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第15話 愛の檻
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目が覚めた私の目に、ぼんやりと、見た事のない天井が映る。
「私……一体……」
意識がはっきりしない。
私はどうしてしまったのか、ここはどこなのか。そういったことをぼんやりと考えながら、私は体を起こす。
その時、私は聞き覚えのある声を聞いた。
「お姉さま、目が覚めまして?」
「リティカ……?私、どうしたのかしら?ここは?」
私は、辺りを見回す。やっぱり、知らない部屋。私はベッドにいて、その横にある椅子にリティカが座っている。
そんな私を、リティカは、心配そうに見る。
「お姉さま、ずっと起きないから、さすがに心配しましたわ。目が覚めて安心しました」
私の疑問が聞こえていなかったのか、それとも無視したのか。リティカは私の心配だけを口にする。
「ねえ、ここは?一体どこなの?」
「ほんと、お姉さまったら急に気を失ってしまったから、わたくし、心臓が止まるかと思いましたわ。あっ!もしかして、わたくしとのキスに、緊張されたのかしら?」
楽しそうにクスクス笑うリティカ。
それは、笑顔のはずなのに、私の心はなぜか恐怖を感じ、心臓が早鐘を打つ。
リティカはベッドに腰掛けると、より近くで私を見つめてくる。
「お姉さま、最近、男の方となにかありました?」
「え……?」
「隠さなくても、わたくしには分かります。でもお姉さま?お姉さまはそんな、男の物になっていいような低俗な存在ではないわ」
「な……何を言ってるのリティカ」
彼女は笑顔なのに、目が笑っていない。私は思わず後退りしてしまう。
「ふふっ、お姉さま?わたくしね、ようやく、わたくしのわがままを聞いてくださる方を見つけたの。わたくしが嫁ぐなら、なんでも願いを叶えてくれるって」
何なのだろう、何だか、とても……嫌な予感がする。
「……だからわたくし、お願いしたんです。お姉さまを閉じ込めて、永遠にわたくしだけのものにしたいって!」
「そ……そんな!」
私はさらに後ずさるけれど、すぐに背中が壁に当たってしまう。そんな私に向かって、リティカは身を乗り出して、目の前まで迫ってくる。彼女の息遣いが聞こえるくらいに。
「だから、これからはずうっと一緒!ここは、お姉さまと私だけの世界よ!ここでは、わたくしだけがお姉さまを幸せにしてあげられるの!」
何を言っているの、私はそう言いたかったはずなのに、リティカと目が合った瞬間、全てどうでもよくなっていく。
不安と恐怖が、どんどん幸せに塗り替わる。
(そうよ、わたしは、リティカさえそばにいてくれたらしあわせなんだわ……)
わたしのあたまは、もやがかかったように、ぼんやりしていく。
「リティカ……わたし……しあわせよ……」
「お姉さま……嬉しい」
リティカはそういうと、わたしをつよくだきしめた。
「ねえお姉さま……あなたのいちばん大切なひとに、口づけを頂戴?」
わたしは、そのことばのいみをかんがえる。
(わたしのたいせつなひと……)
いっしゅん、だれかおとこのひとのかおがうかんだのに、それもすぐ、リティカのかおにかわっていった。
わたしはリティカからからだをはなして、そっとかのじょにくちづけた。
「そうですわお姉さま。あなたのいちばんはこのわたくしだけよ……」
「うん……わたしのいちばんは……あなたよ……」
しあわせのうみに、わたしはしずんだ。
「私……一体……」
意識がはっきりしない。
私はどうしてしまったのか、ここはどこなのか。そういったことをぼんやりと考えながら、私は体を起こす。
その時、私は聞き覚えのある声を聞いた。
「お姉さま、目が覚めまして?」
「リティカ……?私、どうしたのかしら?ここは?」
私は、辺りを見回す。やっぱり、知らない部屋。私はベッドにいて、その横にある椅子にリティカが座っている。
そんな私を、リティカは、心配そうに見る。
「お姉さま、ずっと起きないから、さすがに心配しましたわ。目が覚めて安心しました」
私の疑問が聞こえていなかったのか、それとも無視したのか。リティカは私の心配だけを口にする。
「ねえ、ここは?一体どこなの?」
「ほんと、お姉さまったら急に気を失ってしまったから、わたくし、心臓が止まるかと思いましたわ。あっ!もしかして、わたくしとのキスに、緊張されたのかしら?」
楽しそうにクスクス笑うリティカ。
それは、笑顔のはずなのに、私の心はなぜか恐怖を感じ、心臓が早鐘を打つ。
リティカはベッドに腰掛けると、より近くで私を見つめてくる。
「お姉さま、最近、男の方となにかありました?」
「え……?」
「隠さなくても、わたくしには分かります。でもお姉さま?お姉さまはそんな、男の物になっていいような低俗な存在ではないわ」
「な……何を言ってるのリティカ」
彼女は笑顔なのに、目が笑っていない。私は思わず後退りしてしまう。
「ふふっ、お姉さま?わたくしね、ようやく、わたくしのわがままを聞いてくださる方を見つけたの。わたくしが嫁ぐなら、なんでも願いを叶えてくれるって」
何なのだろう、何だか、とても……嫌な予感がする。
「……だからわたくし、お願いしたんです。お姉さまを閉じ込めて、永遠にわたくしだけのものにしたいって!」
「そ……そんな!」
私はさらに後ずさるけれど、すぐに背中が壁に当たってしまう。そんな私に向かって、リティカは身を乗り出して、目の前まで迫ってくる。彼女の息遣いが聞こえるくらいに。
「だから、これからはずうっと一緒!ここは、お姉さまと私だけの世界よ!ここでは、わたくしだけがお姉さまを幸せにしてあげられるの!」
何を言っているの、私はそう言いたかったはずなのに、リティカと目が合った瞬間、全てどうでもよくなっていく。
不安と恐怖が、どんどん幸せに塗り替わる。
(そうよ、わたしは、リティカさえそばにいてくれたらしあわせなんだわ……)
わたしのあたまは、もやがかかったように、ぼんやりしていく。
「リティカ……わたし……しあわせよ……」
「お姉さま……嬉しい」
リティカはそういうと、わたしをつよくだきしめた。
「ねえお姉さま……あなたのいちばん大切なひとに、口づけを頂戴?」
わたしは、そのことばのいみをかんがえる。
(わたしのたいせつなひと……)
いっしゅん、だれかおとこのひとのかおがうかんだのに、それもすぐ、リティカのかおにかわっていった。
わたしはリティカからからだをはなして、そっとかのじょにくちづけた。
「そうですわお姉さま。あなたのいちばんはこのわたくしだけよ……」
「うん……わたしのいちばんは……あなたよ……」
しあわせのうみに、わたしはしずんだ。
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