソ!」
『おはようあるじ。ルピならパン屋のお手伝いよ』
「僕もあとで顔出そうかな。帰ったって伝えなきゃいけないからね。今行くと準備の邪魔しちゃうから、もう少ししたらロッソも一緒に行こう」
わかったわと言ってくれるロッソ。僕は庭に生えてる薬草を取ってポーション作りを始める。今日はこのポーションが街で売れるのか試してみたい。
今回のドラゴン討伐で他の魔物も出たため、結構な魔石にはなった。
だからお金に困ってるわけじゃないんだけど、自分が作ったものがどこまで売り物として通用するのか試してみたい。
「ねぇ、ロッソ。これぐらい薄いとポーションとしては微妙かな?」
『そうねぇ。以前いた泉に来た冒険者が使ってた物よりは、効果は低そうね』
「そっか…。うーん、どうしようかな。最初は薄くていいか。薄くて使い物にならないって言われたら、濃度上げれば良いだけだもんね」
そうこうしてるうちに、ルピが帰ってきた。ただいま!と元気よく僕の下に走って抱き着いてくるルピ。お帰り!っと抱きしめてあげると、ルピからパンの良い香りがする。
『マーヤおばちゃんから、パンとお弁当貰ってきたよ!あとね、お洋服が可愛いねって!』
「え!?お弁当貰ったの!?」
『うん!顔見せにおいでねって言ってた』
パンは貰って帰ってくるかなとは思ってたけど、お弁当まで貰っちゃったかぁ…。手間かけさせちゃったかな。
「ルピは朝ご飯食べて来たの?」
『パン食べただけ。朝ご飯皆で一緒に食べるの!』
「そうだね。皆で一緒に食べよう!コリーにも声かけてるだけかけてみよっか」
『キッコリーナが集中してる時は邪魔しない方が良いわ。彼等はある意味職人だから』
ロッソにコリーを呼びに行くことを止められる。職人が集中してると言われると呼びに行きづらい…。とりあえず、コリーのお弁当は残しておこう。
ロッソが近くに精霊がいるからと、お弁当持って行くように伝えてくれた。精霊が側にいてくれるなら安心だね。ルピからお弁当を受け取り袋を開けると
「あれ…お弁当が5個もあるんだけど…」
『マーヤおばちゃんがね、お出かけでルピとロッソ以外にも新しいお友達が出来たの?って聞かれたから、コリーと精霊さんが一緒に暮らしてるんだよ!ってお話ししたの』
「え…。伝わってるか微妙だけど、5個あるから伝わってるのかな…」
ロッソに精霊の分とコリーのお弁当だから渡してもらえる?と伝えると精霊は食事はしないらしい。
うーん、せっかく作ってくれたお弁当どうしようかなと思ったら、ルピが食べる!もう1つお弁当食べたい!と行ってきたので渡した。
後でお腹壊さないかな…。
マーヤさんには4つで良いよって伝えなきゃね。でも、そろそろ家を離れるから食事を貰うのも気が引けるなぁ…。
僕達はお弁当を天気がいいからと庭にシートを広げて食べ始める。そこに精霊がお茶を入れ運んできてくれる。すごくよく気が利く精霊なんだけど、精霊って給仕するものなのかな?
「すごい!木で出来た急須だ!あれ?でもコップは?忘れちゃったかな。僕が取りに行ってくるよ」
『精霊が、あるじ特製コップがあるって言ってるわよ』
『ハヤトのコップ!?』
え…。なんでバレてるんだ?ドラゴン討伐の夜にも、こっそり作ってはいたけど。僕精霊には言ってない…って、コリーに昨晩聞かれて言ったよ。主人コップの出来具合はどうじゃ?って。
その時に、不細工だけど形にはなったかなって話してたのを精霊聞いてたんだ…。
ルピもふかふかぁ♪と布団の上を飛び跳ねるので、それは止めて!と止めるのが大変だった。
ルピの足で飛び跳ねられたら、爪で布団が破れちゃうよ。
「今日はコリー達に会えて楽しかった?」
『楽しかった!ドラゴンも楽しかった!次いつ行くの!?』
キラキラした目で僕を見てくるルピ。今回は、コリーが必要だから行っただけで、ドラゴン見学に行ったわけじゃないからねぇ…。
でも、すごく楽しかったらしくて、次はいつ?いつ行くの!?と聞かれたら、行かないとは言えないでしょ。
「僕がマーヤさんにお肉の下ごしらえとか教えてもらって、お家の中の絨毯とか買ってからかな?」
『じゃぁ、明後日行ける!?』
「もう少し先かなぁ…。行く時にはちゃんと行くから待っててね」
興奮が治まらない様子のルピがなかなか寝てくれなくて困ったけど、精霊がホットミルクを持ってきてくれたおかげか、それを飲んだら眠くなってきた…と寝てくれた。
グッジョブ精霊!
コリーは、ワシはドラゴンの魔石と暫く向き合うから顔は合わさんと思うが気にせんでくれのぉーと、魔石抱えて地下にこもってしまった。
結局何を聞いても、ちとのーで返されるため、聞くのは止めておいた。
必要があれば話してくれる日が来ると思うしね。
僕ももう寝よう…。さすがに疲れちゃった。
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ガチャッ
キィー…
『あたし、キッコリーナが薄暗い場所が好きなんて聞いたことないわよ』
『なんじゃロッソか。いきなりどうした?』
『だから、何隠してるのかって聞いてるのよ。魔石持って帰っても何も言わないし、あるじに失礼だわ』
『ほっほっほ。主人思いの従魔じゃ。ワシも主人を思っての事。ただ、それとは少し違う思惑もあるがの。まぁ、お前さんになら言っても良いかの。他言はせんでくれよ。恥ずかしいからの』
◇
朝起きるとルピがいなかった。ロッソは庭で日向ぼっこ。コリーは出てくる気配がないから、まだ地下にこもりっぱなしなんだろうな。
「おはようロッソ!」
『おはようあるじ。ルピならパン屋のお手伝いよ』
「僕もあとで顔出そうかな。帰ったって伝えなきゃいけないからね。今行くと準備の邪魔しちゃうから、もう少ししたらロッソも一緒に行こう」
わかったわと言ってくれるロッソ。僕は庭に生えてる薬草を取ってポーション作りを始める。今日はこのポーションが街で売れるのか試してみたい。
今回のドラゴン討伐で他の魔物も出たため、結構な魔石にはなった。
だからお金に困ってるわけじゃないんだけど、自分が作ったものがどこまで売り物として通用するのか試してみたい。
「ねぇ、ロッソ。これぐらい薄いとポーションとしては微妙かな?」
『そうねぇ。以前いた泉に来た冒険者が使ってた物よりは、効果は低そうね』
「そっか…。うーん、どうしようかな。最初は薄くていいか。薄くて使い物にならないって言われたら、濃度上げれば良いだけだもんね」
そうこうしてるうちに、ルピが帰ってきた。ただいま!と元気よく僕の下に走って抱き着いてくるルピ。お帰り!っと抱きしめてあげると、ルピからパンの良い香りがする。
『マーヤおばちゃんから、パンとお弁当貰ってきたよ!あとね、お洋服が可愛いねって!』
「え!?お弁当貰ったの!?」
『うん!顔見せにおいでねって言ってた』
パンは貰って帰ってくるかなとは思ってたけど、お弁当まで貰っちゃったかぁ…。手間かけさせちゃったかな。
「ルピは朝ご飯食べて来たの?」
『パン食べただけ。朝ご飯皆で一緒に食べるの!』
「そうだね。皆で一緒に食べよう!コリーにも声かけてるだけかけてみよっか」
『キッコリーナが集中してる時は邪魔しない方が良いわ。彼等はある意味職人だから』
ロッソにコリーを呼びに行くことを止められる。職人が集中してると言われると呼びに行きづらい…。とりあえず、コリーのお弁当は残しておこう。
ロッソが近くに精霊がいるからと、お弁当持って行くように伝えてくれた。精霊が側にいてくれるなら安心だね。ルピからお弁当を受け取り袋を開けると
「あれ…お弁当が5個もあるんだけど…」
『マーヤおばちゃんがね、お出かけでルピとロッソ以外にも新しいお友達が出来たの?って聞かれたから、コリーと精霊さんが一緒に暮らしてるんだよ!ってお話ししたの』
「え…。伝わってるか微妙だけど、5個あるから伝わってるのかな…」
ロッソに精霊の分とコリーのお弁当だから渡してもらえる?と伝えると精霊は食事はしないらしい。
うーん、せっかく作ってくれたお弁当どうしようかなと思ったら、ルピが食べる!もう1つお弁当食べたい!と行ってきたので渡した。
後でお腹壊さないかな…。
マーヤさんには4つで良いよって伝えなきゃね。でも、そろそろ家を離れるから食事を貰うのも気が引けるなぁ…。
僕達はお弁当を天気がいいからと庭にシートを広げて食べ始める。そこに精霊がお茶を入れ運んできてくれる。すごくよく気が利く精霊なんだけど、精霊って給仕するものなのかな?
「すごい!木で出来た急須だ!あれ?でもコップは?忘れちゃったかな。僕が取りに行ってくるよ」
『精霊が、あるじ特製コップがあるって言ってるわよ』
『ハヤトのコップ!?』
え…。なんでバレてるんだ?ドラゴン討伐の夜にも、こっそり作ってはいたけど。僕精霊には言ってない…って、コリーに昨晩聞かれて言ったよ。主人コップの出来具合はどうじゃ?って。
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