29 / 41
占い師
しおりを挟む
僕は姉様の婚約者候補を見るために、シフォン王子は麻薬関係を調べるために南の国にいく事になった。暁も日暮れも、シフォン王子の麻薬を調べる事についてはいい顔をしなかった。だが、どうやら、南の国の事で少し情報を持っているらしいのだ。
説明は暁がしてくれた。僕はそれに質問をする。
「あの国では、自分の一生を占い師に見て貰って決める事が多いみたいです」
「占い師って、あの人生をタロットとかで占いをしてくれる人の事?」
僕がそう聞くと、暁は頷いた。
「はい、そうです。一家に一人、専属占い師がいるほどです。占いをして、今日の日程が決まるといって過言ではありませんね」
「それは……凄いな」
「特に貴族や王族から信頼を得ている占い師がいます」
「名は?」
「名は通り名しか知りませんが、イモータルと名乗っています」
「イモータル……、死なない、不死身、不死と言った意味だったな?」
「はい、どうも胡散臭い占い師です。占い師でも外れる事もありますが、このイモータルが占った占いは全て現実になっています」
シフォン王子が暁に質問する。
「それは、南の国で先日にあった舞踏会で死人が出たのもか?」
「はい、そうです。その人は今日が命日だと聞かされていましたが、舞踏会に行ったらしいです。そしたら、ワインを飲んだら苦しみだして亡くなったそうです。心臓発作でした」
「そうか、病気の事も占い師が当てたのか……」
シフォンは真剣な顔で悩んでいる顔をしていた。
「シフォン、そんなに何が困るんだ?」
僕は不思議そうに聞いた。
「アル、この占い師は人の死が分かると言っているが、そんな事が本当に出来たら凄いよな、だけど、計画を練った殺しだったら危うい」
「計画の殺人計画?」
「あぁ、最初は亡くし物の場所をあてたり、探している相手を見つける様な事だったらしい。だけど、今ではもっぱら人の生き死にを占っている。イモータルの周りはもう信者ばかりだと言ってもいいだろう。だれも、占い師を疑わない。王様も一目置いている占い師の言葉を信じている人間はいる。いや、洗脳と言ってもいいだろうな。もしも、イモータルが麻薬を我がに国に密輸することが国への発展などとほざいていたら厄介だ」
「確かに……」
占い師が裏で操っているなら、善悪なんて気にせずに麻薬を売りさばくだろう。これが正しい事だと思い続けて。厄介だ。
だが、何故にこの国だったのだろうか?
暁は「コーヒーを淹れなおします」と言って、ソファから立ち上がってコーヒーを四人分淹れてくれている。さっきから、日暮れは黙っているだけだった。
「日暮れ、お前の意見も聞きたい」
「はい、アルフォン様。私はどうも、占い師だけではこんな大規模な事は出来ないと思います。一人で仕組んだにしては、変です」
「やっぱり、そう思うかー」
「はい」
僕はソファの背もたれによりかかった。
「どう考えても、裏に何か嫌な感じな人がいそうだよね」
説明は暁がしてくれた。僕はそれに質問をする。
「あの国では、自分の一生を占い師に見て貰って決める事が多いみたいです」
「占い師って、あの人生をタロットとかで占いをしてくれる人の事?」
僕がそう聞くと、暁は頷いた。
「はい、そうです。一家に一人、専属占い師がいるほどです。占いをして、今日の日程が決まるといって過言ではありませんね」
「それは……凄いな」
「特に貴族や王族から信頼を得ている占い師がいます」
「名は?」
「名は通り名しか知りませんが、イモータルと名乗っています」
「イモータル……、死なない、不死身、不死と言った意味だったな?」
「はい、どうも胡散臭い占い師です。占い師でも外れる事もありますが、このイモータルが占った占いは全て現実になっています」
シフォン王子が暁に質問する。
「それは、南の国で先日にあった舞踏会で死人が出たのもか?」
「はい、そうです。その人は今日が命日だと聞かされていましたが、舞踏会に行ったらしいです。そしたら、ワインを飲んだら苦しみだして亡くなったそうです。心臓発作でした」
「そうか、病気の事も占い師が当てたのか……」
シフォンは真剣な顔で悩んでいる顔をしていた。
「シフォン、そんなに何が困るんだ?」
僕は不思議そうに聞いた。
「アル、この占い師は人の死が分かると言っているが、そんな事が本当に出来たら凄いよな、だけど、計画を練った殺しだったら危うい」
「計画の殺人計画?」
「あぁ、最初は亡くし物の場所をあてたり、探している相手を見つける様な事だったらしい。だけど、今ではもっぱら人の生き死にを占っている。イモータルの周りはもう信者ばかりだと言ってもいいだろう。だれも、占い師を疑わない。王様も一目置いている占い師の言葉を信じている人間はいる。いや、洗脳と言ってもいいだろうな。もしも、イモータルが麻薬を我がに国に密輸することが国への発展などとほざいていたら厄介だ」
「確かに……」
占い師が裏で操っているなら、善悪なんて気にせずに麻薬を売りさばくだろう。これが正しい事だと思い続けて。厄介だ。
だが、何故にこの国だったのだろうか?
暁は「コーヒーを淹れなおします」と言って、ソファから立ち上がってコーヒーを四人分淹れてくれている。さっきから、日暮れは黙っているだけだった。
「日暮れ、お前の意見も聞きたい」
「はい、アルフォン様。私はどうも、占い師だけではこんな大規模な事は出来ないと思います。一人で仕組んだにしては、変です」
「やっぱり、そう思うかー」
「はい」
僕はソファの背もたれによりかかった。
「どう考えても、裏に何か嫌な感じな人がいそうだよね」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
183
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる