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三十年前の配達不能郵便を、今日、お届けに上がりました
自ら辺境のロッツ郵便局には「配達不能棚」がある。宛先が読めない、村が消えた、受取人が見つからない――行き場を失った手紙の墓場だ。規則では、十年で焼却。
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「届けてどうする。村はもう、地図にない」
局長は言った。それでもニコは、鞄にその一通を入れて局を出る。
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♢♢♢
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