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ファイ!

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 「やっぱり昨日のルナの事で聞きたいのだけれど良いかしら?」
 「いいわよ」

 俺達は起床後、食事を済ませ街に向かって進んでいた

「話で魔族ってわかっていたけど、全員ルナみたいに人間と見分けがつかないのかしら?」
 「直接見た人は少ないけど…それぞれね、まったく見分けの付かない人もいれば、肌が緑の人も、翼が生えている人もいたわね、私もまったく一緒ではないわ」
 「そうなの…でもルナに違いなんてわからないわ」
 「ターニャちょっと手を貸して」
 「どうぞ」
 「ここ、ここよ、角があるでしょ?」
 「これが角?このコリコリしてるやつ?」
 「そうよ、皮膚から出ていないわ、でも変身したら」
 「え?ルナ変身できるのか!」
 「ふふ、うそよ、スキルにもないわ…言ってみただけ」
 「このやろー!」

 頭を振って揺らしてやる!変身は夢じゃないか!

 「ごめんなさいね、成長で大きくなるのか、このままなのかは知らないわ」
 「そうなの…胸と一緒ね」
 「喧嘩なら買うわよ…?」

んー…本気の喧嘩なのか、じゃれ合いなのかわからん…ちょっとだけ話すかな…嫌われたくないけど…

「なーみんないいか?」
 「「「「はい」」」」
 「みんなの喧嘩が、じゃれ合いか俺にはよくわからないんだよ…毎回ドキドキしてる…だからちょっとだけ前の世界の話させてくれ」

おのおの返事をもらい語り始める

「俺の生まれた国はさ、モンスターもいないし魔法もない…戦争だって何年もないような国だったんだ、なにかで見た曖昧な記憶なんだが国民数は1億2千万人位、男女は半分づつ位かな?」
 「すごい人数ね、想像できないわ」
 「…モンスターがいない」
 「…半分男性?」
 「戦争がない…」

 反応するポイントが違うんだな…

「でもさ、過去には年間2千人以上の殺人が発生したんだ、俺の時代は年間3百位なんだけど1日1人殺されてる…でも…それ以上に自殺者の多い国だったんだ…年間3万人1日に80人以上…」
 「「「「…」」」」
 「自殺なんだけど…原因の9割が人間関係…命は自分で絶っているけど、殺人と俺は思ってる…その中でも男女関係の悪化が原因なのも少なくなかった…」
 「「「「…」」」
 「正確な数字じゃないし、間違えもあるかもしれないけど、人間関係は大切だと思ってる…だからさ喧嘩は別にいくらしてもらってもいい、殴り合いだってコミュニケーションだ…本当に本当に駄目な時は…相談してくれないか?バカで碌な事は言えないかもだけど…頑張るからさ…」
 「ええ、そんな事はないと思けど、わかったわ」
 「僕もわかった!」
 「そうね…心配よね…わかりました。トシ様の前ではすべて、じゃれ合いと思って頂いて構いません」
 「…本気で嫌いになんてありえません…でもわたしも解りました」

みんな解ってくれたようだ…これで安心できるな…

「みんなありがとな…じゃーいいぞ!ルナ!ターニャ!ファイ!!!」
 「「「「…」」」」
 「どうした?続けていいぞ、ファイ!!!!」
 「…あんな話の後にできると思っているの?」
 「「「…」」」
 「…ごめん」


みんなとの気持ちが、また少し近寄ったかな?俺達の旅は進んでいる…
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