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年末のお買い物★
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「泉、牡蠣も買っておこうか。今晩は牡蠣鍋にしよう?」
「透、鱈も入れて良い?」
「良いよっ、ほかに入れたい物ある?あ、海老も買っておこう。年越し蕎麦に海老天入れるから」
大掃除もすっかり終わって、泉と年末年始用の買い物に来ていた。
栗きんとんやら蒲鉾…クリスマスの終わったスーパーはもう年始に向けての物で溢れている。
スーパーも人が溢れて、活気が溢れている。
カートの中を一杯にしながら泉とお買い物…。
あ、伊達巻は2本買っておこう。
年始は毎年初参りに行って、その後で真実を家に呼んでまったり過ごしていた。
真実は初参りに一緒に行ってくれることもあったが今年はどうなんだろう。
「ねえ泉…真実と浅川さんってどうなってるの?」
餅を見ていた泉に声をかける。
「う~ん、どうなんだろうね?よく二人で呑みに行ってるみたいだけど…」
こっちにしようと泉が切り餅をカートに乗せた。
…真実と浅川さんって学生時代に付き合っていた…んじゃなかっただろうか?
先日見た楽しそうに戯れていた二人を思い出す。
…真実にも幸せになって貰いたいなあ。
そう思いながらお菓子を選び始めた泉を見る。
真実と泉…中学の頃はとてもよく似ていて美形な二人によく見惚れてたよなあ。
流石に高校に入って、大人になるに連れてすっかり変わってしまったが、相変わらず美人な二人。
真実は同い年だったにも関わらず、父親のように透の面倒を見てくれていたし、実はこっそり父親のように真実を慕っていた。
オレは泉と結婚できて今はすっかり幸せだけど…。
真実は今も一人で過ごしているんだろうか?
先日見た真実は少し線が細くなったように見えた。
…ちゃんとご飯食べているのだろうか?
気になってしまう。
一度気になると頭から離れなくなってしまい…。
何度目かの発信音の後で怠そうな真実の声が聞こえた。
「…透か?どうした?」
…真実ってば声まで色っぽい…
なんだかドキマギしながら年始の予定を聞く。
「シンジ、来年も家に来れる?おせち用意して待ってるから…」
真実がふっと笑う。
「ああ、行くよ。それから…浅川連れて行っても良いか?泉に…会いたがってる」
真実の声と、その背後で女の子の声が聞こえた。
…浅川さんだろうか?
…一緒にいるんだな…
ホッとした。
「うん、一緒においでよ。じゃあ餅をもう一袋買っておかなきゃねっ★楽しみにしてるからっ」
携帯電話を切って隣にいた泉に言う。
「泉、切り餅もう一袋買っておこうか。浅川さんも年始に来るって」
それならお酒も…泉と色々と買い込んだ。
…年末のこの雰囲気は好きだ。
泉も会社が休みだし、一緒にいられる。
買い込んだ食材を冷蔵庫にしまい、ホッと一息つく。
…よし、これでしばらくは泉と一緒に引きこもれるぞ!
何もかも用を済ませてあとは本当…楽しい休暇だ!!
★
午後はまったりゆっくり、日当たりのいい部屋で泉と過ごす。
「これで年明けまでは外に出ないでも済みそうだね。あ、でもお出掛けしたかったら言ってね?」
「うん、私は別に…この時期どこに行っても混んでるし、せっかくのお休みだから透と二人っきりで家で過ごせたらいいなって思ってるけど…」
泉は微笑んでくっついてきた。
…かわいいこと言うなあ…
嬉しくなってしまう。
「まあ年明けに旅行もあるししばらくのんびりしようか。泉も疲れたでしょ?後でマッサージしてあげるね★」
「…大丈夫だよ。透こそ疲れたでしょ?何か疲れが取れるようなこと無いかな…」
泉が携帯を弄って検索を始めようとするのでそっと押し倒す。
ふんわりといい匂いの柔らかな泉のおっぱいに顔を埋める。
「っ透…」
「んふっ…こうしてる方が疲れが吹っ飛ぶから…」
泉はふっと笑う。
そっと手を伸ばして頭を撫でてくれた。
泉に撫でられて、温かな胸に抱かれている時が一番幸せだ。
「透、鱈も入れて良い?」
「良いよっ、ほかに入れたい物ある?あ、海老も買っておこう。年越し蕎麦に海老天入れるから」
大掃除もすっかり終わって、泉と年末年始用の買い物に来ていた。
栗きんとんやら蒲鉾…クリスマスの終わったスーパーはもう年始に向けての物で溢れている。
スーパーも人が溢れて、活気が溢れている。
カートの中を一杯にしながら泉とお買い物…。
あ、伊達巻は2本買っておこう。
年始は毎年初参りに行って、その後で真実を家に呼んでまったり過ごしていた。
真実は初参りに一緒に行ってくれることもあったが今年はどうなんだろう。
「ねえ泉…真実と浅川さんってどうなってるの?」
餅を見ていた泉に声をかける。
「う~ん、どうなんだろうね?よく二人で呑みに行ってるみたいだけど…」
こっちにしようと泉が切り餅をカートに乗せた。
…真実と浅川さんって学生時代に付き合っていた…んじゃなかっただろうか?
先日見た楽しそうに戯れていた二人を思い出す。
…真実にも幸せになって貰いたいなあ。
そう思いながらお菓子を選び始めた泉を見る。
真実と泉…中学の頃はとてもよく似ていて美形な二人によく見惚れてたよなあ。
流石に高校に入って、大人になるに連れてすっかり変わってしまったが、相変わらず美人な二人。
真実は同い年だったにも関わらず、父親のように透の面倒を見てくれていたし、実はこっそり父親のように真実を慕っていた。
オレは泉と結婚できて今はすっかり幸せだけど…。
真実は今も一人で過ごしているんだろうか?
先日見た真実は少し線が細くなったように見えた。
…ちゃんとご飯食べているのだろうか?
気になってしまう。
一度気になると頭から離れなくなってしまい…。
何度目かの発信音の後で怠そうな真実の声が聞こえた。
「…透か?どうした?」
…真実ってば声まで色っぽい…
なんだかドキマギしながら年始の予定を聞く。
「シンジ、来年も家に来れる?おせち用意して待ってるから…」
真実がふっと笑う。
「ああ、行くよ。それから…浅川連れて行っても良いか?泉に…会いたがってる」
真実の声と、その背後で女の子の声が聞こえた。
…浅川さんだろうか?
…一緒にいるんだな…
ホッとした。
「うん、一緒においでよ。じゃあ餅をもう一袋買っておかなきゃねっ★楽しみにしてるからっ」
携帯電話を切って隣にいた泉に言う。
「泉、切り餅もう一袋買っておこうか。浅川さんも年始に来るって」
それならお酒も…泉と色々と買い込んだ。
…年末のこの雰囲気は好きだ。
泉も会社が休みだし、一緒にいられる。
買い込んだ食材を冷蔵庫にしまい、ホッと一息つく。
…よし、これでしばらくは泉と一緒に引きこもれるぞ!
何もかも用を済ませてあとは本当…楽しい休暇だ!!
★
午後はまったりゆっくり、日当たりのいい部屋で泉と過ごす。
「これで年明けまでは外に出ないでも済みそうだね。あ、でもお出掛けしたかったら言ってね?」
「うん、私は別に…この時期どこに行っても混んでるし、せっかくのお休みだから透と二人っきりで家で過ごせたらいいなって思ってるけど…」
泉は微笑んでくっついてきた。
…かわいいこと言うなあ…
嬉しくなってしまう。
「まあ年明けに旅行もあるししばらくのんびりしようか。泉も疲れたでしょ?後でマッサージしてあげるね★」
「…大丈夫だよ。透こそ疲れたでしょ?何か疲れが取れるようなこと無いかな…」
泉が携帯を弄って検索を始めようとするのでそっと押し倒す。
ふんわりといい匂いの柔らかな泉のおっぱいに顔を埋める。
「っ透…」
「んふっ…こうしてる方が疲れが吹っ飛ぶから…」
泉はふっと笑う。
そっと手を伸ばして頭を撫でてくれた。
泉に撫でられて、温かな胸に抱かれている時が一番幸せだ。
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